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2章

どもども与一です。

書いていて気づいたんですが、間違えて伸ばしてしまいました。

申し訳ないです。


「でしたら、そこにいる男に決闘を申し込みますわ!」


周りの生徒たちはざわめき始めた。

早瀬は唖然としていた。


(くそ、なんて事を言いだしやがったんだこの女は!こんなところで決闘だと?

自己紹介のときに言ったじゃないか!聞いてなかったな!俺の名前も覚えてないし。まぁ、俺もクラス全員の名前覚えてないけど・・・。)


なんて事を思いながら会長の顔を見ると、楽しそうな顔をしていた。


(めっちゃいやな予感がするんですけど~・・・)


早瀬の予感は当たっていた。


「ふむ、それも面白そうじゃな!よし。では、放課後より第一体育館で決闘を行う。二人とも準備をしておくんじゃよ。」

「わかりましたわ。」

「まじかよ・・・。」


こんなことになるとは思っていなかった早瀬はとぼとぼと自分のクラスに戻って行った。


「決闘に関してじゃが、見たいものがいれば見てもよい。帰りたいものがいれば帰ってもよい。これは強制ではないから自由にしてよいぞ。」


周りの生徒は楽しみとめんどくささが半分に混ざっている感じではあった。


「では、今回の学年集会はこれで解散とする。各自教室に戻って連絡事項を聞いてからどうするか決めるとよいのじゃ。」


早瀬はまだ引きずっているのか、とぼとぼとクラスに戻ろうと体育館に出る前に姉に呼ばれた。


「おい、真司。それにリリアナこっちに来てくれ。」


二人は早瀬先生の前に来た。


「お前たち、自分の武器や能力の出し方はわかるか?」

「もちろんですわ。」

「いや、能力の出し方はわからん。」


早瀬は遅刻していたので、皆が武器を出して能力の出し方をグラウンドで教えてもらっていたことは知らなかったのである。


「そういえば、お前は遅刻していたせいで知らなかったんだな。」


早瀬先生が頭を押さえながらため息をついていた。


「はぁ・・・。しょうがないから私が少しだけ能力の出し方を教えてやる。決闘が始まる前に教えてやるからあとで第一体育館に来い。わかったな。」

「はいよ・・・。」


それを聞いていたリリアナは挑発的に言ってきた。


「そんなのでわたくしに勝てるわけありませんわ。この勝負、わたくしの勝ちですわね。」


そんなことを言われた早瀬は少しかちん、ときたので言い返した。


「それはやってみなければわからないさ。それに見た目などで判断していると痛い目を見ることになるぞ。」


そういって早瀬も挑発し返した。


「面白いですわね。あなたを倒し、わたくしが生徒会役員になりますわ。」

「あぁ、出来るものならやってみろ。」


そういって、リリアナが先に戻ろうとしたとき早瀬先生に止められた。


「待てリリアナ。教室に戻るときに私の変わりに帰ってもいいと言っておいてくれ。決闘は桜宮会長がいていたとおり好きにしてくれともな。私はこのまま、この馬鹿の練習に付き合っているから。」

「わかりましたわ。戦えるようになるまで鍛えてほしいものですわ。」


そういって、リリアナは体育館から出ていった。


「それにしても、お前にしては珍しいな。」

「ん?何が?」

「いや、急に好戦的になっていたからな。あれだけ争いごとは避けていたのに。」

「俺だってそんなことはあるよ。それにあれだけ言われたらな。」


すると、ねぇさんは倉庫から木刀を持ってきていた。


「ほら、少しお前の剣術を見ていてやろう。まだ時間があるからな。来い・・・!」


早瀬は木刀を受け取り、いつでも飛び込めるように構えた。


「いくよ。ねぇさん!」

「先生と呼べ。」


早瀬は一気に飛び込み姉の懐に入り脇腹を狙おうとしたが、姉はそれを読んでいたのか、早瀬の背後に回りこみ背中を叩き込もうとしたが、それを早瀬は木刀を背に合わせて姉の攻撃を受け止めた。


「できるようになったな!真司。」

「これでも毎日鍛えているから、な!」


かれこれ20分打ち込みしていたのか・・・。流石はねぇさんだ。一回一回の攻撃が重い・・・。手がしびれる。


「さてと、これくらいでいいだろう。」

「え?なんでなのさ。」

「お前、手がしびれているだろ。決闘に響くぞ。」


ほんとにお見通しだな。まだまだか・・・。

そう思いつつ、自分の手を握った。


「では、お前の武器を出してみろ。出し方はわかるか?」

「あぁ、それは大丈夫だ。」


そういって、早瀬は目をつぶり集中した。


(来てくれ・・・!)


そうすると、腕輪がひかり、手に片眼鏡モノクルが現れた。


「ふむ、これがお前の武器か珍しいな。」

「そうなんだ・・・。」

「うむ、皆がちゃんとした武器だからな・・・。」


やっぱり、皆が武器を持っていたのか・・・。俺勝てるのかな。


「どんな能力なのかわかるか?」

「まったくわからない。何すればいいのかも。」

「とりあえず、その眼鏡をかけてみろ。」

「わかった。」


そういって早瀬は片眼鏡モノクルをかけると・・・


「なんだ、これ。」

「どうした?」

「いや、眼鏡をかけてもかけてなくても見えてるものが一緒なんだよな~。なんだこれ。」

「おかしいな。何かあると思ったんだが・・・。」


二人して考えていたら、放送が流れてきた。


「早瀬先生。早瀬先生。職員室に来てください。」


なんでこんなときに呼ぶかな。これからってときに。


「呼ばれたからとりあえず行って来る。お前は能力を探せ。わかったな。」

「あいよ。」


そういって姉は体育館を出て行った。


「さて、どうすっかな。わかんねぇし・・・。」


早瀬はモノクルをかけなおした。すると、


「いや~、やっとあの人がどっかにいったよ~。」


どこからか声が聞こえてきた。


(なんだ今のは・・・。幻聴?なわけないか。)


「こっちだよ~こっち~。」

「ん?」


聞こえたほうを振り向くとそこにはちいさな生き物が飛んでいた。


「うわ!なんだお前は!」

「はろはろ~。僕はモノクルの付喪神つくもがみみたいな存在かな。俗に言う精霊みたいな感じだね。」

「まぁ、腕輪から武器が出てくるぐらいだしありえそうな話だな。」


早瀬は意外と自分が見たものを信じるタイプだった。


「そのとおりだよ。みんなにも一人ひとりの精霊がいるけど、実は見えていないんだ。」

「なぜなんだ?」


精霊は俺のモノクルを指差し、


「それじゃないと見えないんだよ。そのモノクルはずしてみてごらん。」

「あぁ。」


早瀬はモノクルをはずした。


「ほんとだ・・・。みえねぇな。声もわからないのか・・・。」


かけなおした。


「どう?ほんとだったでしょ?」

「あぁ、びっくりしたよ。どうなっているんだ?」

「それはそのモノクル自体の能力なんだ。」

「モノクルの能力?」


早瀬は自分の能力のことだったので真剣に話を聞いていた。


「そう、それはいうなれば『視る』能力なんだよ。」

「視る能力・・・」

「そう。視るといっても限定的だよ。今の君は本来見えないはずのものが視えたり危険が視える程度かな。」

「危険を視るのか・・・。攻撃はできないのか?炎をだしたりとか?」


精霊は首を振って答えた。


「それは出来ない・・・。攻撃用ではないからね。」

「そうか・・・。でも、それがわかっただけでも十分だ。」

「そういってもらえると嬉しいよ。」


そういって二人は笑った。


「まだ、名前を聞いていなかったな。俺の名前は早瀬真司だ。」

「僕の名前はツルギだよ。よろしくね、真司。」

「こちらこそ、ツルギ。」


「すまない真司、遅くなった。さっきお前の声が聞こえたが誰かいたのか?」


姉が職員室から帰ってきた。


「え?いや、ひとりだったが・・・。」

「そうか、どうやらもうすぐで決闘が始まるみたいだ。能力のことはわかったのか?」

「まぁ、だいたいぐらいかな。」

「すまないな。戦えるようにはしておきたかったんだが・・・。」


まぁ確かに戦えるようにはしたかったが、どうやら戦闘用ではないみたいだしな。


「いいよ、ねぇさん。それより木刀貸してもらえない?武器がないと心もとなくて。」

「あぁ、それくらいなら。ほら。」


姉から木刀を受け取り、


「よっし!やってみるさ。」


気合を入れて、


「おぉ、お主、こんなところにいたのか。はよ、準備室にいかんか。」


会長さん・・・。KYっすよ・・・。今気合入れてたのに・・・。


「ん?なんじゃ?」

「いえ、なんでもないです。」


早瀬は体育館横にある準備室に向かった。


モノクルをつけていた早瀬はツルギと話していた。


「ほんとに視えていないんだな。」

「でしょ~?僕は精霊だからね。それに会長にもいたでしょ?」

「あぁ、いたな。」

「ほかの生徒も精霊がいるから視てみて。」


ツルギと話し込んでいると、


「よ、真司。準備のほうは万全か?」

「真司。応援に来たわよ~。」


一義と麻奈が来てくれた。


「おう、なんとかな。出来る限りのことはするさ。」

「あら?真司ってば木刀で戦う気?」

「おう、そのとおりだが・・・。」

「気をつけなさいよ。リリアナさんはたぶんクラスの中でトップクラスだと思うわ。」


そんなに強いのか・・・まいったな。


「俺の情報だとリリアナはどうやら雷の属性をもってるみたいだな。」

「お前どこから見ていたんだよ。」

「え?秘密。情報は命だぜ?」

「はいはい。わかったよ。」


なんて話していると早瀬は気が紛れていた。


「ありがとな、二人とも。緊張をほぐしてくれて。」

「いいってことよ。がんばれよ!」

「いいわよ。でも今度、クレープおごりなさいよね。」

「あぁ、わかったよ。」


二人は準備室から出て行った。


「あの二人は友人なの?」

「あぁ、そうだぞ。」

「いい人たちだね。」

「だろ?最高の友達だぜ。」


なんていっているとアナウンスが聞こえてきた。


「早瀬真司。リリアナ・シャルロット。両生徒は体育館に出てきてください。」


「呼ばれたよ、真司。」

「あぁ、みたいだな。行くとするか!」


早瀬は気合を入れて体育館に向かった。

どうでしたか?

正真正銘次こそは決闘が始まります。うそではないです信じてください。

お願いします。なんでもしますから!

というわけでこの作品に対する感想や意見、評価などございましたらぜひぜひお願いします。


次回、お楽しみに

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