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その4です。


古事記を摘んで…と言ってみましたが摘む所が多数あり一体何回やるのやら。


やり出してみたらえらいことに手を出した。

と、収拾がつきますのやら…


その根拠は神々の総意


この二柱の神は国生みをする神ですね。


この国生みは天つ神の総意によって伊邪那岐・伊邪那美に命ぜられます。


前回も話しましたが日本の神々は合議制だったと言うことです。

何かあると神々が集まり合議をし「ヨシ!こうしよう!」と決めるんです。

つまりは誰か、絶対的な存在が命令する訳ではなくて、みんなで話し合い総意を得て行動するんです。これが世界との決定的な違いなんで。


古事記には様々な神々が出て来ます。

そして伊勢の神様である天照大御神が自らその孫にあたる神に「地上を治めなさい」と申されて地上世界に派遣する。

その方が地上世界に降臨される、これが天孫降臨です。

そしてその天照大御神の孫、天孫のひ孫に当たりますのが神武天皇な訳です。

そして高天の原でお預かりした三種の神器が代々継承されて125代今上陛下がお預かりされています。

つまり、この話しから解るのは今上陛下に至るまで天皇が天皇である根拠です。

根拠とは「神々の総意である」と言うことです。

ここが古事記が現代へと繋がる最も重要な部分でもある訳です。


伊邪那岐・伊邪那美の神々も勝手に国生みをした訳ではありませんね。

それは神々の総意により命令を受け国生み、神生みをなさったと。


そして生みっぱなしでは荒れ放題になる。だから、その子孫に「地上世界をしっかり治めなさい」と、その総意で天皇が国を治めているのです。

ですから、天皇が天皇であるのは神々の総意であってくだらない頂き物の憲法が根拠ではないと言うことです。

つまり天皇統治へ到る理由が神々の総意ですよ、と言う為に古事記は最初の最初から書いてあるのです。


伊邪那岐・伊邪那美


いざ国生み!です。


記述によれば伊邪那岐・伊邪那美は先ず天浮橋に立ち海に矛を下ろして「こうろ、こうろ」と掻き鳴らして引き上げると、ボトッと海水から滴り落ちた塩が固まり島が出来ました。

淤能碁呂島(おのごろじま)です。どこの島かはわかりません!

この島をベースに国生みが行われます。

どんな作法でしょうか?


伊邪那岐・伊邪那美のニ柱の神は天つ神と心を通わせる為に天の御柱を立てました。

ん~アンテナみたいな感じですかね?

これで高天の原と通じる訳です。


そして八尋殿と言う大きな神殿を建てます。

そこで「僕のからだ出っ張りが!」「私の体はなんか窪んでるわ!」となりまして。

「じゃ、ちょっと出っ張りを窪んだとこへ入れてみよう!」と「ヨシ!それで国を生もう!」となります。

いきなり官能小説みたいな展開になるのです。


此れだけ見ても解るように日本の神々は完全ではないんですね。

他の宗教の神は性別もよくわかりませんが、とにかく自分の姿に似せて人間を作りました。


日本の神々は体も出来てないんでしょうね。

色々神々が出て来て伊邪那岐・伊邪那美に至ってようやく体が出来たのではないでしょうか?

そして何か出っ張りが…とか、窪みが…と言う話しになったと考えます。

神なのに不完全で、だから二人が力を合わせてお互いが補完される。そして生命が産み落とされる。


なんと日本的かと思いますね。


そしてこれが国歌「君が代」に繋がる訳です。

き=伊邪那岐、み=伊邪那美。

男と女がいて愛し合いお互いを補完し合い、そして生命が産み落とされる。

そしてその生命がまた生命を生みだし、そんな事が千代に八千代に、小さな小石が集まりやがて大岩となり、そこに苔が蒸すほどに繋がります様に。


き=男、み=女、君=あなた。

これは伊邪那岐神、伊邪那岐神の国生みを基に作られた壮大なスケールのラブソングなのです。

君=あなた。それは神々の総意で御存在する天皇陛下。

君=あなた。あなたは民。民は宝。大御宝。


こんな壮大な国歌を持つ国は日本ただ一つです。


そして世界がまだ国家と言う概念を持たぬ時代から国家を形成した世界で唯一の国です。


その象徴が天皇陛下です。

国民の総意。神々の総意なんです。

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