3章
どもども与一です。
夏です!クーラーが欠かせない季節になりました。
風引かないようにしていきたいと思います。
会長に衝撃的な事実を言われて、寮へ向かっているところだった。
早瀬は何度目かわからないほどのため息をついていた。
「はぁ~・・・。近くに家があるっていうのに帰れないなんてな・・・。」
生徒がいない学校でずっとこんなことばかり言っている早瀬はある意味でお化けに近い何かだった。
「あら?あれは・・・。お~い真司く~ん!」
「む?まだいたのか真司。」
遠くから早瀬を呼ぶ声がきこえた。
「ん?あれは・・・。姉さんに鹿野先生?」
早瀬は二人のところに近づいていった。
「まだいたのかって言われても、生徒会のところにいたんだけど。」
「そういえばそうだったな。」
決闘が起こった理由は何か知ってるくせにひどい姉だ。
「真司君は生徒会に入ったの?」
「はい。入ったばかりなんですが、がんばっていこうかと。」
「いい心がけね。がんばってね。」
「はい!」
なんて優しい人なんだ、姉さんとはまるで正反対・・・、っとそういえばなんで名前しているんだろう・・・。聞いてみるか。
「あの。鹿野先生はなんで俺の名前を知っているんですか?」
「それはね。玲ちゃんとは友達で、弟ちゃんのことばかり話していたから知っているのよ。一目見てピンっときたわね。」
「おい、何を言っている、雫。そんなにいってないだろ。」
なんだ、二人は友達だったのか。ていうか俺のこと話したって何いったんだよ。ものすごく気になる。
気になるけどやることがあるから先を急がないと。
「すいません、今から自分の寮の部屋に向かわないといけないので、これで失礼します。」
「ん?家には帰らないのか?」
「生徒会は絶対に寮生活になるのよ、忘れたの?玲ちゃん。」
「玲ちゃん言うな。そうだったのか、まぁ、明日から休みだしそのときに荷物でも取りに来ればいい。」
ほんとに二人は仲良しだな。まぁ、確かに明日は土曜日だから家に取りに帰るか。
「そうだね。そうすることにするよ。んじゃ、また明日。」
「おう、気をつけろよ。」
「じゃね~、真司君。」
二人と別れて早瀬は寮へと向かった。
たどり着いた早瀬は寮を見上げて感嘆した。
「おぉ・・・。ここが寮か・・・。すげぇな・・・。」
もう何もいえなくなっていた。それはとても高校生が寮として使うには贅沢すぎるほどだった。
早瀬は外観に驚いていたが中に入ると、もう驚愕するしかなかった。
ホテルのエントランス並みの広さだった。
驚きつつ周りを見渡せば、見知った顔がいた。
「お~い、麻奈~!」
「ん?あら、真司じゃないの。どうしたの?」
麻奈が学生寮にいたことに疑問をもっている早瀬は麻奈に聞いてみた。
「麻奈って俺んちの近くに住んでいるのになんで寮にいるんだ?」
早瀬の家の近くに住んでいる麻奈は自宅からもいけるので寮に入らなくてもいけるはずなのだが。
「それは私の台詞よ。真司もなんで寮にいるのよ。」
「いや、俺は生徒会の一員として寮に入ることが絶対なんだとよ。」
「あら、そうだったのね。私は風紀委員としてこの寮に住むことになったのよ。」
風紀委員、それって入学式でなれるものなのか、俺も生徒会なんてやってるけど、この学校はいろいろとおかしいだろ・・・。
「風紀委員か。麻奈もそういうの似合うよな。」
「そ、そう?ありがと♪」
照れ隠しなのか赤い顔して喜んでいた。
とりあえず、麻奈なら知っているかもしれないので部屋の場所を聞いてみた。
「なぁ、麻奈。この部屋の番号の場所にいきたいんだが知っているか?」
「う~ん。男子と女子の部屋は分かれているからねぇ。」
だよな・・・。まぁ自分で調べてみるか。
とりあえず右が男子寮で左が女子寮か。真ん中に受付があって、この場所が大広間みたいなものなんだな。
受付で聞いてみるか・・・。
「うっし。受付で聞いてみるよ。ありがとな、麻奈。」
「いいよ。あ、そうだ。明日って空いてる?」
う~ん、正直に言うと明日は荷物をとりに行きたかったんだが・・・内容によって決めるか。
「一応、空いているが・・・。なんだ?」
「ほんと?私たち寮に来たばかりだから荷物を明日のうちにとってこようと思って・・・。」
「ん?それなら俺も明日にやろうかと・・・。」
「なら一緒にやらない?」
「あぁ、いいぞ。」
麻奈は俺の返事を聞いてか「やった」っと喜んでいた。
なんでやったなんだろ、わからないな・・・。
「そしたら、明日はここに10時で待ち合わせね。」
「あぁ、わかった。」
「明日、忘れていたらぶん殴るからね!それじゃ!」
麻奈はそういって女子寮のほうへ消えていった。
麻奈のやつ恐ろしいこと言っていきやがった・・・。まったくそれじゃあ行くとするか。
とその前に。
(お~い。ツルギ起きてるか?)
(む~?なんだい、真司。)
(これから寮に住むことになったからよろしくな。)
(わかったよ。そのほうがうれしいからねぇ)
まったくこいつらもよくわからない生き物だな・・・。
さてと、聞いてくるか。
「すいません。この部屋に行きたいんですが?」
早瀬は受付の人に聞きに言ってたら、
「ここは~、一階の~奥のほうにありますよ~。」
ん?なんか聞いたことのあるようなしゃべり方って!
「赤木先輩!?なんでこんなところで?」
なぜか赤木先輩が受付をやっているのか・・・。
「これも生徒会の仕事みたいなものですよ~。」
こんなことも仕事に入るのか・・・。
「それじゃ、先輩ここに行ってきますね。ありがとうございます。」
「いえいえ~。何かあったらいつでも言ってくださいね~。」
なんとも間延びしているしゃべり方・・・。ほんといろんな人がいるな。
赤木先輩に教えてもらった部屋の前についた。
ここが今日から世話になる部屋・・・、ルームメイトには申し訳ないが、入るか。
「あれ?お前が急遽入ることになったやつか?」
そういっていたのはなんと・・・。
どうでしたか?
今回も中途半端な終わり方になってしあいましたが楽しんでいただけると幸いです。
というわけで
感想、評価、意見がございましたらどしどし送ってください