2章
どもども与一です。今回も長めにかけてよかったです。
ぜひ楽しんでいって下さい。
第一体育館につくまでの間、早瀬は一義と話しながら歩いていた。
「なぁ、真司。確かにここは遊び程度の異能学校だが、選ばれたからには何かしらの意味があるはずなんだよ。」
「そういうものなのか?」
「あぁ、ここは精神を鍛える学校でもあるんだよ。」
早瀬は以外にもまじめに聞いていた。
「例えば、ここの生徒会は何かしらの権力が与えられるみたいなんだ。」
「え?まじで?」
「あぁ、まじまじ。どうも生徒会長がなんでもかんでもイベントを作るんだとよ。」
まじかよ。あの子供・・・もとい、会長がそんなことやっているのかよ。
「ていうか、なんでそんなこと知っているんだ?」
すると、一義は得意げな顔になって話してきた。
「ふふん、知りたいか?」
「いえ、いいです。」
「いや、そこは聞いてくれよ。俺たち友達じゃないか。」
聞いて欲しそうな顔をしてたので、早瀬は聞いてやることにした。
「それで、何で知っているんだ。」
一義は自慢げに言った。
「実は俺、新聞部に入るつもりなんだよ。だから学校のことを調べたんだ。この学校の女子のことも調べたぞ。」
いらないことまで調べていたようだ。
「どうやら、会長にはファンクラブがついているんだよ。しかも生徒会の人たちはかなりの人気者ぞろい。いや~すごいよな。」
「え?そうなんだ・・・。ははは・・・。」
まじかよ。俺そこに入らされるんだけど・・・。どうしよう、黙っているか。
「どした、真司。なんか、まじかよ・・・みたいな感じになってるけど、大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない。」
なんて二人して話していると、目的の場所にたどり着いた。
「ついたぞ。ここが第一体育館だ。」
「ここか。」
見たことのある場所と思っていたけど、最初に来た体育館がそうだったのか。
早瀬はそう思いながら体育館の中に入った。
「意外と一年生って少ないんだな。」
「まぁな、60人くらいだったかな?三年生が結構少ないくらいで二年生が一年生と同じくらいだったかな。」
流石新聞部に入る(予定)の男だな。
「さて、皆そろったか?いないやつがいたら教えてくれ。きたとき名簿でたたくから。」
今の絶対ねぇさんだろ。ていうか、殴っちゃいけないだろ。
「よし、そろっているようだな。もうそろそろ始まるから静かにしているように。」
これから何が始まるんだよ。なんにも聞いてないけど大丈夫かな。
すると、教壇に会長が現れた。
あのあと、なにかしていたのはこれのためか。
「よくぞ、来てくれた。改めて紹介させてもらうぞ。わしの名前は桜宮かなじゃ。
この学校の生徒会長をしておる。ではこれより学年集会を行う。」
どうやら、ここの生徒は会長を見ても驚いてはいなかった。
ほんとのことだったのか。別に信じていたけどな・・・!
なんて心の中で思っていると、
「学年集会と言っても堅い事はせんから安心してもよいぞ。わしら生徒会メンバーの挨拶をするくらいじゃ。」
何をやるか知らなかった一年生たちはほっとしていた。
ただし、一人を除いては・・・。
(ま、まさか・・・!今日なのか・・・!いきなり前にだされて紹介しろって言うんじゃ・・・。俺何も聞いてないけど・・・!)
早瀬の思いは露知らず、会長は教壇に生徒会連中を呼び出した。
(くっそ・・・生徒会の人たちのことは知っておきたいけど・・・あぁ!もうどうにでもなれ!)
早瀬は持ち前のめんどくささで諦めた。
「では副会長からお願いじゃ。」
「あいよ。会長さん。」
一歩前に出てきたのはショートカットの活発な女の子だった。
「あたしが副会長の飯田茉莉紗だ。よろしく頼むぜ。」
「次は書記じゃ。」
「はい~。」
今度は髪をストレートにしている女の子だった。
「皆さん始めまして~。私は書記の赤木成美っていいます~。よろしくお願いします~。」
「次は会計じゃ。」
「はい。」
今度は眼鏡をかけている男の人だった。
「僕の名前は棗大輔です。よろしくお願いします。」
最後の人が言い終えた。
「以上が生徒会メンバーじゃ。といいたいところじゃが。なんと、一人だけ一年生で生徒会に入るやつがいるんじゃ。」
周りの一年生たちはざわざわしていた。
はぁやっぱりか・・・。
「紹介しよう。一年三組の早瀬真司君じゃ。前に出てくるんじゃ。」
クラスメイトたちが一斉に早瀬のほうを見た。
「真司、生徒会メンバーだったのかよ!うらやましぃ!」
「真司ってば生徒会役員だったのね。がんばって。」
一義みたいな馬鹿や麻奈がいてくれて助かったよ。
早瀬はそう思いながら教壇の前に出た。
「では、早瀬君。君の役職は庶務じゃ。よろしく頼む。」
「はい。」
早瀬は深呼吸をして挨拶をした。
「始めまして、一年三組の早瀬真司です。庶務としてこれからがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。」
「納得いきませんわ!」
すると、自分のクラスにいるフランスからの留学生リリアナさんからの言葉だった。
「どうしてなのじゃ?」
「どうしてもこうしても、こんな冴えない男が名誉ある生徒会役員なんて許せませんわ。」
「じゃが、決定事項じゃぞ。」
会長がいくら説得しようともリリアナは引かなかった。
そしたらリリアナは恐ろしいことをいいだした。
「でしたら、そこにいる男に決闘を申し込みますわ!」
どうでしたか?もうそろそろ決闘始まりますよ!
長かった、ここまでくるのにいろいろありましたね。
次回も楽しんでいただけるとありがたいです。
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