白鳥と委員会
遅れてさーせん。善処はします。まじで。
昼休みも終わり、教室が静まり返る。いつもと変わらない、なんてことのない風景。
一つ変わったことがあるとするなら、隣の席の白羽さんがさっきから異常といえるほど僕の顔を見つめてきていることだろう。
「…あの。白羽さん」
「なあに?上原君」
僕が話しかけてみると、彼女の微笑はさらに深まり、さらに僕への視線が強まったような気がする。
「いや。僕の顔に何かついてるのかなって」
「いいや?」
「じゃあなんで僕をそんなに」
「ふふ。さっきも言ったでしょ?君に興味が出たって。」
ああ。そういえばそんなことを言っていたっけ。だとしたら非常にやめていただきたいところだ。
何しろ僕は人とかかわるのが苦手であるのだから。
「なら、その僕に対する期待はたぶん無駄ですよ。たぶん僕に面白みはあまりないと思いますし」
「私はそんなことないと思うけどなあ。それに、私のこときれいって言ったときはうれしかったよ?」
「…それは忘れてもいいんですけどね」
「あっそっぽ向いた!やっぱ面白いよ、上原君」
そういうと、何が面白いのか白羽さんの羽がぴくぴくと動く。
多分、この人は僕が最も苦手とする人種だ。偏見はよくないと思うが、多分この人は僕がどんなに扉を閉ざしていても、力技を扉を突き破ってくるタイプだろう。現に今もこうやって、彼女は僕に堂々とかかわりを持とうとしている。実際、僕はそれが苦手なだけで嫌ってわけじゃないのだが、こういう時どう対処すればわからないから嫌なだけなのだ。
「そこ。授業中にしゃべるな」
そんなことを考えていたら教師に怒られてしまったではないか。
彼女は「あははー。怒られちゃった」と飄々としているが、僕はそれを少し癪に思い、彼女を睨みつけた。
「じゃあ、委員会決めるぞー」
ああ、委員会決めか。こういう時、大体僕は勝手に何かの委員になっていることがほとんどだ。今回も、その例に漏れず、図書委員になってしまっていた。しかし、残り1人がなかなか決まらないようだった。
僕はふと隣に目をやる。僕は驚き、目を見開いた。白羽さんが図書委員に立候補していた。
教室がざわつく。周りからは、「白羽本好きだったの?」だとか「意外ー」みたいな声が聞こえてくる。
「白羽さん、図書委員なりたかったの?とても層には見えないんだけど」
僕はそう彼女に問いかけてみる。
「いや?そんなにかな」
「じゃあなんで」
「さっきから言ってるじゃん。君に興味があるって。だからだよ」
「そんな理由で?」
「知らないの?好奇心は全てに優先するものなんだよ?」
「それ。誰の言葉なんです?」
「いや。私が自分で考えたの。どう?いい言葉でしょ?」
やはり、この人の思考は僕には読めない。だって、この人は僕とは考え方も何も違う。じゃあ、なぜ僕に興味が出たのか少し考えてみたが、やはりわからない。
「はい。じゃあ図書委員決まったし、次の委員会決めるぞー」
先生がそう言うと同時に、僕は机から小説を取り出す。僕が本の世界に浸っていると、隣の彼女は不満げに顔をむすっとさせた。途中何か話しかけてきたような気がするが、僕はそんなものには目もくれず、ただこのひと時の幸福を享受していた。
その後、図書委員の集会として呼び出されてしまった僕らは、適当に役回りなどを決めていたが、彼女は勝手に僕を彼女と同じ司書にさせられていた。別に司書自体は不満ではないのだが、彼女に勝手に決められたという事実が癪に障る。しかしその思考が顔に出ていたらしく、彼女に鼻で笑われてしまった。
なんだか無性に腹が立ったので、彼女の腕をフルパワーでつねってやった。
「痛い痛い!もー。そんな怒ることないじゃん」
「なんで白羽さんが勝手に僕の係決めるんですか…」
「だってぇ。君ともっと一緒にいれるから。ってそんな不快そうな顔しないでよ!」
彼女は頬を膨らませ、羽も心なしかいつもよりもしょんぼりしているような気がする。
逆に不快じゃないとでも思ってるのだろうか。動機も意味が分からないし、やはりこの人の考えは僕には理解できない。
「ごめんごめん。でももう決まっちゃったしがんばろ?ね?」
「羽むしり取りますよ」
「ひどっ。てかそれ冗談?顔変わらないからわからないんだけど?えっ冗談だよね!?何とか言ってよ!」
まあ彼女の言う通り、決まってしまったものはしょうがない。この先が思いやられるが、集会も終わったので、とりあえず家にでも帰る。そういえば司書ってあともう一人がいたような気がする。まあそんなことは考えても仕方がないので、僕はいつものふかふかのベットで、気持ちよく眠りにつくことにしたのだった。
中学生真っ只中の自分が書いた学園ものなんで違和感あったら修正します。
あとアドバイスよければおねしゃす。




