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林檎  作者: つれづれゆら
3/4

03

「あなたって本当に私のこと食べないのね」

 私を抱きしめながら林檎はそう言った。腕の傷はもう綺麗な白い肌に戻っている。

「不満かい?」

「今頃妹達は食べられてるのかと思うと羨ましいわ」

 林檎は哀しそうにそう言った。甘い林檎の香りが濃くなった。

「何で食べてくれないの」

「そんな事言ったって食べないよ」

「あなた、本当に青い人なのね」

「なら君は灰色だよ」

「いいえ、私は紅よ」

 くるり、と林檎はその場で回り、笑う。

「そういう意味じゃないよ」

 私もつられて笑う。林檎は楽しげに歌う。


Li estas fragoj.

Ŝi estas la pomo.

Du personoj estas en amo, kiel ekzemple la Parfait.

Du personoj estas en amo, kiel ekzemple la Parfait.

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