欲望の果てに the first locking days
虹の先には一つのピアノがあった。
あらわしの暴挙なき謙虚者はその悲鳴を聞く。
旋律の中に風を感じる世界はとても奇麗で
2008年7月11日
風宮時鐘は、家から徒歩10分ほどの本屋に足を運んでいた。
初夏の風が店内をつつみこむようにぬくもりのごとく、ふきさる。
時鐘は、高校3年生でありクロウデイズの存在を知る一人でもある。
世界は動き出そうとしている。
そう、ここにいる一人の少年でさえも歯車の一つ歯なのだ。
世界は始まる。始まろうとしている!!
「もうこんな時間か。そろそろ戻りか。。。」
本屋から出ると、公園に向かいベンチに座り込む彼は一人でに祈る。彼は、毎日かかさず祈りを忘れない。空に手をかざし
心を解き澄ます。
「!?」
「人はなぜ、生を拒むのでしょうね?」
彼の祈りに横やりをいれるように、ひとりのサングラスをした長髪の黒いコートの男が彼に問いかける。
その不気味な口調を彼は知っている。
「風宮時金。。。。ふざけた野郎だ。」
「だってそうでしょ、死とは生そのものだ。それを拒むということは自らの発動を放棄している。」
「。。。。。。。。」
時鐘は、まったく聞く耳を持とうとしない。それを察した風宮時金が苦笑しながら言う。
「俺たちは独りだ」
「?」
時鐘がふと時金の顔を視点を変える。
「俺たちに変える場所などない、世界は俺たちなんて望んでいない」
「これ、あなたが言ったことですよね」
「なぜだ?なぜ、そこまで俺に。。。。」
「あなたは私を感慨させたからですよ。」
「あのとき、あなたは■■■■■を現界させた。そして、われわれができなかったことを、あんな屁理屈でなしとげた。」
「あのとき、あの場の人間を皆殺しにしてでもあなたを私の手にしたかったですよ」
「んで、風宮 時金か?」
「まぁ、金が鐘になれば完璧なんですがね。。。」
風宮時金は左手の銀色で錆びついた腕時計をみる。
それに反応するように時鐘は、その腕時計を見て時金を睨む。
「っと、そろそろ時間ですね。概要言いますね。」
時鐘は眉をひそめる。
「銃聖六道が動いたようですよ。」
時鐘は即答する。
「俺には関係ない。」
「そうですか?ざんねんですね。そこには、彼女もいますよ。」
「そうか。。。なら、いいんじゃないのか。。。」
どんどん重苦しくなる時鐘。
「えぇ、でも失敗してますよ♥」
その瞬間、時鐘は気が一瞬飛び気をおろす。
「お、お前は、それをわざわざ。。。。」
憤慨の表情を見せる時鐘
「えぇ、とてもいい差配でしたよ彼は」
「ですから、出ますよね。ゲームには?」
その瞬間、時鐘はまるで探してたクモの糸をつかむように答える!!
「一考するまでもない。これが最後だ。。。。貴様ら全員、俺が倒す!!」
「それは楽しみだ。。。」
風宮時金が前にかかっていた長髪を上げる。
「待っていろ!!アサヤ!お前も助け出す!」
自宅に時鐘はいた。
「俺は。。。。」
「つねに最善の戦略、そして人員を優先しかつ世界の創元を夢見た男」
「負けぬ!!負けぬぅぅぅぅぅぅーーーーーーー!!」
狂気の連鎖をとうりぬけ「狂」を手にする時鐘!!
「おにぃ。。ちゃん。。。。」
彼の部屋の外で風宮フウリが嘆く。。
「ヴェガァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
燃える家。。。
何もかも、すべてを燃やし!彼は行く。
何もかも。。。。。
非は視ずとなる。
the clocking days