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きみのとなり  作者: Ruco
7/50

7,麻衣ちゃんの恋

こんにちは(^^)

おかげさまでアクセス数1000突破しました!

高総体が終わると2週間後には定期考査がある。



「数学ヤバ…1もAもさっぱり……」


「オレこのままだと赤点だ…」


私と小鳥遊が机に突っ伏してため息をつく。


何でだろ、中学校の数学はまだ出来てたのに…。


いっそ数学捨てて古典に賭けようかな。いや、それは中学校の時にやって失敗したからダメだ。


「雅ちゃん、私少しなら教えられるよ?放課後一緒にやろうよ」


えっ、本当に!?

麻衣ちゃんが一緒だと心強い。

今日から部活もないから麻衣ちゃんにたくさん教えて貰おー。


「うん、よろしくー!」


「小鳥遊くんも一緒にやる?」


麻衣ちゃんがニコニコしながら小鳥遊の方を向いた。

麻衣ちゃん、こんな笑いかたもするんだ…。

こんな可愛い笑顔で誘われて断る男なんていないでしょ。


「オレ今日の放課後委員会あるから無理だな」


うわ、断ったよこの男。

結局2人だけで放課後残ることにした。



そして麻衣ちゃんとお昼を食べているときに、さっきから気になっていたことを言った。


「まさか麻衣ちゃんが小鳥遊のこと好きだとは思わなかったよー(笑)」


今まで言わなかったけど、小鳥遊の前だと笑いかたが少し違うんだよ。

麻衣ちゃんの表情がみるみるうちに変わっていき、ちょっと怒っている。


あ、言っちゃマズかったかな。


「何言ってるの雅ちゃん…私の好きな人は…別にいるもん」


え、違うの!?

ていうか誰だろ、好きな人って。


「好きな人…誰なの?」


麻衣ちゃんの顔が真っ赤になった。


「…遼くん……」


え、遼くんって男バドの清水遼太くんのことだよね。

確かに今思えば2人で仲良さそうに話してるの何回か見たかも。



「遼くんとは小学校も中学校も同じだったの…小鳥遊くんも、このこと知ってて…」


へぇ、小鳥遊も…。


「…どこが好きなの?」


清水くんってツンとしてるイメージしかないなあ。意外と天然って聞いたことあるけど…。


「…さりげなく優しいところ…かな///」


すごく恥ずかしかったのか、麻衣ちゃんが教科書で顔を隠した。

清水くんって普段部員にいたずらばっかりしてるけど、本当は優しいんだ。


「遼くんはいつもツンとしてるけど、人一倍正義感が強いし、ド天然だし、けっこう子供っぽいところもあるんだよ…」


いいなあ、しっかり恋しちゃってんじゃん。


授業が終わり、勉強する準備をしていると、麻衣ちゃんが慌てて駆け寄ってきた。


「どうしたの?そんなに慌てて」


「雅ちゃんごめんっ、妹が熱出してすぐ帰らなきゃいけなくなっちゃった」


「え、大丈夫?私はいいから早く行ってあげなよ!」


麻衣ちゃんは「ごめんね」と言いながら急いで帰って行った。


……とは言ったものの、どうしよう。

家に帰っても寝ちゃうだけだから少し残っていこうかな。

一人で教室に残って数学を勉強しようとしたが、なかなかやる気が出ない。

ああ、誰か私にやる気を出させて…。


その時、隣のクラスの北島くんが教室に入ってきた。

北島くんもバド部に入っていて、1年のバド部で一番頭が良いっていう噂。


「あれ、藤崎じゃん。残って数学?(笑)」


もちろん私と小鳥遊の数学事情も知っている。


「うん…やろうかなって思ったんだけど、やる気出なくて」


「じゃあオレが教えるよ」


北島くんが私と向き合うように麻衣ちゃんの椅子に座った。


「え、悪いよ!」


「…赤点取りたいの?(笑)」


「う……よろしくお願いします」


こうして急遽2人で数学をやることになったのです。



次回もお楽しみに(^o^)/

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