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今回は古事記です。


いよいよ国譲りから日本の根幹を見ることが出来ます。


変な左翼学者ね腐った解釈ではない、本当の日本の根幹や哲学を学ぶことが出来ます。


出雲の国譲り

正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)


早口言葉か!


「勝った!勝った!正に勝った!」


と、言う意味の名前です。


かつて天照大御神と須佐之男命が誓約をした際に生まれた神ですね。


天照大御神の首飾りから最初に生まれた神様です。


天照大御神は「葦原中国は我が子、天忍穂耳命が知らすべき国である」と仰りました。


これは神勅です。神様からの命令が下った!

と、言う事です。


ちなみにこれは天皇が天皇である根拠にも繋がるのです。


古事記とは、終局的に『我が国の成り立ち』を明確にするものです。


日本とは何か?天皇とは何か?

これは国の成り立ちをシッカリと示し、後世に伝える。

これが古事記の目的です。


ですから天皇が天皇である根拠を懇切丁寧に書いてあるんですね。


因みに、左翼学者の中には天照大御神に決定権がなかった!とする解釈があります。


それは、天地開闢(てんちかいびゃく)、つまり始めて現れた神高御産巣日神が天照大御神の後ろにいて重要な場面に顔を出す。

これは、実際は天照大御神が高御産巣日神の傀儡だ!とする解釈です。


確かに重要な場面で高御産巣日神は出て来ますが、古事記を良く読めば解りますが、常に決定は神々の総意で物事を決めます。


天照大御神は「では、そうしなさい」と仰ります。

天照大御神以外の神々は畏れ多い天照大御神の前で謙虚になり話し合い、その話し合いで総意を得て天照大御神に伺うと、天照大御神が「そうしなさい」とか「頑張りなさい」と仰る。

それで決まる訳です。


左翼学者は高御産巣日神の「実はウシハク」だ!としたい。

神話の時代から日本は悪い国だ!と言いたいだけなんです。


後に登場する邇邇芸命は高御産巣日の孫でもあるから、その正当性を示す為に高御産巣日神が登場していると簡単に読むことが出来ます。


話しを戻します。


それで、ただ天皇の正当性だけを示すならば初代神武天皇から書いても良いですね。

むしろ、世界の文書はそうです。

前の皇帝を徹底的に否定し、現皇帝を徹底的に正当化すると。

しかし、日本には否定する皇帝がいません。


なんせ皇帝は万世一系で、統治者が同じ血統で続いていますからね。


或いは天孫降臨からでもかまいませんね。


しかし、天照大御神、更に遡る伊邪那岐命や伊邪那美命もっと遡り宇宙に初めて神が現れたところから始まります。


歴代の天皇は何故天皇なのでしょう?


例えば今上陛下は何故天皇なのか?

それは昭和天皇から皇位を継承したからです。


昭和天皇は何故天皇なのか?

それは大正天皇から皇位を継承したからです。


そうやって遡ることで神武天皇へたどり着きます。


その神武天皇は天照大御神の孫の曾孫にあたるわけですね。


ですから天照大御神は皇室のご先祖です。

これを皇祖神と言います。


神武天皇が天皇に即位したのは何も私利私欲や野望の為に戦をしたり、敵対する勢力を皆殺しにして即位したのではありません。


これは天照大御神の神勅に従って即位したのです。


天照大御神は「天忍穂耳命に知らす」と仰りました。これが神勅です。


ですが、その時に子を授かる。

それで、この子に葦原中国を知らす事にします。

その子供が邇邇芸命な訳です。


邇邇芸命(ににぎのみこと)

天照大御神の孫に当たります。


天の孫が、地上世界に降臨する。

だから天孫降臨です。


この邇邇芸命が地上世界を統治する為に色々と準備しり、努力したりするんです。

で、実際に成功するのが神武天皇の代までかかる、或いは神武天皇の代に完成するという事です。


ですから、天皇が天皇である根拠はこの天照大御神の神勅まで授遡ることが出来ます。


これが、先ず国譲りの物語を知る為の基礎知識となります。


この国譲りの物語を知る事で天皇が天皇である理由を「神の命令」という正当性を示す物語なのです。


次回へ続く…

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