ルシファー親衛隊の異変
ドラギオン帝国からエルメ砂漠へ飛んできたアイメル達は砂漠のど真ん中に着地して
右も左も前も後も全部砂だらけの砂漠地帯で何処へ行くか決めかねていた
アイメル:着いたわね
ルシファー:此処の何処かにあたしを待ってる皆がいる筈………
フィリエル:ソナー掛けますか?
ルシファー:お願いするわ
フィリエル:承知しました……(バルディオスお願い出来るかしら?)
バルディオス:おぅ!(念話)
フィリエルはバルディオスを持ち出すと魔力ソナー・対人ソナーを飛ばす
アルフレッド:どうだフィリエル
フィリエル:此処から北北西1000k先に確かに魔力反応が僅かに幾つかありますね
アイメル:行ってみる?
ルシファー:うん
アイメル達は最初の転移した地点から20k地点でロックドラゴンと遭遇した
そこでルシファーはメタトロンの試し斬りをしたいとアイメルにお願いしてきた
ルシファー:お姉さまちょっと【メタトロン】の試し斬りしてもいいかしら?
アイメル:えぇ……
アルフレッド:丁度いい所にロックドラゴンがいるな
ルシファー:ならあれをターゲットにしましょう………お姉さま指揮をお願いするわ
アイメル:あら?独りで戦うって言わないのね
ルシファー:お姉さまと久しぶりに肩を並べたいの
いつも即座に敵へ突っ込むルシファーが珍しく直ぐには突撃せずアイメルに視線を向けて一緒に戦いたいと話すのであった
アイメル:ルシファー………分かったわ……フィリエル・マルコシアス準備はいいかしら?
ルシファーの行動に一瞬驚いたアイメルは嬉しそうに笑い
フィリエルとマルコシアスに声をかける
フィリエル:はいアイメル様
マルコシアス:いつでも構いませぬ
ロックドラゴン:ぎゃおおおお………
ルシファーの殺気に気が付いたのかロックドラゴンがルシファー達の方へ向き咆哮を上げる
フィリエル:気付かれた!?
ルシファー:別に構わないわ!来なさいメタトロン
マルコシアス:来るがいいアレクラスタ
アルフレッド:来なレイフォール
フィリエル:アリアンナお願い出来るかしら?
アイメル:おいでオルクス
ルシファー達はそれぞれの得物を取り出すとアイメルの指示を待ちながらロックドラゴンを囲む
ルシファー:お姉さまこれからどうすれば?
アイメル:ルシファーは正面から行きたいでしょ?
ルシファー:うん
アイメル:アルフレッドはルシファーの援護を
アルフレッド:アイメル様の仰せのままに
アイメル:マルコシアスは左の側面から……フィリエルは右の側面から………
フィリエル:はいアイメル様
マルコシアス:承知
ルシファー:メタトロン!貴方の力見せてみなさい!このあたしがその力見極めてあげる!
アルフレッド:姫あまり前に出るな
ルシファー:分かってる
ルシファーはメタトロンを握るとメタトロンへ力を注ぎ込む
その様子を肌で感じたのかロックドラゴンは背中の皮膚から岩石をまき散らし始める
ルシファー:オーバーブースト―――――――!!!!!!!!!!!神速!剛腕!バスタードアックス!
ルシファーはオーバーブーストを使い自身の力を極限まで上げるとロックドラゴンの足元まで
ロックドラゴンがばらまいた岩石の間を縫いながら飛び込み
ロックドラゴンの首元を目掛け跳躍し瞬時にメタトロンを強振する
バキィン
強振されたメタトロンによりロックドラゴンの首元の岩が砕ける……が…………
ルシファーはアルフレッドの隣までバックステップで退いてくると
自身の手とメタトロンを見つめる
ルシファー:……………
アルフレッド:姫どうした?
ルシファー:うん………クレセントアックスなら間違いなくあの程度の岩なら砕くだけじゃなく真っ二つにしてた……まだ扱い方が慣れてないからのかは分からないけれど………まだメタトロンの本来の力は見れてないと思う
アルフレッド:そうか……
ルシファー:一旦お姉さまの下まで退くわ
アルフレッド:分かった……俺はもう少しこいつの相手をしておこう
その場をアルフレッドに任せたルシファーはアイメルの下へと急ぎ下がっていくのであった
アイメルはルシファーのその行動に違和感を覚えたのかアイメルもルシファーの下へと走っていく
アイメル:あら?ルシファー
ルシファー:ただいまお姉さま
アイメル:もういいの?
ルシファー:そうじゃないんだけれどね
アイメル:?
煮え切らないルシファーの声にアイメルは首を傾げる
ルシファーは姉のその様子を見ると更に言葉を加える事で更に状況の説明をする
ルシファー:メタトロンの力だけれど……おそらく本来の力の1%………よくて5%くらいしか出せてないと思う
アイメル:あら?
ルシファー:多分メタトロンはまだあたしを主と認めてくれて無いんだと思う
アイメル:そう………
ルシファー:取り敢えずそれが分かっただけであいつを相手にした時間は無駄じゃなかった
アイメル:そう
ルシファー:それじゃあまた行ってくる
アイメル:気を付けなさいルシファー
ルシファー:うん……来なさいクレセントアックス!
ルシファーは姉に状況説明を終わらせるとメタトロンからクレセントアックスに持ち変えて
ロックドラゴンの前に再び立ちロックドラゴンを独りで片付けると言い放つ
アルフレッド:戻ってきたか姫
ルシファー:退きなさいフィリエル・マルコシアス
フィリエル:はいルシファー様
マルコシアス:ルシファー様の仰せのままに
ルシファーは2人が退いたのを確認するとロックドラゴンを見据え
クレセントアックスに高エネルギーを高圧縮させ始める
ルシファー:あたしの調査に協力してくれたせめてものお礼に一撃で粉砕してあげるインパクト………ハンマ―――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ルシファーはクレセントアックスに溜まった高密度のエネルギーを
衝撃波と言う形でロックドラゴンへ目掛け全力で飛ばす
ロックドラゴンはルシファーの放った衝撃波に飲まれ体が粉々に砕け散る
一瞬ロックドラゴンの居た場所へ目を向けてぼそっと呟くと
ルシファーはアイメル達の方を向く
ルシファー:悪いわね………それじゃあ先を急ぐわよ
アイメル:ルシファーもういいの?
ルシファー:うんお姉さま行こう
アイメル:えぇ
ルシファー:此処から1000k近くってなると転移で行った方がいいわね
ルシファー:この世界をよく分かってるあたしが座標を固定するわ……お姉さまたちは転移準備を
アイメル:分かったわ
ルシファーは目を瞑り転移先を固定する
ルシファー:固定できたこれで行けるわ
アイメル:それじゃあ飛びましょう
5人:長距離転移
999k地点
フィリエル:何も……ありませんね………………
アイメル:ルシファーここ?
ルシファー:ううん………位相がズレてる……あたしがイメージしたのは此処から更に1k北
フィリエル:アイメル様!(ホシナガレ!)
ホシナガレ:任せな!(念話)
フィリエル:魔王の暴虐!
スパーン
アイメルとルシファーが話してる最中に
突然飛んできた大型魔力弾をフィリエルはホシナガレで両断する
アイメル:よそ見してたわ……ありがとフィリエル
アルフレッド:しかしこの魔力波長は……エレノアか!?
アイメル:どうやらその様ね
最初から潜んでいたのか気が付いたら忍び寄っていたのかは分からないが
岩の陰から目から生気の消えたエレノアがゆっくりと姿を現す
ルシファーはその様子をみるとエレノアに自身が何をしたのかを問い詰めるが……
エレノア:…………………………
ルシファー:エレノア!あんた今何したか分かってるの!
フィリエル:待ってくださいルシファー様!何か様子が変です!
ルシファー:えっ?
アイメル:エレノアの魔力波長に乱れを感じる
アルフレッド:アイメル様まさか……
アイメル:えぇ……エレノアは洗脳されてると思う
マルコシアス:フンヌ!
ルシファー:マルコシアス?
ザッ……
背後で物音をしたのに違和感を感じてマルコシアスが振り向くと
目から生気の消えたラエルがセルティスを振り上げていた
ガキィン
振り下ろされたセルティスをマルコシアスがアレクラスタを柄に填めて刃を大剣の姿に作り上げて受け止める
ラエル:…………………………
マルコシアス:各々方気を付けるがよい……どうやらラエル隊も同じ状態に陥ってるようですじゃ
ルシファー親衛隊:…………………
アルフレッド:いつの間にか包囲されているぞ!こいつらどこに隠れていた!?
アイメル:それだけじゃない……全員洗脳されてるみたいね
フィリエル:この数厄介ですね……
ルシファー:こんなの全力で叩き潰せば……
5人は背中を合わせて周囲を観察しながらエレノア隊・ラエル隊に包囲された突破口を探す
ルシファーだけは周囲の仲間の多さに鬱陶しさを覚えたのか見回しギリっと歯軋りをする
アイメル:貴女の親衛隊を皆殺しにする気?
ルシファー:うっ……
アルフレッド:落ち着け姫
マルコシアス:だがどうされますアイメル様?
アイメルは頭に血が上りかけるルシファーを言葉で制し落ち着くように諭す
アルフレッドもその言葉に賛同するようにアイメルの言葉に続いて落ち着くように主へ言葉を発する
ルシファーの様子が落ち着いたのを確認するとマルコシアスは周囲を見ながら指示を仰ぐ
アイメル:このレベルの人数を洗脳し続けるには何かしらの仕掛けがあると思うんだけれど……
ルシファー:そんなの何処に……
フィリエル:皆さん見て下さい!
フィリエルはアイメル達がルシファーの意識を抑えてる間にも
この異常事態の原因を探っていた
その原因としてエレノアの何かに違和感を覚えたのか皆に見るように促す
アイメル:フィリエル?
フィリエル:エレノアさんの持つ得物【エルム・エルスティン】の宝珠に濁りが……
アイメル:………………………
ルシファー:どうお姉さま?
アイメル:分からない……けれどターゲットにしてみる手はあるかも
ルシファー:何か考えあるのお姉さま?
アイメル:一応ね
マルコシアス:だがどうされます?
アルフレッド:原因の予測はついてもこの戦力差は絶望的
ルシファー:フン……この程度の戦力差問題にもならないわ
アイメル:だからルシファー貴女の親衛隊を皆殺しにする気?
ルシファー:手加減はするわよ……原因さえ取り除けばいいだけだろうし……アルフレッド・マルコシアス手を貸しなさい
ルシファーは先程と同じ様な言葉を発するが言葉のトーンと声音は落ち着いたものであった
つまり今のルシファーは冷静であり周囲へ目が向けれる余裕があるのである
アルフレッド:了解だ姫
マルコシアス:ルシファー様の仰せのままに
ルシファー:こいつら全員の相手はあたし達が引き受ける……だからお姉さまは……
ルシファーはエレノアの事をアイメルに任せると
アルフレッドとマルコシアスに自分に続くよう指示を出すとクレセントアックスを構える
アイメル:分かってる……フィリエル!
フィリエル:はいアイメル様
エレノア:………………………
エレノアはエルムエルスティンをアイメル達へ指し示し
ラエルとルシファー親衛隊にアイメルたち5人の殲滅を指示する
アイメル:ディバインゲート!
ルシファー・アルフレッド・マルコシアスにその場を任し
アイメルは自身とフィリエルを異空間へ飛ばしエレノアの近くへ移動させて包囲網から脱するのであった
ルシファー:破邪円月輪!
ルシファーはクレセントアックスにオーラをためると円形に力を一気に開放して
周囲を囲っている前衛のルシファー親衛隊の急所を外すようにダメージを与える
円形に飛んできた力を受けた親衛隊はその場に崩れ落ちるがその後ろからまた親衛隊が姿を現す
親衛隊:……………
ルシファー:くっ……次から次へと
親衛隊:……………………………
アルフレッド:姫!
ラエル:………………
ルシファー:!?
ガキィン
マルコシアス:させぬわ!
ギリギリギリギリ………………
突然ラエルがセルティスを振り被ってルシファー達の上から斬りかかってくる
その斧をマルコシアスは大剣の形を瞬時に作ったアレクラスタでラエルのセルティスからの一撃を受け止める
ルシファー:丁度いいわ!マルコシアスそのままラエルを抑えてなさい
マルコシアス:承知!
ルシファー:アルフレッドサポートは任せるわ
アルフレッド:姫何をする気だ!?
ルシファー:あの中へ斬り込んでお姉さまから注意を逸らす!
アルフレッド:ま、まじか!?
ルシファー:えぇ……それじゃあ行くわよ
アルフレッド:お、おい姫!?
ルシファー:神速!インパクトアックス!
ルシファーは親衛隊の大軍の中に飛び込むと
クレセントアックスの刃にオーラを集めて地面に叩きつける
アルフレッド:しょ、しょうがねぇなぁ!
ルシファーの斬り込みとアルフレッドの斬り込みで親衛隊の1/6を戦闘不能にする事が出来たがそれでもまだまだルシファーとアルフレッドは多数の敵に包囲されたままであった
ルシファー:お姉さま!早く!幾らこのあたしでもこの数では長くは持たない!
アイメル:えぇ!
フィリエル:(エレノアさんごめんなさい……)エスペランサーお願いします!
エスペランサー:任せるがよい(念話)
フィリエル:神力行使!
カアアアアアアアアアアアアアアア
フィリエル:神の断罪!
ピシ……ピキ……パリーン…………………
フィリエルはエスペランサーの力である神の断罪でエレノアのエルムエルスティンの宝珠を護っていると思われる結界を破壊する
フィリエル:アイメル様!
アイメル:えぇ!ウィンドスラッシャー!
アイメルはエレノアが持っている杖の先にある宝珠を破壊するために
カマイタチを飛ばす……が………………
カキーン
宝珠の周りに突然結界のようなものが再び展開されカマイタチが弾かれる
アイメル:えっ!?
フィリエル:アイメル様!
アイメル:っ!?
アイメルの一瞬の隙を狙う様にエレノアの放ってきた魔力弾がアイメルに直撃してしまい
アイメルは膝をつくのであった
アイメル:し、しま……カハ………………(吐血)
フィリエル:アイメル様!
フィリエルは膝をついたアイメルの下へ駆け寄る
アイメルとフィリエルが集まったタイミングを見計らったように
突然周囲にルシファー親衛隊が姿を現し包囲する
ルシファー:お姉さま!(親衛隊の数がまだ少し少ないと思ったら……)
アルフレッド:姫!あっちの事よりこっちの事だ!
ルシファー:で、でも!
アルフレッド:姫!
アルフレッドにきつく言われたルシファーはアルフレッドの声にゆっくり頷く
アルフレッド:よし……まずはこっちの方を無力化する……それからアイメル様だ
ルシファー:分かった……(待っててお姉さま……)
ルシファー親衛隊はルシファーとアルフレッドの包囲をじりじりと狭める
ルシファー:あたしの親衛隊……敵に回すとこれほど面倒だったなんてね
ルシファーは歯軋りをしながら周囲を見る
アルフレッド:落ち着け姫……苛立つ気持ちは分かるがクールになれ……焦るな
ルシファーはアルフレッドの声にゆっくり頷き力を抜く
アルフレッド:よし




