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7

少し間があきましたが7です。


ここまで来るともう皆さんも古事記にハマったでしょ?


知らない様で気付かぬうちに古事記の中身を知っている様な…


日本人は敗戦後であってもこの文書から逃れられないのです。


神も死ぬ


日本の神々は死にます。面白いですね。

神様なのに死ぬんです。日本の神々は不完全であったり、死んだりします。


これは西洋の神々と違うところですね。


此れを見ると西洋の神と日本の神は違うんだと気付きますね。

つまりGODは神と訳しただけに過ぎないのでは?と思います。


例えば大統領などもそうですね。大統領は英語ではpresidentですが日本語にこれを意味する言葉はありません。

ですから「国の一番偉いヤツ」と日本人は考えました「じゃ一番偉いなら、メリケンの統領だな」となり「一国の統領だから大統領だ!」で、大統領となった訳です。


日本人は偉いですね。無い言葉をどうにか日本語にしてしまう。


この偉いとこが仇になっている事もあります。

それは現日本国憲法です。

アメリカから英語の原文を押し付けられ、その英語の原文をどうにか日本語にした程度の話しです。ですから中身は曖昧で解釈の幅が広い。

だいたい象徴と言う言葉も原文にはsymbolと書いてありました。その意味は全く理解出来ませんでした。

それでイギリス留学経験があり英語が達者な白洲次郎に当時の高官が聞いた。

するとイギリスの憲法を知っておりイギリス王室に関わる憲法条文にsymbolシンボルと言う言葉がある事を知っていた白洲次郎が「そりゃ象徴てことだ!」と言った、それそのままに象徴と使ったのです。


神生み


伊邪那岐命、伊邪那美命の国生み神生みは以前話しましたね。

数々の国や神々を生みました。


伊邪那美命は火の神火之迦具土神ひのかぐつちのかみを生みます。その際に「女陰(ほと)」を火傷します。

火の神ですから燃えた赤ちゃんが出て来て火傷をする。この火傷が原因で伊邪那美命は病床に伏せてしまいます。


その際に糞尿は垂れ流し、嘔吐はするは涙は流すわ…とにかく相当苦しむのです。

しかし、その垂れ流した糞尿からも嘔吐したものとかからも色んな神々が生まれます。

そして苦しみながら「神避る」かむさる、つまり死ぬ訳です。神が死ぬ事を神避ると言います。

その伊邪那美命の死がショックだったのか、伊邪那岐命は火之迦具土神を十拳剣(とつかのつるぎ十握剣とも言われます)を抜いてバッサリ斬り殺します。


ここで解りましたね!神も死ぬんです。

神は死にますが、例えば脳溢血とか心筋梗塞とかでは死にません。基本的には寿命もありません、だから病気もしません。

しないはずですが日本の神様は外傷を負うと命を落とす様です。


伊邪那美命は火傷が原因、火之迦具土神は刀傷が原因で死んでしまいました。

病気や寿命では死なないのですが外傷では死んでしまう様です。


見ちゃうよね~!


そして伊邪那美命は黄泉の国へ行ってしまいます。

死んだら行く所なんですかね?

伊邪那美命は死んで黄泉の国へ行きます。しかし古事記にはこの黄泉の国については詳しく記されてはいません。


葦原中国(あしはらのなかつくに)から黄泉の国へ行ってしまった伊邪那美命。

愛する妻を失った伊邪那岐命は打ちひしがれていました。

更に国作りの途中です。伊邪那岐命は妻伊邪那美命に会いに黄泉の国へ行きます。


そしてアッサリ再会します。

「我が妻よ国作りがまだ途中だ!早く帰ろう」となる訳です。しかし、伊邪那美命は「あ~もう少し早く来てくれたら…私はこの国の食べ物を食べてしまった、もうこの国の住人となってしまいました」と返します。

しかし伊邪那美命は「この国の神々と何か方法はないか相談致しますから、その間決して私を見ないで下さい」と言いました。


ハイ!これは見ないでと言う。しかし見ないでと言うの見ると言う定番です。

鶴の恩返しでも見ちゃいますね?

神様も見ちゃうと言うお約束です。


人間が我慢出来ないのは神様譲りなんですよ!


そして遂に伊邪那岐命は見てしまう。

見ると、あの愛する妻が変わり果てた姿に。

体は腐敗しウジがわいている。

伊邪那岐命はもう「ギャーッ!」てなもんです。見られた伊邪那美命は「見~た~な~」て感じでしょうね。


とにかく伊邪那岐命はビックリして逃げます。もう百年の恋も冷めたでしょう。

なんせ愛した妻が今やゾンビですから。

それでも伊邪那美命は「生かして返すか~」と追いかけます。


それでも、どうにか振り切り逃げきった伊邪那岐命でした。


儀式です


黄泉の国から帰った伊邪那岐命は「なんという穢れた国に行ってしまったのか…」と思いました。心身の穢れを祓わねばと禊をします。

この穢れや祓えや禊は神道の考えです。


穢れ(けがれ)は理想的ではない状態を現します。死は穢れです。理想的ではない状態とは、例えば揉め事、それによるストレス、悪意なども穢れになります。

この穢れ、(わい)とも読みます。他に(わい)と言う文字もあります。


どちらもわいと読みますが穢れの穢はのぎへんです。

濊こちらはさんずいへんです。

さんずいへんの濊はこれ一文字で糞尿と言う意味です。その昔、支那の属国であった朝鮮半島、そこに住む民族が糞尿塗れで不潔な民族で、まるで獣の様であった事から支那はこの民族を濊族と名ずけました。つまり糞尿族と言う事です。

それが現在に繋がる朝鮮民族です!

支那人グッジョブ!

なんたるセンス!このセンスだけは素晴らしいですね~!


一方、日本の穢。のぎへんのわいは理想的ではないとか元と違うとか言う意味です。

日本は二文字文化ですから「汚」と組み合わせて汚穢としました。なんかバッチい物の様ですが、これは「おわい」と読み肥料を指します。

その昔、肥料は人や家畜の糞尿なんかを使ってましたね。糞尿は汚ですが、食物が元の状態から変わってしまったもので穢です。


話しを戻します。

穢れを落とさねばなりません。穢れに触れた場合、水で心身を清めます。

その清める行為を「禊」みそぎ、と言います。

そしてこの穢れを浄化する総括的行為が「祓」はらえ、と言います。


先ほども述べたように穢れとは日常と違うとか理想的ではない状態とか元の状態ではない事を指します。


それは死もそうです。ですから例えばお葬式の後に塩をいただきますね。この塩を身体に振って清めます。これは穢れを落とす禊で祓う事なのです。


例えば揉め事などを起こしたりして怒りを溜めるとか、不満ばかりが気になって仕方がないとか、自分の中に芽生えた悪意など穢れです。

穢れが体に溜まると災いが起きます。

どうすれば良いでしょうか?


神社に行って下さい。行くと柄杓で水を溜めてありますね。あれは神の神聖な水です。

まず、この清水で手を洗い、左手に水を溜めそれで口をすすぎます。

これが禊です。


そして拝殿に向かい参拝をします。この時、願い事をするのではありません。

神の前に出でて決意を表します。願い事をするのは間違った参拝です。神前にて何か誓いを立てる事が正式な参拝です。

そして神様に此れまで溜めた穢れを取り除いて頂き決意新たに明日からを過ごす。

そして儀礼をして神社を後にすれば…


ほら!体が軽くなっていますよ!


神の前では謙虚にならなくてはいけません。

謙虚になって自分の行いを振り返り穢れを祓う事が参拝です。


伊邪那岐命はこの祓で様々な神々を生み、最後には左目を洗うと天照大御神が、右目を洗うと月読命が、鼻を洗うと建速須佐之男命が生まれました。


つまり禊をし穢れを祓うことは神々を生むような神聖な気持ちに戻る。

理想的な状態に心身を戻す重要な行いなのです。

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