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久しぶりの古事記です。
前回は神様は実はあんまり見ていない!と、お話ししましたね。
声に出そう!
神様は見てくれてないのか…
そんなことを知ってしまいました。
私達はどうしたら良いのでしょうか?
神様は見てくれていないのですから、時々は伊勢神宮とか神社なんかに参拝に行かねばならないのです。
神社は言わば、コンビニのATMみたいな感じでしょうか。
本来なら高天原まで行きたいところですが、そうはいきませんね。
ですから、地上世界にいながら高天原に通じる、つまり神様に通じる神社に出向きます。
そこで、感謝を申し上げ誓約をします。
つまり神社に行けば神様にその様なことが出来るという訳です。
ですから「神様、大切に想って感謝しています」と言う気持ちを表します。
心に留めておくだけでは神様も解りません。
このシリーズを読んで頂けたら皆さんも理解していると思いますが神様も感違いをします。
神様も誤解をなさるのです。
だからこそ神社等でしっかりと感謝申し上げる。
ちゃんと行動し口にして神様に感謝しなければ神様に通じず誤解されてしまいます。
恋愛も同じですね?
ちゃんと伝えて行動しなければ、好きな人には通じませんよ。
だから「神様、見てないんかい!」とかツッコミを入れたりせずに神社なんかに出向いて感謝申し上げるのです。
気持ちだけじゃダメ!
行動が必要なんですね。
神勅なんです!
そしてもう一つお話を。
天皇統治の根拠です。
天皇が何故、天皇なのか?
今上陛下を遡ると初代天皇に行き着きます。
神武天皇です。
しかし、初代天皇も勝手な思い込みで天皇になった訳ではありません。
天照大御神の命令により天皇になった訳です。
では天照大御神は何故その様なことを命令する権限があったのか?
これは天照大御神の父である伊邪那岐命の神勅が根拠です。
「高天原を統治せよ」と伊邪那岐命は天照大御神に命令したのです。
これに従い天照大御神は天上世界を統治することになりました。
その頃、地上世界は荒ぶる神々が跋扈する事態となっていました。
これを平定して清らかに状態にしなくてはなりません。
そこで地上世界に自分の子孫わ遣わせたのです。
高天原を統治した時点で地上世界は従属物であると確認された訳ですからね。
天照大御神といえど伊邪那岐命の神勅を忠実に実行しているに過ぎません。
では、何の権限で伊邪那岐命は神勅を下したのでしょうか?
そもそも伊邪那岐神は神代七世の末っ子です。
神々が相談し、末っ子が実行する。
「この漂っている国を修め理り固め成せ」
これが最初の神勅です。
これに従い伊邪那岐命は国を生み、神を生み、三貴子のうち天照大御神に天上界を治めさせたのです。
伊邪那岐命が「我が子にこうさせたい!」なんて私心でそうしたのではなく神々の決議に従い淡々と、それを行いました。
天皇が天皇である根拠とは数々の神勅に遡り最終的には古事記にある最初の神勅
「この漂っている国を修め理り固め成せ」
と、いう神々の総意にたどり着くのです。
日本の神々は正に自然から生まれた神々。
無から有へと変わって生まれた神々です。
宇宙誕生にさえ繋がる大自然の摂理なんです。
その大自然の摂理から生まれた神々です。
この神々の総意が繋がり繋がり今上陛下へと繋がるのです。
私利私欲や出世欲などではない。
大宇宙の意思
それが天皇が天皇たる、天皇が統治する根拠なのです。




