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これまた随分と久しぶりになりました。


我が国を取り巻く状況、つまり時代が変わろうとしている中で考える事が多過ぎです。


しかし、古事記は続けますよ。


物語りへ戻ります。

先ずはおさらいはこちら


力比べ


大国主神の息子の一人八重言代主神(やえことしろぬしのかみ)は国を譲る事を承諾しました。


ところがここでもう一人の息子が反抗します。


建御名方神(たけみなかたのかみ)です。


「ガタガタ言ってるのは誰じゃ!」とか言いながら現れます。

「俺が相手してやる!」

とか言いながら登場します。


千人がかりで引く程の大きな岩を手の先で弄び…

巨大な岩をクルクル回したり、潰したり。

と、無茶苦茶です。

大胆というか、ド派手というか…


これが戦いの始まりです。


「手を取ってやろ!」と、天界より遣わされた建御雷神が手を取らせてやります。

すると、その手が氷の柱に変わります。

それが更に襲いかかってきます。


「なんじゃこりゃぁ!」


建御名方神はびっくり!


建御名方神は引き下がります。


今度は建御雷神の攻撃です。


建御名方神の手を掴んだ!と思ったら、その手を葦の如く握りつぶして「おりゃ!」と投げとばしてしまいます。


建御名方神は「ひゃ〜」

逃げ出してしまいました。


なんと長野の諏訪湖まで逃げ出してしまいます。

出雲から諏訪湖て、結構な距離ですよ!

よほど怖かったのでしょうか?

ビビッて逃げたら諏訪湖だった。


建御雷神もトドメを刺そうとします。

と、いうことは建御雷神も諏訪湖まで追いかけたんですね。


すると建御名方神は「ちょっ、ちょっとタンマ」と、「参りました」。


「もう私は、この諏訪の地から出ません。お父さんの言うことにも兄さんの言うことにも背きません。どうぞ、国は差し上げますから」と頭を下げます。


これにて息子二人は国譲りを認めました。


破格です。


息子二人は納得しました。


今度は親父と話さねばなりません。

親父とは大国主神ですね。


親父さんは条件付きで『国譲り』を認めました。


立派な宮殿を建てて、そこに私が住むことを許して欲しい


そい言うのです。


どんな宮殿かと言うと、天皇の御殿と同じような光り輝く宮殿を建てて欲しい。

それさえ認めてくれたら、自分はそこから出ません。

ウチの関係者も反乱しないように、息子に統率させるんで…


これは最終的に認められるのです。


今なら、誰がどこに立派な家を建てて住もうが咎められたりはしません。


しかしこの大国主神のお願い事は凄い事なんですよ。


当時は天皇みたいな立派な宮殿に住もうものなら、直ぐに攻め滅ぼされたもんです。

「なんだ!お前、服属しないつもりだな!」

そんなことになります。


天皇より立派な宮殿なんか許されません。

そんな立派なものに民間人だろうが誰であろうが住んだりする事があってはならんのです。


それを、大国主神は国を引き渡す条件にしました。


これは一種の講和というものではありませんかね。

条件を認めてくれたら国譲りをします。


ともかく平和裏に国譲りが行われました。


それで作られた立派な宮殿は地盤に届くほど深く宮柱を掘り立てて、天界高天原に届くほどに千木(ちぎ)を高く立てた。

この壮大な宮殿がのちの

出雲大社と呼ばれる大国主神の御殿です。


史実


古事記『上つ巻』は国譲りや天孫降臨をしっかり述べることこそが重要なんだと解ります。


初代天皇・神武天皇のご先祖様がどの様な経緯で地上世界に降り立つのか?

それを重要視しているのですね。


つまりクライマックスは天孫降臨ということになります。


天孫降臨の直接的な原因が、この国譲りとなります。


国譲りによって、天孫降臨が起きます。


この古事記が、例えばアホの反日左翼が主張する様な『皇室が皇室の正当性を記す為』に、有る事無い事デタラメな物語を書くならば『国譲り』なんか必要ありません。


こんな長い物語など書かずに邇邇芸命が天孫降臨で降りて来て、立派な国を作られたで良いですね。


この方がスッキリしてます。


天孫降臨も、何も高千穂でなくてよいのです。

いきなり大和の三輪に降りたらいい。


ワザワザ南九州に降りて、大国主神から天照大御神が国を譲り受けるなんて、手間のかかる話しをしたのか?


それはこれが何らかの史実に基づいて書かれたからだと思います。


それは次回のお楽しみに!

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