夢なきヒーロー the darking work work
私は構想の中に生きている。
本当の私は外になくて中にある。
空っぽで、とても小さくて。
器にはとても合致しない魂。
2008年7月12日 11:26
死は存在しない。
この世界に死が存在しないのは真実。
知っていますから。だって、みんな私たちを欺くための虚偽の行事だということを
私は知っています。
私の名前は、紅坂みなきと言います。
今、考えました。とてもかわいい名前でしょう。巧みに構築された思考は打ち崩されることも打ち消されることもない。
「あっ、かず子! あんた、ここにいたんだ」
図書館、ここは私たちが住む蜜莪原町の中央図書館の一階。
さしずめ怪しい目つきで本を読む私は、とても知的な少女とは思われないだろう。
そんなあたか、同じクラスの海島マヤが声をかけてきた。(きたのか?)
「あっ、海島さん。 こんにちは」
「かず子ー。あんたまた学校さぼったねー」
「そういう海島さんは、どうなんですか?」
「いやっ! あたしは午後から出るんだよ。 今日、疲れてたから午後から出ようと思ってね」
焦りの表情を微妙な感覚で顔に出しながら海島マヤが笑いながら言う。
「そうですか」
。。。。。。。
「まっ、あたしはアレだよアレ。 命かけてるからさぁ」
海島マヤが不意に唐突な発言をする。
「はっ?」
それに反発的に声を出してしまった、私。 とても、かわいい。
かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。かわいい。
巻き戻し発言。
「まっ、アレだよアレ。 報復亡き宣言者だからさぁ」
「ふーん、そうなんですか。いいじゃないですか。とても奇麗ですよあなたの
髪飾り」
「でしょ! さすがかず子!ーーーーーーーー
でーーたよねーーーんじゃね」
そのまま、海島マヤは2階に行くためのエレベーターの方に向かっていった。
視点を本に向けて、思考の世界に戻る私。
アサラギリス 作:紅坂みなき
あぁ、美しいわ。私は、ここに王子様を飼っています。
王女様は地下深い井戸の中にいました。そこには3人ぐらいの大男がすっぽり入るぐらいの幅の広さです。
王女様は、井戸の中をまわりながら中心にいる、絢爛ごとぐ美男で痛ましい彼の額にキスをしました。
その瞬間、彼は焦爛してしまいました。そして、体は蝋のようにとけてしまいました。
ここで、いつも物語は終わる。私のとても恋しい物語は。。。
12:47
学校に向かう。
校門を俯きながらただ進む。だれとも顔を合わせないように。
学校に入り2階の教室に向かう。
2ーA、ここが私の教室だ。
「あれっ、豚井さんw?」
「!?」
私はとっさに廊下の方を振り向く。
「今日は学校来たんだねー。 まっ、がんばりなよーw」
知っている。これは嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬
「は、はい。ありがとうございます。。」
気の緩んだ弱々しい口調で会釈する私。とてもみーーーー
かわいい。
教室に入ると数人がこっちを一瞥するものや席に着くまで見つめてくるものもいた。
机には、相変わらずの彫刻刀かなにかで線がやら下ネタなどが刻まれた後。
豚。豚!豚!!豚!!!豚!!!!豚ぁ!!!!!
頭がまっしろになる。
ここにいるのは、紅坂みなきであり醜い豚井かず子だから、知っている。
でも、私は知っている。ここが多元なき世界。空間。
「これは、妄想だ」
ズゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!
風の巨人がこの空間を踏みつぶすように荒々しく突き抜ける風の音がする。
たちまち、教室は私だけになる。
「えーっ、うん。全員出席。素晴らしい!じゃっ、○○、教科書27P開いてぇ」
「Pとかエロいなw」
「うーるさい!さっさと開けw馬鹿!」
私の斜め後ろの方の椅子が開き、教科書が宙に浮く。
「はいっ、オッケ。委員長!」
「起立!礼!」
授業が終わり、私はすぐさま学校から出る。
ボヤボヤした金色の空、私はこの空に消されてしまいそうで。。。
ーシネー
「っ!?」
ーシネー
ーシネ!!ー
脳裏に忘却された言葉が蘇る。
なんて、汚いの。。。
家に帰る途中で私は、ある学校のプールに目をやる。金色の空に反射して水面が金色の空の鏡の働きをするプール。今にも宝石のような輝きをはなっている。
「@@@@@@@@@@@@@」
「@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@」
のどが張り裂けそうなくらいいたくなる。。。
ーいたくていたくてたまらないよー
「これは、妄想だ」
景色が消えていく。何もかも豚井かず子の姿もそして私だけになる。
23:30
新着メールを受信しました!
ピっ!
携帯電話はピンク色で新機種で。。。
真っ暗な部屋な中で布団をかぶり携帯を眺める・
「こんにちは、豚wチーッス。今日は豚かつ食ったw?」
また知らない人間からメールがきた。
知っている。弱い人だ。