2章 これからって言うのに
どもども与一です。
ついに2章が突入しました!
うれしい限りです。今回は昨日出すことが出来なかったので多めに作りました。
ぜひ、読んでください
2
早瀬は書いてある紙と目の前にある教室を見比べていた。
「ここが一年三組か・・・。どんな人たちがいるんだろうか・・・。優しい先生だといいなぁ・・・。とりあえず入るか。」
気を取り直して早瀬は自分のクラスの扉を開いた。
「すみませんでした!遅れてしまいました。」
ふふん。これで優しい先生なら許してもらえるな。さぁ、ここからどう・・・な・・・って・・・。
早瀬は目の前にある足元から順に見ていき、顔を見ると顔を真っ青にしていた。
「ほぉ・・・。いきなり遅刻とはなかなかおまえもやるようになったな。」
姉が目の前にいた。
「な、なんでこんなところにねぇさんがいるのさ!」
突然のこと過ぎて早瀬は取り乱していた。
「いったぁ!」
名簿で思いっきりたたかれた。
「先生をつけんか、ばか者。ここは学校だぞ。」
「え?ねぇさん先生?いったぁ!」
またたたいて来た。馬鹿になったらどうするんだよほんとに・・・。
「誰がねぇさん先生だ。早瀬先生と呼べ。とりあえず、お前の席はあそこにあるから早く座れ。」
お、窓際の最後尾か。これはなかなか・・・。
「とりあえず、馬鹿がやっときたのでこれから自己紹介をさせてもらう。」
む、馬鹿とはなんだ、馬鹿とは。というか、先生やってるなら教えてくれてもいいのに・・・。
「私の名前は早瀬玲だ。これから一年間よろしく頼む。」
なにが、一年頼む~だよ。先生やるんだから当たり前だろうに。
「ぎゃっ!」
「そこ、うるさいぞ。殴るぞ。」
俺、何も言ってないのに、しかも殴る宣言してきましたよ。
「んじゃ、廊下側からの生徒から自己紹介をしてくれ。」
「はい。」
お、なんかきれいな子が・・・。
「なんだ?見とれているのか~?」
「うぉ、びっくりした。」
急に目の前にいた体格のいい男が話しかけてきた。
「おう、すまんすまん。俺の名前は阿部一義だ。よろしく頼む。」
「俺は早瀬真司だ。こちらこそ頼む。」
「お、あの先生の弟というのはほんとみたいだな。」
「まったくもってそのとおりだ。」
ほんと、なんで弟なんだろ・・・。
「それにしても、いきなり遅刻とかやるなぁ。お前くらいだぞ初日に遅刻とか。」
「うるせぇ・・・。」
と二人で話していたとき、ふと、聞き覚えのある名前に反応した。
「私の名前は藤堂麻奈です。趣味は料理と早瀬真司君を殴ることです。よろしくお願いします。」
あ、あいつは!麻奈!よりによってなんでこの学校にいるんだよ。
しかも、恐ろしい事言い出しやがって!
「おい!麻奈!お前なんて事言うんだ!」
「あら?やっと気づいたの?」
「ぎゃ」
「きゃっ」
そこにチョークが飛んできた。
「お前ら、うるさいぞ。外でてやってこい。」
「「す、すみませんでした。」」
まったく、とんだめにあってしまったよ。
「次はっと・・・。」
早瀬はその次に自己紹介をする人を見て驚いた。
金髪である。なんとも見事な金髪美女であった。
「リリアナ・シャルロットですわ。フランスからの留学生としてこちらにきました。皆様、これからよろしくお願いいたしますわ。」
うぉ・・・、日本語めっちゃうめぇ。あの容姿だと告白されまくるな・・・。
「やっぱ、気になるよな。」
「当たり前だろ。阿部はどう思う。あれ。」
「「点数で言えば90以上だよな!」」
二人して固い握手をした。
やはり、友情はすばらしい。
なんて事をやっていたら自分の番がやってきた。
最初が肝心。
「早瀬真司です。特技は剣術です。基本争いごとは苦手なので決闘とかやめてください。よろしくお願いします。」
すると阿部が聞いてきた。
「早瀬よめんどくさいから真司でいい?」
「あぁ、いいぞ。俺も一義と呼ばせてもらう。」
「おう、それでよ。真司。争いごとが苦手とか言うけど、何しにこの学校にきたんだよ。」
ほんとにそのとおりなんだよな。ねぇさんがすすめてきたからなぁ。
「ねぇさんにすすめられたから。としか言いようがない。」
「あー、なるほど。苦労してんだな。」
「まぁな・・・。」
すると、ねぇさん、もとい早瀬先生が本題に入った。
「よし。皆、自己紹介をありがとう。ざっと20人程度だが一年間このクラスでやっていくわけだから仲よくな」
「はい、先生。」
一人の生徒が手を上げて質問した。
「私たち、能力の出し方はわかったんですけど、ランクとかどうやって決まるんですか?」
それは、俺も思っていたところだ。というかまだ教えられていなったみたいなのでほっとした。
「それに関してはもう少しで結果がくるから待っていろ。その前に学年集会がある。第一体育館でやるからチャイムがなったら、向かうように以上。
早瀬先生は教室から出て行った。俺、場所知らないんだが・・・。
「なぁ、一義。」
「ん?なんだ。」
「第一体育館って場所知ってるか?」
「あぁ、知ってるぞ。一緒に行くか?」
「あぁ、頼む。」
なんて、他愛のない話をしていたら
「やほやほ。真司~。久しぶり」
麻奈がやってきた。
「おう、久しぶりだな麻奈。なんでこの学校にきたんだ?」
「実はね?玲さんからこないかって誘われちゃって。」
なんで、幼馴染まで呼ぶのかな・・・。
横から一義が会話に入ってきた。
「なになに?そういえば二人とも仲よさそうだな。付き合っているのか?」
「そんなわけないだろ。なに言ってんだ。こいつは幼馴染だよ。な?」
横を見れば麻奈が頬を膨らましていた。なにやってんだよ。
「そうだよ~。ただの幼馴染ですよ~だ。」
「なに、すねてんだお前。」
「ふん、なんでもない。」
はてなマークを浮かばせながら一義を見るとにやにやしていた。こいつ殴りたい。
「はぁ、なるほど・・・。ふ~ん。」
一義の顔見てると腹立つな。一回本気で殴ってやろうか。
キーンコーンカーンコーン。
どうやら、チャイムが鳴ったみたいだ。
「さて、いくとするか。第一体育館に。」
早瀬が先頭で歩いていくと、
「おい、真司そっちじゃないぞ。」
無言で戻ってきた。
「早く言ってくれ。」
「お前が勝手に行ったんだろうが。」
早瀬は気を取り直して、第一体育館へと向かった。
どうでしたか?
今回の出来はまぁまぁといった感じではないでしょうか?
わからないですけど。
さてさて、次の話は第一体育館での話となりますので楽しみにしてください。
感想や評価などしていただければ幸いです。