3章
どもども与一です。
最近なかなかに暑くなってきましたね。
むしむしするというかなんというか。
まぁ暑さに負けずに投稿していきますよ!
早瀬とリリアナは背筋をを伸ばして会長の話を聞いていた。
会長は胸ポケットから二つの手帳をそれぞれに渡した。
「これは生徒会手帳じゃ。肌身離さずしっかりと持っておるように。」
生徒会手帳・・・。生徒手帳とは違うみたいだ。
どうやら、この生徒会についてのルールなどいろんなことが書いてあるみたいだ。
「今回の生徒会メンバーはある意味で前例がないのじゃ。6人なんて初めてじゃし、3年生が一人もいないのじゃ。」
この生徒会には3年生がいない。去年は1年生と3年生がやっていたってことなのかな。
「今年は大変かもしれぬが、皆、気を引き締めて仕事を励んでくれ。」
「「「「「はい。」」」」」
なれないかもしれないけど、迷惑かけないようにがんばらないとな。
早瀬は顔を引き締めた。
「ではお主らにこの手帳を見ながら教えていくからのちゃんと聞くように。」
二人はまず、一ページ目にあるルールを読んでいた。
つまりのところ生徒会とは生徒の困ったことに手助けすることらしい。
だけど、決闘などの戦闘行為が始まると生徒会メンバーもしくは風紀委員で審判をすることになっている。
そして、生徒手帳にはないものが書かれていた。
それは・・・。
「あの~会長。この許可なしに能力発動をしてもよい、というのは?」
生徒手帳では許可なしに能力を発動することは禁ずるという風に書いてあったのだ。
「ふむ、いいところに目をつけたのう。」
別にいいところではないと思うんですけど・・・目の前に書いてありましたし。なんて今の会長に言うと反撃が来るな・・・。なんかいい顔してるし。
「いつ、ここの生徒たちが能力を発動するかわからないのじゃ。いちいち許可をもらいに行くのも面倒じゃろう?」
「まぁ、確かに・・・。」
それはそうだ。いちいち誰かに許可なんて取りにいってたら、その間に何があるのかわからないからなぁ。
「だから、生徒会と風紀委員は許可なしに能力を発動してもよいのじゃ。喧嘩の仲裁に入れるのはこの二つじゃからな。」
「なるほど・・・。つまりは力ずくで止めろと・・・。」
「そうなるのう。じゃが怪我をするよりかはマシじゃ。」
意外とちゃんとしているんだな。お菓子食べてたときはどうしようかと思った。
「そして、そろそろ一年生の能力の実力テストみたいなものがあるから、それの審判としてお主らにやってもらう。」
能力の実力テスト?なんだっけそれ。
「あなた何も知らないんですの?ま、まぁわたくしが教えて差し上げてもいいですわよ?」
「いいのか?」
「べ、別にあなたのために教えるわけではないんですからね!」
「あ、あぁ・・・。」
教えてくれるっていったのにどういうことだ・・・。
まったく意味がわからない早瀬であった。
「生徒手帳のカレンダーにも書いてありますとおり、2日間かけて行いますわ。
そのやり方が、わたくしたちの能力の実力を試す、ある意味で大会みたいなものですわ。」
「それで、ランクとかも決まるってことなのか?」
「たぶんそうですわね。まだ、わたくしたちのランクは聞いていませんもの。」
なるほど、大会みたいなものか・・・。出なきゃならないよな、まぁあとで姉さんに聞いてみるか。
教えてくれるかわからないけど・・・。
「うむ。まぁそういうことじゃ。初仕事になるからのう。一応わしらもいるから、しっかりするんじゃぞ?」
「「はい。」」
初めての生徒会にその仕事・・・。なんだかわくわくしてくるな。
学校生活はやっぱり、楽しくしないとな。
「まずはこのくらいでいいじゃろ。わからないところがあれば聞いてくれてもかまわぬ。そのつど教えていくからの。」
「わかりました。」
「うむ。では今日は解散とするかの。」
そういって生徒会メンバーは帰っていった。
最後まで残っていた会長が帰ろうとした早瀬とリリアナを呼んだ。
「おぉ!お主らに伝え忘れていたことがあったのじゃ。」
・・・なんでだろ。ものすごくいやな予感がしているんだけど・・・。
気のせいだといいなぁ。きっとそうなんだろうな~。冷や汗は気のせいの証だよ・・・。
「実はの、生徒会メンバーは全員、寮生活なんじゃ。」
・・・え?今なんて?なんも聞こえなかったな~・・・。
「あなた、何現実から目をそらしてますの?」
リリアナに何か言われたが、俺は、俺はぁ!
「嘘だろぉぉぉぉぉ!!」
泣きながら叫ぶしか出来なかった。
どうでしたか?
まだ、生徒会の話の序盤も序盤ですよ。
これから引っ張っていってしまうんだろうな~・・・なんて思ってませんよ?
やだな~。ちゃんと書きますって。楽しみにしていてくださいよ。
というわけで、
感想や意見、評価やこうしたほうがいいとかこんな話し作ってみて?などございましたらぜひぜひ教えていただきたいです。