プレートテクトニクスから見た日本【課題用不完全版】
題名のとおり【不完全版】です。内容や誤字脱字の確認も行なっていません。【完全版】は後に投稿するかもしれませんが、すぐには無理ですので期待しないでください。
日本には様々な特色がある。その特色をプレートテクトニクス理論の観点から説明する。
日本の特色について見る前に、プレートテクトニクスについて詳しい説明をしておく。
プレートテクトニクスとは、地球の表面が十数枚のプレートと呼ばれる岩盤で形成されており、そのプレートがそれぞれ水平運動すると考える理論である。
プレートの運動を証明する証拠として、ハワイ諸島及びハワイ天皇海山列の例がある。ハワイ諸島及び天皇海山列は、ハワイ島から北西に続く火山島と海底火山の列である。これらの火山はハワイ島から北西へ行くほど古く、途中で北方向へ折れ曲がり、最北端は七千万年前のものになる。これらの火山はマグマが冷え固まってできたものであり、この火山列が北西に向かって順に古くなって行くのは、ホットスポットと呼ばれるマグマが吹き上がってくる場所の上をプレートが移動したからである。
プレートが運動することでその境界では様々な現象が起こっている。例えば、地震が頻繁に起こったり、巨大山脈ができたりなどである。どのようなメカニズムでこのようなことが起こるのかを説明する。
まず、プレート境界には三種類がある。プレート同士が離れていく発散型境界、プレート同士が衝突する収束型境界、プレート同士がすれ違う並行移動型境界の三種類である。
プレート発散型境界では、海嶺ができる。海嶺とは海底にできる山脈状の地形のことである。プレートが両側に引っ張られることでできた割れ目を、直下のマグマが火山活動によって埋めることで新しいプレートを形成する。ゆえに、海嶺では火山活動が頻繁に起こり、プレート生産の場にもなっている。
また、頂上には中軸谷と呼ばれる溝が存在している。これは両側にプレートが引っ張られることで、断層と呼ばれるひび割れができ、中心が両側よりずり落ちることによってできる。
プレート並行移動型境界は、発散型境界の近くにできる場合が多い。海嶺はずっと真っ直ぐ繋がっているわけではなく、所々で途切れている。プレート並行移動型境界の多くはその海嶺と海嶺を繋いでいるものである。
プレート収束型境界では、海溝ができる。海溝とは、海嶺で生まれた海洋プレートが他のプレートの下に沈み込むことによって海底にできた深い溝状の地形のことで、深いものは一万メートルに達する。海溝では、頻繁に地震が起こる。これはプレート同士が衝突することで蓄積されたエネルギーが、ある限界を迎えて発散されたとき地震が起こるからである。
プレートの沈み込みには法則がある。沈み込むのはより水深の深いプレートであり、プレートの水深はプレートの密度で決まる。プレートの密度はプレートの冷却度で決まり、プレートの冷却度はプレートの古さで決まる。つまりより古いプレートが他のプレートの下に沈み込むことになる。
また、海溝では付加体が形成される。付加体とは、海嶺でプレートが形成されてからプレート上に堆積した堆積物が海溝で剥がれ、海溝の大陸側に付加したものである。付加体は水平な堆堆積物が海溝斜面に押しつけられるため、断層によって切れたり褶曲によって曲げられたりする。日本は付加体のよってできた島であり、京都の山などが海成の地層でできていることで確かめることができる。
日本は四枚のプレートが交わる位置にある。大陸側の大陸プレートである北米プレートとユーラシアプレート、海洋側の海洋プレートであるフィリピンプレートと太平洋プレート、以上の四枚である。太平洋プレートがフィリピンプレートと北米プレートの下へ、フィリピンプレートがユーラシアプレートの下へ、ユーラシアプレートが北米プレートの下へそれぞれ沈み込んでいる。これによって日本付近には千島海溝、日本海溝、伊豆・小笠原海溝、南海トラフ、琉球海溝の計五つの海溝がある。ゆえに、日本では地震が頻繁に起こる。
ここで日本で起こる二種類の地震を説明する。日本で起こる地震には、プレート境界型地震とプレート内型地震の二種類がある。
プレート境界型地震とは、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むことによって、境界で両者が歪み、跳ね戻ることによって起こる。この種類の地震は、一度に発散されるエネルギーが大きく、被害も大きい。スマトラ沖地震、東北地方太平洋沖地震等がこれに当たる。また、プレートの境界、つまり海溝の底で起こるため、大量の海水を押し上げることで津波を引き起こす。
プレート内型地震は、歪んだプレートが跳ね戻ることはせずに、プレートの内部で岩盤が破壊されることによって起こる。この岩盤の破壊はひび割れという形で起こり、このひび割れが断層である。この種類の地震は、一度に発散されるエネルギーこそプレート境界型地震よりは少ないが、都市の直下で起こることもあり、度々大災害を引き起こす。兵庫県南部地震、新潟県中越地震等はこれに当たる。また、今後も活動する可能性のある断層を特に活断層と呼び、この活断層による上下のずれが累積することで山を作る働きをする。
日本はプレートが動くことによって様々な影響を受けている。例えば、頻繁に地震が起こることや火山災害に襲われること、斜面が急で洪水や斜面災害が起こること等だ。しかし、これらのように決して悪いことばかりではなく、悪い点も裏を返せば良い長所になる。海溝が近いことで地震は多いが、そもそもプレートが動かなければ付加体でできている日本が生まれることはなかった。火山活動は発電に利用でき、土地を肥えさせる要因になる。高低差が激しく洪水や斜面災害が起こりやすいが、狭い中に多彩な地形があり、それによって多様な生態系を形成している。
上記のように良い点も悪い点もある。しかし、これらは全て日本人の国民性にも少なからず影響を与えている。日本の国土について知ることは、私たち日本人自身を知ることでもある。
一応私がこの文章を書くために作ったアウトラインをここに載せておきます。参考にしてください。本文を読めばわかると思いますが、大幅に削った部分もあります。
1.日本はどんな場所か簡単な説明とまとめ
・簡単な説明とまとめ
・アウトライン
2.プレートテクトニクスの説明
・定義
・歴史
・大陸移動説
・パンゲア
・シアル層とシマ層
・海洋底拡大説
・海嶺
・プレートテクトニクス
・プレート運動の証拠
・ハワイの例
3.プレート
・プレート境界
・重要性
・世界の地震帯
・巨大山脈
・火山帯
・プレート境界分類
・発散型プレート境界
・海嶺について
・プレート生産の場
・収束型プレート境界
・海溝について
・プレート消費の場
・日本周辺の例
・沈み込みのルール
・プレートの年代、冷却度、密度、水深の関係
・付加体
・定義
・材料
・内部構造
・ヒマラヤ山脈の例
・成因、成因の根拠
・平行移動型プレート境界
4.プレートテクトニクスと地震
・日本がある4枚のプレート
・日本列島と地震
・プレート境界型地震
・定義、例
・津波
・プレート内型地震
・定義、例
・断層
5.まとめ
・日本の特色