前座
人事採用、つまり面接官というものをたくさんやった。
前職をだけでなく前々職まで含めると、トータルで1000人ぐらいはやった気がする。
なので面接や採用について書いてみよう。もちろん「採用する側」としての一個人の見解であることはお忘れなく。
はっきり言って「採用」なんてものは博打と変わらない。「この馬ならいけるんじゃないかなー」といった競馬や、「この銘柄はいけるだろう」といったFXや株、先物買いと何にも変わらない。
だって、面接だけでどれぐらい相手のことがわかるというのだ。
もちろん、色々なファクターを通して相手を読み取り、未来性を考えはするけれど、勝率で言えば5分5分ならまだいい方で、「失敗したな」と思うことの方が記憶に残りやすいのもあるが、「こいつはやべぇ」なんてことはままある。まぁ端的に言えば「採用してみないとわからない」というのが本音だ。
とはいえ僕の感覚的なもので言えば、面接官なれしていない、経営者タイプの方は100%ハズレを引く。
というのも、会社が求める人材とは「営利」をもたらす人材であり、けっして「自分にとって心地よい存在」ではないからだ(と、いうわけで、「心地よさ」を面接官に感じさせれば、希望の職種に着ける可能性は高くなるぞ!)。
だって会社って営利目的の団体だしね。
ちなみに僕の最終的な採用基準の最低ラインは「うん、この人ならいけるかな」といった、働いているイメージを想像できるか否かだった。
この人手不足の世の中で、「採用」なんてものは最低基準さえクリアすればどうにでもなるのが現状だ。
とまぁこう書くと「採用される側」にとって夢も希望の無いので、前座はこれぐらいにして次に行こう。
これから面接を受けようとする方に言いたい。
まず電話応募の場合、電話の段階から戦いが始まっている。
特に年配の、熟練した、そこそこの地位にいた方がやってしまいがちだが、最初に電話に出るのは事務員が多いわけで、その際には言葉遣いに気を付けてもらいたい。
もちろん社会経験の薄い新卒の方などはそういうミスは無いにしろ、「元気に明るく」を心掛けてほしい。
(ちなみに電話上で根掘り葉掘り聞くタイプの方、「面接でお話しします」と言いたい。時間を無駄にしたくないのかもしれないが、電話の段階で萎えます。)
サービス業であった場合、はっきり言って事務員に舐めた口を叩くタイプは、そのあと採用担当者に低姿勢な態度であったとしても、そういう方は後々言動でトラブルに発展する。それは対客であっても対同僚であっても。
なので採用された後は事務員にお世話になることも多いわけだし、第一印象は「最初の電話」と考えてほしい(だからといって建前だけで印象操作するなよ! 気を抜くなって話だ!)
ちなみに僕は、必ず電話を取り次いだ事務員に「第一印象を」聞く。
あ、メール応募の場合ですが、僕は「こちらから電話するので、都合のいい時間を教えてください」と返信していたので、結局のところ「電話の出かた」が前述に当てはまります。
お次は履歴書だ!