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銀色のローゼンシア  作者: 鎮黒斎
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プロローグ

一つの戦争があった。

それは全世界の人類を巻き込んだ戦争。

放たれた核ミサイル・水爆は十とも二十とも言われる。

これにより世界人口は三割をきり、人は五百年かけて、かつて築いた文明を追いかけ、到達にいたる。

千年過ぎた現在、戦争が起こった原因を知る者は限られた者しかいない……人々にとって、歴史に戦争が起こったと言う事実以外、何も残こされていない。

このような世界が舞台で、物語は始まる。

第一章 出会い


銀髪の少女


 夏だと言うのに冷えあがった空気が入っていた。過去の大戦で地球には太陽の光があまり届かない地へとなり、氷河の大地となってしまっていた。今現在、シェルターに空気を入れ替える為、上空の天井を開いた所為だろう。

 ここは第一センター居住区・“ホワイトパレス”。過去の戦争で大地は汚染され、人の住めない土地となってしまっていた……だからこそ、その前にこのような建造物を地下に作られたと言う。

ここは戦争が終結以来始める以前から建造された施設で、急遽必要になる為に作られた地下人工都市である。年齢で言うと千歳を超える。戦争終結後、最古の建造物であり最大の人口を有する。

 この居住区であるシェルターは複数あり、“都市”と言う名目で成り立っている。 

各交通機関が“都市”ごとに繋がれており、シェルター間での移動手段となっているのだ。

史上最低の戦争が起こった事で、歴史の深い国は存在するが、大半の国の名は全て消滅し、もはや存在しないモノへとなってしまった。今のこの国の名は、その歴史の深い国の一つで“イオシス”と言う。


 銀髪の少女はシェルターの天井を見上げ、上空から来る空気を清浄されながら流れる冷風を浴びていた。

 年齢は十六から十七歳をの間の歳くらいだろうか、大人びた顔立ちの中に少し幼さを残してある。肌は色白で銀色の髪の所為か美麗で、顔がシャープな美少女だ。


「千数百年以上前の夏って四十度以下くらいは……ここの土地の気候じゃ、そりゃもう暑いって図書館のライブラリデータの資料に書いてあったけど、全然嘘みたいね。」


 少し観照に浸り、少女は行きつけのネットカフェへと向かった。


「あー、マズ! こりゃまた遅刻ね」


 銀髪の少女は即座に円柱のガラス張りの機械の中に入った、五、六人は入れるスペースがある大きな円柱だ。これは“ログインシステム”と言う。これが現在のネットカフェの実態であり、ここからネットの世界へと旅立つ。少女はネットに“ログイン”する準備を計り、ガラス張りの円柱は閉め切られ、システムを起動させる。


 “ログイン”、別名“ダイブ”とも言われ、ネットにある仮想の世界に潜り込む出入り口とでも言おうか。このシステムは戦争以来、千数年もの間に進歩した技術で、人の体の組成、人格……人が持っている全てを素粒子の小単位で粒子化、コンピュータが検知し、仮想空間へと移すシステムである。加速器を使って物質を別の空間に再組成する手法“テレポーテーション”とも言われていた技術の応用で、コンピュータの中で人体組成をプログラム化させ、仮想世界……俗称“ネット”での生活を可能とさせた。

仮想世界の本当の名は“アビス”と言うが、この世界の住人は“ネット”・“ネット世界”・ネット空間”と気軽に呼んでいる。


 少女はネットへダイブした。ダイブ先は仮想空間のネットカフェの中。客間のような部屋作りの“チャットハウス”と呼ばれている空間であった。


「遅いぞ、ロゼ!」


 少女を待っていた若者がいた。

 少女と同じ銀髪で二十歳くらいの青年はイライラしながら言った。


「ごめん兄さん、色々寄り道してたら遅刻しちゃった♪」


 ロゼと呼ばれた少女は舌をペロッと出し、悪びれなく言う。

 どうやらこの銀髪の若者と少女は兄妹のようだ。銀色の少女も美麗だが、この銀色の青年もなかなか顔が整っている。

 銀髪の青年は更に捲したて言う。


「シャナガのおっさんがあだ名つけてたぜ、“寄り道のローゼンシア”ってな…少しは気をつけろ……ってわかってんのか、ロゼ!」


 ロゼと呼ばれた少女はチャットルームにある観葉植物の葉っぱを意味もなくブチブチとちぎっていた。葉っぱはちぎられるとロゼの手の中で霧散し消え、新しい葉っぱが植物から再生されていた。


 「だって、寄り道したら面白い事あるかもしれないじゃない? ジッとしてるなんて嫌、楽しくないじゃない」


 銀髪のローゼンシアは、さも当然のように言ってのけた。



「この、ローゼンシア!」


銀色の若者は叱咤するが効いてないらしい。


「で、今日の仕事は何?」


 ロゼは話題を素早く切り替え、興味は既にそっちにあった。


「…ああ、シャナガが凄い情報を持ってきたってウキウキしながら言ってたんだがなぁ……アレも遅刻かよ」


 銀髪の青年はなんでこうも集まりの悪いチームなんだと言わんばかりにうな垂れる。


「ヨーヨー、お二人さん揃ってるね!」


遅れて三十歳くらいの男が現れた。皺だらけの服に茶色いコートを羽織っている。髪もだらしなく寝癖なんかもついていた。そして、似合わない眼鏡とカーボーイハットをかぶっている……ちょとハードボイルドな人だった。


「遅いよ、シャナガ。でも珍しいな、情報集め役のアンタが今日に限って遅いなんて。……ま、遅刻は遅刻だけど」


「そう言うな、アスカ。今回の情報はかなりスゲーぜ! 真偽を確かめるのに、ちと時間がかかったんだ」

 三十男は興奮しながら、銀髪の若者アスカに言った。


「今回の仕事はお二人さんの力量がこれでもかって程試される仕事だ。用意はいいかい? ローゼンシア=アリーに、アスカ=アリー!」

 興奮気味の三十男シャナガに、乗り気でないアスカの気分は冷め気味になり皮肉を言った。


「アンタも用意はいいのか? シャナガ=エドおじさん」


前書きにプロローグを入れました。

だって、文字数が少ないって言って、そのページ更新できないんだもの…(‘A`)

楽しんで読んで頂けたら幸いです。

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