表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/43

面接(実例編

 バイトの面接は実に様々な方が訪れる。これは僕がやっている(やっていた)職種によるのかもしれないが、応募者の前職を見るだけでも胸が躍ることもしばしばだ!


 なのでバイト面接、その中でも特に印象に残っていた方々をご紹介しよう!



・骨折くん


あー、腕を白い布で吊ってるよー。

やべぇな、そして見るからに肉体労働な服装(作業着)だよ!

常に臨戦態勢? 怪我しても? 仕事帰りって時間じゃないと思うけど普段着なの?

って感じだよー!


「どうも、面接担当のパイポイです。」

「はぁ、どうもっす。」

「とりあえず、履歴書ある?」

「はぁ。」


むう!

こいつは下書きなのかな…

鉛筆書きな上に、抜けが多いなぁ。

写真は辛うじてあるけど、すごい切りっぷりだな!

えーと、今現在の職種はトビ職かな?


「どうしてうちの仕事に?」

「腕、骨折したんで、治るまでやろうかなって。」


それって労災じゃね?

休業中だよね? 休業補償の期間中だよね?


「ははは。

 ごめんね、うちの仕事も両手使うんだよね…」

「そうなんすか?」

「いやま、そうだよね。」

「はぁ。」

「じゃあ、とりあえず履歴書はお返しするね。」


※即不採しました!




・バンドマンくん


あー、指抜きの革手袋だよー!

やべぇな、ロン毛だし見るからにバンドマンな服装(V系)だよ!

常に臨戦態勢? 面接中だとしても? 楽器を弾けるような感じは全く伝わらないけれども?

って感じだよー!


「面接担当のパイポイです。」

「はい。」

「まず履歴書を見せてくれるかな?」


ちょっと緊張してるっぽいな…

んま、雑談スタートでいくか…


「将来の夢は…、外科医なんだね。」

「はい、なりたいです。」


うちは医療とは関係ないけどな!

それよりもッ!


「高校中退か…

 まずは高卒資格とって、それから大学行かないとね。」

「え?」

「ん?

 いや、医者になるなら医大に行かないとさ、外科医になれないよ?」

「そうなんですか?」


BJ先生だって医大をご卒業なさってますからね!!


「うん、まぁおいおい(人生を、つか社会常識を)勉強して頑張ろうか!

 さて、うちの仕事なんだけどね…」


※話してみると素直な子だったので、採用しました。

 ちなみに面接して30分後にまた戻ってきました。


「あのー、すみません。」


「お? どうしたの?」


「手袋落ちてませんでしたか?」


「いやー、見てないけどなぁ。」


いやいや、君。事務所に入ってから出るまでの間、手袋はしたままだったよね?


「亡くなったお爺ちゃんの形見なんですよね…」


って、お爺ちゃんがバンドマンなの? ファンキーな感じなの?

っておーい! 泣くなよ!


「あー、ちょっと探してみよっか(汗

 んー、ここ(応接間)にはないなぁ。

 他のところも探しておくけどさ!」


※見つかりませんでした。




・ナイスミドルさん


おぉ! 見るからに恰幅の良い「部長!」って感じの人だよ!

バシーっと、バシーーーっと髪型から服装まで隙が無いよ!


「わたくし、面接を担当しますパイポイです。よろしくお願いします。

 あぁ、どうぞお掛けください。」

「ナイスミドルです。よろしくお願いします。」


彼に名刺があれば名刺交換するほどの流れだぜぃ!


「それでは履歴書を拝見させていただきます。」


うーん、自作履歴書か。結構、細かい作りだな…

「パソコン得意だぜ!」アピールとも取れなくは無いな。

だが、隙間ない作りはかえって読みにくいぞ!


そして職務経歴書が半端ないな!

詳細にやってきた業務、活躍した実績、所見のようなものまで…

これだけ見ると華々しいのだが!


しいて言えば職歴が多いかもしれないな。


「今回、弊社が応募している内容を考えますと…、

 アルバイト雇用ですし、今迄の職種の実績や経験等を考えますと、もっと良い条件の会社もあるのでは?」

「はい、非常に申し上げにくいのですが、わたくしも正社員での再就職を目指していました。しかし年齢のせいもあり、なかなか実を結ばないのが現状です。

 今は生活を立てること(収入を得る)ことを第一に考えています。」

「なるほど。

 ちなみに今まで面接はどれぐらい…」

「30件…ぐらいでしょうか。」


やばっ! 地雷踏んだか? めっちゃ空気重くなってしまった!

(新卒の就職難やリストラの時代はにわかに解消されていたものの、中途採用の厳しい時期でした)


「そうでしたか。では就職活動をしながら働こうとお考えですか?」

「いえ、今後の就職活動までは考えておりません。

 余生と呼ぶにはまだ早いですが、休みの日に趣味の時間を持てれば、と考えています。」

「わかりました。

 では雇用条件等のお話をしましょう。仮に週休二日で考えた場合、月収はこれぐらいになります…」


※その後の面接はまるでライフプランニング! 最終的に採用としましたけどね。

 ちなみに趣味は、奥さんとキャンピングカーでドライブすることでした!



 その他にも「長年タクシードライバーをやっていたけど、自由化によって商売あがったりな話をされた方」や、「懲役刑に服役し、出所直後で就職活動している方」など色々といらっしゃいましたが、ここでは(なかなかダークな感じになるので)割愛しましょう。


 次回は「その他の人事採用にまつわる仕事」の話でもしましょうかね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ