表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天と悪の授才 〜ジュサイ〜  作者: ロディ森
1/3

00.始まりの理由

 世界には天使と悪魔の能力が混在している。


授才ジュサイ」と呼ばれる特殊な能力は生命という生命に宿り、宿主が死ぬまでそこにとどまり続ける。

 そして宿主が死を迎えた時、授才は次の生命を探し、やがて新たな体に宿る。


 言い伝えの一つに、はるか昔の天地大戦によって天使と悪魔が散り散りになってしまい、その欠片たちが新たなる器を探して生命に宿ったというものがある。

 他にも授才については多くの諸説があるのだが、どの説にも共通していることは「授才は人知を超えた力」ということだ。


 その力は平和の象徴と同時に恐怖の対象でもあった。

 悪の授才を使って悪事を働く者。力を欲しがって宿主の命を奪う者。

 誰もが授才を良い事に使うわけではなかった。


 ただその中でも、正義の為に生きる者達は確かに存在する。




* * *




 生まれた時から"不幸の子"として生きる少年。

 十六歳になった今でも、生きる幸せを感じられない少年。


 今、この瞬間にも、唯一の家族が不幸の少年から離れようとしている。



 ――ああ、僕にはもう何もない



 暗闇に投げ込まれそうなその時。

 少年の目に写ったのは、体に光を宿した彼女だった。


 眩しい光の中、微かに彼女の聞こえた気がした。最初で最後の彼女が残した遺言(ことば)


「幸せの為に生きて」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ