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「あなたって本当に私のこと食べないのね」
私を抱きしめながら林檎はそう言った。腕の傷はもう綺麗な白い肌に戻っている。
「不満かい?」
「今頃妹達は食べられてるのかと思うと羨ましいわ」
林檎は哀しそうにそう言った。甘い林檎の香りが濃くなった。
「何で食べてくれないの」
「そんな事言ったって食べないよ」
「あなた、本当に青い人なのね」
「なら君は灰色だよ」
「いいえ、私は紅よ」
くるり、と林檎はその場で回り、笑う。
「そういう意味じゃないよ」
私もつられて笑う。林檎は楽しげに歌う。
Li estas fragoj.
Ŝi estas la pomo.
Du personoj estas en amo, kiel ekzemple la Parfait.
Du personoj estas en amo, kiel ekzemple la Parfait.