1/4
01
歩いていると林檎の樹に少女が生っていたので、私はそれを一つ採った。彼女は眠っているようだったので簡単に手折ることが出来た。私はそれを担いで帰った。
家に着いた後、彼女を布団に寝かせた。彼女は白いブラウスにボルドーのジャンパースカートを纏っていた。私は彼女の寝ているのを見る事にした。
「んっ……」
漏れた吐息は瑞瑞しい林檎の香りがした。
「あなた、食べていいよ」
私が食事の用意をしていると彼女が起きてきてそう言った。
「食べるって何を?」
「私を。私は、林檎だから」
そう言って彼女は笑って歌った。
Li diris.
Li lekas la akvo glaso.
Estas mi.
Mi lekas la akvo glaso.