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銀色のローゼンシア  作者: 鎮黒斎
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超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》

 超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》。

 それは巨大なビルのようんな、伸びあがる炎を纏う龍だった。


 超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》はセンサーを働かせ敵を感知し、突貫して周囲事、炎で焼き払われる錬成プログラムであった。


 「ただのデカ物じゃねーか! 俺が破壊してやる。」


 サイファはスカイリッパーを連射し、けん制する。


 しかし、超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》はスカイリッパーの弾を着弾する前に熱却した。


 「僕の一撃なら…ッ!!」

 あらゆる構造体を霧散させる、アブソリュートの一撃でサラマンダーを迎え撃つ。


 必殺の一撃は、超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》にも効果的…に見えた。


 「マジかよ…」


 サイファが驚愕する。


 超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》は、アブソリュートの霧散させる一撃を切り離して、2つに分かれたのだ。


 「おいおい、何してくれちゃってるの、お前…。 デカいのが少しばかり小さくなって、2つに分裂したじゃねーか…」


 期待してたサイファはガッカリした。


「こいつはお前と相性が悪い…ガークとの戦いは任せた。 …俺達がどうにかする。」

「そうだね、アリュー! 君はガークを!」


 ミラードとサイファは、そう言い、アブソリュートにガークの迎撃を任せた。



「国連の皆様方よ…こりゃ大掃除になりそうだぜ!」


 サイファが、ガークの錬成したものを討伐する為に鼓舞した。


「ネット世界の未来の戦いだ! 俺達も喜んで参加しますぜ!」

「イオシスの特設セキュリティー部隊には、遅れは取りませんぜ!!」


 ”ロザリオ”の軍も鼓舞に応えて、超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》に挑み始めた。


「………やれやれ、私ももうひと働きせねばね。」


ミラードが専用の隊服をパンパン払って、膝を付いてた足を立たせた。




 超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》の耐久力は、自動追尾爆撃ユニット《ヘルハウンド》の比ではなかった。

 その巨大な体躯を駆使し、複数固まった敵に突貫し、周囲を焼け払う…まさに巨大な焼却ユニットだった。

 サイファも必殺のアーティファクト・シャドーエッジで巨体を捕えるが、超巨大周囲焼却ユニット《サラマンダー》は危険を察知してか、シャドーエッジの接触部分だけ一つの火炎として切り離し、ダメージは微小だった。

 これは大きな犠牲が出る消耗戦になる…と誰もが覚悟していた。

 


 ところ変わって、ガークVSアブソリュートは互いをけん制し合い、両者共に頃合いを見せて接近して決着をつけようとしてる。


 先に本格的に攻撃に入ったのは、アブソリュートだった。

 前にベルーガに放った必殺の一撃をガークに食らわせる。


 「効かぬわッ!!」


 ガークがドラグーンでも跳ね返す錬成物を召喚し、防ぐ。


――このままでは、こちらが根負けしてしまう…。

 アブソリュートの体力は着々と削られていった。


――パパ…私はもう存在しないのね。


 フォレスタの魂がアブソリュートに語りかけてきた。


――このままじゃ、ローゼンシアって人が私と融合して、このネット空間は無くなる…パパ…アリューパパ…銀色のローゼンシアを守ってッ!!


 アブソリュートのドラグーンにフォレスタの霊的…いや魂…的なモノが宿った気がした。



 アブソリュートはマザーコンピューターのガークと隣にある核を睨みつける。

「アリュー、いけない! マザーコンピューターの核を破壊してしまっては、ネット空間は全て崩壊してしまう」

 ミラードはそう叫んだ。

 しかし、アブソリュートに躊躇いはない。

 アブソリュートはマザーコンピューターの核を狙って、空間・時空を切り裂くドラグーンの一撃を放つ。


 「甘いわ、ワシの練成した……」


 核の前にいるガークは例のアブソリュートの剣を弾く構造体を練成していた。

 しかし、今回それは切り裂かれた。ガークを分断している。


「バカな! マゲナスの法則を無視するとは……」


 そう言い残し、ガークは霧散と消えた。

 アブソリュートの渾身の一撃はマザーコンピューターの核にまで到達した。


 瞬間、核は崩壊したかに見えた。

 核から、黒い波動を放ちながら突風が吹きすさぶ。

 核から、銀色に輝いているローゼンシアがゆっくりと宙を舞い、降りてきた。


 アブソリュートはマザーコンピューターの核に融合していたローゼンシアだけを斬り離す事に成功したのだ。当然、核は無事だ。

 覚醒したドラグーンが成した奇跡だった。


 超巨大周囲焼却殲滅ユニット《サラマンダー》も、”ロザリオ”隊のアクティブデバイス達が突き刺さった痕跡を残し、サイファ、ミラードアーティファクトが何百にも及ぶ攻撃の爪痕が残らないほど消沈しチリジリと細い煙を上げる物体となり燃え尽きた…被害が出たが、討伐に成功しのだ。


 アブソリュートはローゼンシアを抱え、事の終わりを告げる。


 「……全て終ったよ」


 アブソリュートは穏やかな声で、気を失っているローゼンシアに語りかけた。


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