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はい古事記です。


前回からの続きです。その前に少し話しておきます。

本日、安倍談話が出されましたね。


これに付いてアップするところですが、今回はそれを精査しもう少し情報を得てから考え様と思います。


内容は満足の行く物ではありませんでしたが、概ね良い方向とは考えます。


しかし、これにより安倍晋三本人は更に重い責任を負うことになったで有ろう事は間違いありませんね。


後日アップ致します。


さぁ古事記へまいりましょう。


母は凄いんです


前回、また兄達に殺された大穴牟遅神。


そしてお母さん、刺国若比売(さしくにわかひめ)です。


またまた我が子が帰りません。


あちこち探し回りました。すると森の中で我が子が木の股に挟まれて死んでます。

もうパニックですよ。


しかし、さすがにまた神産巣日神にお願いも出来ません。この前は圧死のような火傷のような…そんな感じなんで薬頂けました。

今回は完全に圧死です。


もう完全にパニックです。「どどどどうしよ~」とか「エライこっちゃ!」ですよ。


すると、どういう訳かお母さん「私の気合いでなんとかなるかも…」と思いました。

そこでエイッ!とかアイヤーッ!とかやったのか呪文を唱えたか、とにかくわかりません。


しかしこれが効果的面!


なんと大穴牟遅神が生き返りました!


え~!だったら最初からやってよ~!

とか言ってはいけません。


当の本人もビックリ、まさか上手くいくとは。


それで母「ここにいてはいけません、何度でも殺されてしまいます」と大穴牟遅神を逃がします。

鳥取とか島根辺りに居たようなんですが、木の国(和歌山県)に逃がします。

現在では和歌山県は紀の国と言いますが、当時は木の国。


人目を避けて逃がします。


意外としつこい


せっかく人目を避けて逃げたのに、兄達八十神はとにかくしつこい!


鳥取だか島根辺りから和歌山まで弟を殺す為に徒党を組んでやってきます。


この時、大穴牟遅神は大屋毘古神(おおやびこのかみ)に世話になっていました。


そこへ八十神が現れて弓矢をつがえて「大穴牟遅神出せー!」と来たんです。


しかし大屋毘古神はすっトボけて大穴牟遅神を逃がします。

そして「須佐之男命がいる根之堅州国へ行け」と言うのです。

根之堅州国(ねのかたすくに)

大穴牟遅神は素直に「はい!わかりました」と根之堅州国へ向かいます。


根之堅州国で、どういう訳か須佐之男命の娘である須勢理毘比売(すせりびひめ)と出会います。会った瞬間にお互い一目惚れ。

そのまま結婚しました。


根之堅州国は須佐之男命がお母さんに会いたいとゴネて行きたがった場所ですね。


しかし、八俣遠呂智を退治してナンダカンダで根之堅州国に行っていたようです。

どういう経緯で根之堅州国に行ったのかは古事記に記述はありません。


一悶着、二悶着あって結局はお母さんに会いたいて根之堅州国へ行ったみたいですね…て、なんだそりゃ?マザコンかい!

で、根之堅州国に伊邪那美命は居ません。黄泉の国に居ます。


えーっ!


根之堅州国で大穴牟遅神は須佐之男命の娘に出会いますね。


しかしですよ!しかし!

大穴牟遅神の六世前が須佐之男命です。


普通は良く会えて、ひいおじいちゃんぐらいまでですよ!


でも神様の世界ではありです。

寿命なんかありませんからね。老化もしません。歳も取らない。

神様の法則は外傷で死んでしまいます。

それ以外なら死にません。


ですから癌になるとか、クモ膜下出血とかですね肺炎とかで死んだりしません。


その六世ご先祖の娘が須勢理毘比売です。

神様は美人好きですから、それは美人だったに違いない。


しかしですねひいひいひいひい婆さんですよ!


しかし神様は歳をとりませんからね。

若くて美しいのです。


もう肌なんかパーンと張りがありますよ、しかも永遠に。


ところが、親父は機嫌が悪い。いきなり娘が「私、結婚しましたわ」ですからね。

親父としては「ぬわぁぁあにぃぃぃ!」てなもんです。彼氏が来ても親父の機嫌はすこぶる悪い!それが勝手に結婚ですからね。


「どこの馬の骨じゃ!」となります。

そして、「こいつか?こいつは葦原色許男(あしはらのしこお)と言うやつだ」となります。

まぁ、自分の末裔ですから知っている訳です。

許男とは「なかなかの玉だ」とか言う意味です。見所あるじゃないか、みたいな感じです。


見所あると言いながら須佐之男命は大穴牟遅神に色々試練を与える訳です。

何故、試練を与えたのかよく解りません。


自分の娘をくれてやるのですから品定めしたのか、はたまた意地悪をしたのか。


この試練が「蛇の室で一晩過ごせ」と言いました。


蛇ですよ、部屋に蛇がウヨウヨしてるんです。

蛇が一匹いても無理ですよ。

ウヨウヨいる部屋で一晩過ごせと言うのです。


ところが須勢理毘比売から「これを使って」と道具を渡されます。

比礼(ひれ)と言ってスカーフみたいな感じで、振ると呪力を発揮します。

「これを三回振ると蛇は大人しくなります」と使い方まで教えます。


大穴牟遅神は教えられた通り三回振りました。

すると蛇は見事にヘニャヘニャになって大人しくなりました。

「ヨシヨシ」てな事で、蛇を部屋の隅っこに押しのけたかは、わかりませんが普通に寝れたみたいです。


そしたら翌日はムカデと蜂が居る部屋で寝ろ!と言う訳です。


こりゃえげつないですよ!ムカデですよ!ムカデ!気持ち悪すぎ!

蜂なんか刺しますからね!むちゃくちゃか!


これは大穴牟遅神も「アワワワ~」となります。


するとまた須勢理毘比売が「道具ありますから」と。

それで使ってみると、またもやムカデと蜂がヘニャヘニャになります。


それで「ヨシヨシ」て、部屋の隅っこに寄せた!か、どうかは知りませんがゆっくりと寝たと言う訳ですね。


皆さん既にお気づきでしょうが、大穴牟遅神はとにかくダメダメなんですよ。


こんなもん問題児ですよ。


何かと言うと問題にぶつかって、しかも自力で解決した試しがない。


常に周りの人に何らかの助けを借りている。


大穴牟遅神はとにかく人が良い。

優しく温厚で、ド天然ですが毎回一生懸命頑張ります。

しかし、人のよさもあって周りがついつい助けてしまう。


この神様がダメ男と言うのが古事記編纂の重要な部分なんですが。


次回へ続く…

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