面接(後編
「肉体的な忍耐力も必要だとは思いますが、〇〇さんは精神的な忍耐力がある方だと思いますか?」
こんな質問がきた場合、あなたならどう答えるだろうか。
中には即答で答える、荒行を達成された修験道な方もいらっしゃるかもしれない。
僕なら「うーん、辛抱強くありたいとは思っていますが、忍耐力があるかってのはねぇ」などと答えを濁してしまいそうだ。
これは僕が比較的オーソドックスに使っていた質問だ。
この質問に「ありません」と答えた人はいない。しかしこの突飛な質問に対し、考えて捻り出す答えや答え方で、その人の人間耐性を推し量ってみる。
結局のところ、仕事に対する力量や打ち込む姿勢などはその後の教育如何だと思う。
だが、人間関係の構築については本人の資質によるところが大きく、そしてトラブルの原因や辞める要因につながると思うのだ。
(もちろん当人だけではなく、他の従業員が原因であることも否めないのだが)
いずれにしろ、忍耐力は重宝する特質だ。
さて、それ以外にどんなこと聞いていたっけ? と考えてみたのだが、これがまたテンプレート的な質問をしてこなかっただけに、その場の雰囲気や思い付きでやっていたので、どうも思い出せない。
('Д')
ここら辺で一旦、履歴書の「志望動機」やら「PR欄」やらの特記事項に目を落とす。
「学生時代やっていたバスケを通じて、チームワークの重要さを学びました。」なんて書いてあったら、飛びつく勢いで質問してそこら辺を掘り下げる。
また「〇曜日は休みを希望します」と書いてあったら、理由を質問する。
ある程度応募者の人となりを見た後は、お決まりの雇用条件等の説明だ。
応募者にしてみたらここが重要なのだろうが、はっきり言って説明するのがめんどくさい。
なので情報誌などの「募集要項」を拡大印刷したものを出し「ここに書かれている通りです。質問ある?」
とやりたくなるのだが、どうしたってそうはいかない。
というのも、「募集要項」に書けるものは労働基準法に抵触しないものになる。
「ん? どういうこと?」となる方の為に労働時間と賃金について触れておこう。
時給の場合が説明しやすいので例として挙げれば、
単純に「時給」×「労働時間」に「時間外手当」×「残業」、そしてその他の「諸手当」を足したものが賃金だ。
なのでベースとなる「時給」についてはそのまま提示した通りなのだが、問題は「労働時間」の変動となる。
・労働基準法に抵触しない労働時間
・現実に会社が求める労働時間
・応募者が働ける時間
このあたりが複雑に絡む。
いわゆる「アルバイト」の労働時間は労基上はとても短く、はっきりいってそれだけで生計を立てられるレベルではない。ちなみにアルバイトの掛け持ちは、本来は労働時間を合算して計算する。企業側は「掛け持ちしてる」って知らなかったことにするけど。
つまり「募集要項」にあるのは労基上の建前となってしまうのは当たり前で、基本的にそこから計算される月収は安い。
このあたりの話は書けば長くなってしまうので、気が向いたら(あるいは読者の希望があれば)別で語るとして、面接の話題に戻ろう。
僕の場合は、実際に働いている従業員の労働時間と月収を例にあげてみたり、応募者が働ける時間、または求める月収から計算して提示する。
このすり合わせがうまくいかないと、後々のトラブルになっちゃうしね。
当然、応募者からの質問が一番多いのもここです。
その他、福利厚生なんかの説明もここで行います。
とまぁ、こんな感じで面接は終了するのだけど、面接官は慣れているので聞きたいことを漏らすことがないにしろ、応募者の方は緊張もあるし、聞きそびれることもあるよね。
なので僕は最後に「何か聞きたいこと、聞きそびれていることはありませんか?」と質問して終わります。
そして玄関まで見送って、姿が見えなくなってから一息つきますね。
案外、体力使います。
ではでは! ここからは今迄の面接で、とても印象に残っている方(実例)をあげてみよう!