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【詩集】日常から

しろい朝に

作者: につき

しろい朝に目覚めたら

昨日の旅人はもういなくて

夜明けの光に次第に薄れていく

寂しい星々のように

誰もが忘れてしまうのです


眩しい道に蝉の死骸が一つ

あんなにも姦しく鳴いていたのに

今は気に留められもせずに


いつもひとすじの川が流れています

留まることのない暗い流れに逆らうように

一匹の赤い魚が孤独に跳ねました


見たことがありますか

あなたの背中を

さよならと書いてあります

静かな明るさへ背を押すものとして

別れから別れへと導くものの名が

書いてあります

お読み頂いてありがとうございます。

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