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皇帝家の日誌  作者: ルシファー
第1部
6/65

アッシリア村の戦い

ルシファー達はとある湿地帯で合流する事が出来ていた


ブリジット:合流出来たか姫


ルシファー:待たせたわね


エレノア:いいえ……大丈夫ですルシファー様


ルシファー:ところで皆を此処に集めてどうしたアルフレッド?


アルフレッド:とある情報筋で仕入れた話なんだが……


ルシファー:何か緊急事態?


アルフレッドの言葉にルシファーとその親衛隊の皆の表情に曇りが生じる


アルフレッド:サキュバスの奴……信用出来るか怪しい部分が出てきたぞ


ラエル:どう言う事ですアルフレッド様?


アルフレッド:俺が最近世話になってるアーカディア・ゲオルギウスと言う情報屋がいるんだがそいつからサキュバスに関しての不穏な情報を入手してしまった


ルシファー:不穏な事?


アルフレッドはアーカディアゲオルギウスと言う名の情報屋から得た話を出来るだけ詳しく丁寧に皆に話す


アルフレッド:はい……サキュバス自身が俺たちの帝国に攻め込む口実を与えたとかなんとか


ジーク:なん……だと………………???????


ワルキューレ:それは本当かアルフレッド殿


アルフレッド:あぁ……


エレノア:それは……どうしましょう…………………


ルシファー:アルフレッドの意見としては縁を切った方がいいのかしら?


アルフレッド:はい姫


ルシファー:アルフレッドがそう言うのならあたし達は組織から離脱すると伝えるわ


アルフレッドの言葉を信じ同盟を破棄する為に直ぐ様ルシファーは神々の黄昏(ラグナロク)のとあるアジトへ通信を繋ぐ


アナスタシオス:これはこれはルシファー様……異世界間超長距離通信でどうされましたか?


ルシファー:事情が出来たからあんた達との同盟を破棄させて貰うわ


アナスタシオス:そうですか……別に構いませんよ所詮はただの外部協力者と言う形の同盟でしたので今までお疲れ様でした


アルテメシア:ルシファーから?


アナスタシオス:あぁ……俺たちとの同盟を破棄だとよ


アナスタシオスはルシファーとの通信を終えると肩肘を机に置いて仲間に通信の内容を話す

そして直ぐにどうでもいい内容と切り捨て新たな作戦の内容をメンバーと話始めるのであった


アナスタシア:お兄さまの庇護下で甘い汁を吸っておきながら無礼な行為です


アナスタシオス:気にすることはねぇよ……俺たちに刃向かってくるのなら塵すらも残さず粉砕するだけだ


オベルタス:頼もしいねアナスタシオス


アナスタシオス:フン……余計な口開くんじゃねぇよ


メルカトル:それでこれからどうするアナスタシオス


アナスタシオス:水の神宝【デレピエ】を回収しにアッシリア村へ向かって貰う……誰が行く?


アルテメシア:わたしが行くわ


メルカトル:俺も行こう


アナスタシア:わたしも行きますお兄さま


アナスタシオス:分かった……頼むぞてめぇら


その頃通信を終えたルシファー達は……


ルシファー:これで後に退けなくなったわね


アルフレッド:だがこれでいい


ルシファー:取り敢えずアーカディアって奴と合流するわよ


アルフレッド:了解だ姫


ルシファーはアルフレッドとの話にケリをつけると

自身の親衛隊隊長たちに指示を飛ばす


ルシファー:エレノア・ラエル・ジーク・ワルキューレ


エレノア:はい


ラエル:なんでしょうか


ジーク:何なりとお申し付け下さい


ワルキューレ:我らはいつも貴女と共に


ルシファー:うん………皆は自分の配下を率いてバラバラの異世界へ飛んで


エレノア:分かりました


ラエル:承知


ジーク:了解しました


ワルキューレ:ルシファー様の仰せのままに


エレノア・ラエル・ジーク・ワルキューレの4人は

ルシファーの指示に従い自分の配下を率いてルシファーとアルフレッドの前から

異世界間超長距離転移を使いそれぞれが別世界へとジャンプするのであった


ルシファー:これであの子たちはそう簡単にサキュバスたちの追撃を受ける事は無い筈


アルフレッド:あぁ……俺たちも行くか姫


ルシファー:えぇ


ルシファー・アルフレッド:異世界間超長距離転移


その頃リーフレットゲオルギウスと別れたアイメルとフィリエルは

水の神宝【デレピエ】を入手するためにアッシリア村へ訪れていた


アイメル:ここがアッシリア村よ


フィリエル:のどかな村ですね


アイメル:長老に挨拶へ行きましょうフィリエル


フィリエル:はいアイメル様


アイメルとフィリエルはアッシリア村に着くと周囲の建物などに目もくれず茅葺屋根の大きな邸宅の長老の家を目指すのであった


アイメル:ごめんください……聖晶さんいらっしゃいますか?


聖晶:参られたかアイメル殿


アイメル:お久しぶりです聖晶さん……来るのが分かっていたようですね


聖晶:護人のセリーヌがテティスから神託を受けたのでな


アイメル:そうでしたか


聖晶:だが急がれよ


フィリエル:どうされましたか?


聖晶:お主たちの訪問の神託と共に招かれざる者の来訪者も来ると告げられたそうじゃ


アイメル:それでは急ぐ必要がありますね……


聖晶:急ぎセリーヌに逢われよ


アイメル:はい……それでは……行くわよフィリエル


フィリエル:はいアイメル様


そして長老邸から出てきたアイメルとフィリエルはセリーヌの住居前へと急ぎ向かうのであった


セリーヌ:お待ちしておりましたアイメル様にフィリエル様


アイメル:お久しぶりですセリーヌさん


セリーヌ:早速テティス様の祠へ行かれますか?


アイメル:お願い出来ますか?


セリーヌ:分かりました……向かいましょう


テティスの祠のある場所の周囲は深い森に覆われ涼しげな風が吹いていた


セリーヌ:…………………


セリーヌは膝をつき祈る様に目を閉じる

そして少しするとアイメルとフィリエルの姿がその場から消えてなくなる

セリーヌは仕事を終えて一息ついた所であったが

アイメルとフィリエルが祠の中に消えた後不穏な言葉を発する何者かの魔の手がセリーヌに迫っていた


セリーヌ:無事成功したようですね……ご武運をアイメルさんフィリエルさん


???:一息ついているところ悪いけれど貴女にはもう一働きして貰います


テティスの祠の内部


フィリエル:此処は……?


アイメルとフィリエルは金属とも石とも言えない謎の素材で出来た神殿に足を踏み入れた


アイメル:どうやらここが水の神宝を護るテティス様が居られる祠の中のようね


フィリエル:それではこのダンジョンの何処かに?


アイメル:そのようね


フィリエル:どうやって探しますか?


アイメル:水の力を持った()は今使えるかしら?


フィリエル:使えますが?なぜエクスマキナを?


アイメル:ちょっと反則行為になるけれどフィリエルがその()の声を聴きながらテティス様の待つ場所まで行くわよ


フィリエル:だ、大丈夫でしょうか?


アイメル:多分ね……お願い出来るかしら?


フィリエル:分かりましたアイメル様……(エクスマキナお願い出来るかしら?)


エクスマキナ:しょうがないわね


フィリエル:話は聞いていたかしらエクスマキナ?


エクスマキナ:大体わね……わたしが此処の水精たちの声を聞いてフィリエルたちを導いたらいいのよね?


フィリエル:えぇ


エクスマキナ:やるだけやってみるわ


フィリエル:それでは行きましょうかアイメル様


アイメル:えぇ……襲ってくる相手はわたしが何とかするからフィリエルは先導する事に集中してね


フィリエル:はいアイメル様


アイメルとフィリエルはお互いの役割を決めると罠だらけのテティスの試練の間に足を踏み入れるのであった


エクスマキナ:一番奥から2つ目の十字路を左に


フィリエル:分かった


エクスマキナ:曲がったら手前から数えて7本目の右側の柱に全速力で走り飛び込む(念話)


フィリエル:と、飛び込む!?


アイメル:フィリエルどうしたの?


フィリエル:エクスマキナがあそこの柱に全速力で走って飛び込めと……


アイメル:(柱に……全速力で走って飛び込め?)


フィリエル:どうします?


アイメル:指示に従ってみましょう


フィリエル:分かりました


アイメルとフィリエルはエクスマキナが指示した柱へ目掛け走り出し飛び込む

するとアイメルとフィリエルの体は吸い込まれるように柱に消えて

突然アイメルとフィリエルの体は別空間の空中に飛び出していた


フィリエル:えっ!?


アイメル:フィリエルこの速度なら大丈夫


アイメルの言う様に数秒後には対岸に着地していた


フィリエル:び、吃驚しました……


アイメル:貴女のエクスマキナが全速力で走れと言ったのはこれが理由だったのね


フィリエル:何も知らずにあそこに入っていたら崖の下に真っ逆さまだったという訳ですね


アイメル:このテティス様の試練……甘く考えていたら命を落とすわね……………


フィリエル:そうですね……


エクスマキナ:フィリエル大丈夫?


フィリエル:え、えぇ……大丈夫よ


エクスマキナ:少し休む?


フィリエル:いいえ……先を急ぎましょう


エクスマキナ:分かった……次は右手の柱に仕掛けを作動させるスイッチがあるからそれを作動させて(念話)


フィリエル:えっ?


アイメル:フィリエル次はなんだって?


フィリエル:あの柱に仕掛けを作動させるスイッチがあるから作動させろと


アイメル:…………


フィリエル:どうされますか?


アイメル:さっきの話もあるし従ってみましょう


フィリエル:何があるか分かりません……アイメル様は少し離れたところに居て下さい


アイメル:分かったわ


フィリエルはアイメルが下がったのを確認するとエクスマキナを持ちながら慎重に柱を調べ始める

調べ始めて暫くすると仕掛けのギミックらしきものを見付ける事が出来た


フィリエル:これ……かな………………?


アイメル:フィリエル何か見付かった?


フィリエル:はいアイメル様……こちらへ来てもらえますか?


アイメル:えぇ


アイメルが傍によってきたのを確認するとフィリエルは柱のスイッチを起動させる

すると辺りが水で覆われある方向に扉が現れる


アイメル:扉……ね


フィリエル:行ってみますか?


アイメル:それしかないわね


エクスマキナ:あっ……フィリエルちょっと待って


フィリエル:えっ?


エクスマキナ:その扉はフェイク……開けちゃだめよ


フィリエル:アイメル様ストップです!


アイメルが扉のノブに手をかける直前にフィリエルが声をかける


フィリエル:エクスマキナどういう事?


エクスマキナ:それはトラップ……本当の扉はそこの左側の壁2枚目のところにあるわ


フィリエル:分かった……アイメル様恐らくこの辺りだと思います


アイメル:分かったわ


フィリエルが壁に触れると【ゴゴゴ】と重々しい音を鳴らし奥へ続く入口が開くのであった


アイメル:新たな道が出来たわね


エクスマキナ:後はその道の突き当りにある祭壇を目指して


フィリエル:分かった


アイメル:その()は何だって?


フィリエル:この道をつき辺りまで歩けと


アイメル:それじゃあ行きましょうか


アイメルとフィリエルは真っ直ぐしかない道ではあるが周囲に罠が無いかを警戒しつつ

突き当たりの祭壇を目指すのであった


アイメル:ここかしら?


アイメルは祭壇のある場所に着くと辺りを見回す


フィリエル:エクスマキナここからどうすればいいの?


エクスマキナ:その祭壇に触れて……そうしたらテティスの下へ行けるわ(念話)


フィリエル:アイメル様この祭壇に触れましょう


アイメル:分かったわ


アイメルとフィリエルが祭壇に触れると

明らかに何かが祭られているような空間へと飛ばされる

そこは今まで以上に神秘的な空間で満ちており

如何にも神が降りてくるような雰囲気をかもし出していた


フィリエル:此処でしょうか?


アイメル:フィリエルあまり滅多な口は開かない方がいいわよ


突然緊張した面持ちでアイメルはフィリエルに忠告をする


???:よくわかっているではないか異邦人よ


フィリエル:!?


フィリエルはアイメルの一歩後ろへ下がる


アイメル:水の神宝【デレピエ】を守護するテティス様でしょうか!


テティス:如何にも……我がテティスである


アイメル:テティス様不躾な申し出で申し訳ありませんが水の神宝【デレピエ】を我々に預けて下さいませんでしょうか


テティス:…………………良かろう………ここまで何の迷いもなく来られた事で我が試練に答えた事になる我が力の欠片そなた達に預けようではないか


アイメルとフィリエルはあっけに取られるほど何の手間もなく水の神宝【デレピエ】を入手出来てしまった為に

一瞬言葉を失ってしまっていた


アイメル:……………


テティス:どうした?要らぬのか?


アイメル:い、いえ……ありがとうございますテティス様


フィリエル:それではアイメル様急ぎ元来た道を戻りましょう…………


テティス:それには及ばぬ……その柱に触れよ我が祠の外への扉となる


アイメル:ありがとうございますテティス様………それではこれにて失礼致します……………


テティス:今少し待つがいい人の子よ


アイメル:テティス様?


テティス:我が祠の入り口で招かれざる客が待ち伏せているようだ………気を付けよ


アイメル:分かりました………それじゃあフィリエル


フィリエル:はいアイメル様


テティスの示した柱に触れるとアイメルとフィリエルは祠の外へと出る事が出来た


セリーヌ:…………………


セリーヌは広いエリアの中央で俯せに倒れ意識がないようだ


フィリエル:セリーヌさん!?


アイメル:待ってフィリエル……テティス様の言葉を思い出して


フィリエル:あっ……


アイメル:(敵はどこに……)


バルディオス:フィリエル10時の方向!林の上だ!


フィリエル:アイメル様!あちらです!


アイメル:分かったわ……ウィンドスラッシャー!


素早くオルクスでフィリエルが示した方へかまいたちが向かう様に空気を斬り裂く


フィリエル:仕留めましたかアイメル様


アイメル:いえ……失敗したみたい(手応えがないにしては変な感覚)


???:あっぶねぇな


???:アナスタシア助かったわ


???:でも……気付かれちゃったみたいですね


アイメル:誰!


森の陰からゆっくり現れた3人の男女を前にアイメルはオルクスを再び構える


???:今から直ぐ死ぬ奴らだが冥土の土産に俺たちの名前くらいは持っていかせてやるか


???:そうね……その位のサービスはしてあげてもいいわね


アルテメシア:ならわたしから……神々の黄昏(ラグナロク)所属死神のアルテメシアよ


メルカトル:同じく焔皇のメルカトル


アナスタシア:そしてわたしは神々の黄昏(ラグナロク)リーダーアナスタシオスが妹常夜の聖女のアナスタシアよ


アイメル:アナスタシオスに……妹が居た……………????


フィリエル:あのアナスタシアと名乗った女の子魔術師のようですね


アイメル:(わたしのウィンドスラッシャーをかき消したのはあの娘?)


先程自身が放った風の刃の感触が可笑しい理由を探っていたアイメルにアナスタシアは言葉を掛ける


アナスタシア:どうかしたかしら?


アイメル:いいえ……それより一つ聞かせて貰えるかしら?


アルテメシア:質問の内容によるわね


アイメル:わたし達のドラギオン帝国に侵攻したファクターはあなた達よね!


アナスタシア:あら?


メルカトル:気付いていたのか


アルテメシア:何処で手に入れた情報か知らないけれどそこまで知ってるのなら隠す必要ないわね


ラグナロクの幹部3名はまさかアイメルとフィリエルが知っているとは思っていなかったのか驚いた表情を崩せなかった


アイメル:ならもう一つ聞かせて貰うわ……

アイメル:ルシファーとアルフレッドに幻術をかけジェディの遺体をマルコシアスに見せかけたのはわたし達の国に参謀のサキュバスとして潜入していた貴方たちの首領アナスタシオスで間違いないわね?


アナスタシア:あら?そんなことまで知ってるのですか?


アナスタシアの微笑みに不快を覚えたのかアイメルは珍しく歯軋りをして神々の黄昏(ラグナロク)の幹部3名を睨み付けるのであった

そこにまたこの場に本来居る筈のない新たな人物が姿を現すのであった


???:あら?水の神宝【デレピエ】を入手しにアッシリアへ立ち寄ってみたら

面白い話をしてるじゃないアルテメシア


フィリエル:この声はルシファー様?


アナスタシア:あら?目の前の娘たちに集中し過ぎて索敵が疎かになってたようですね


ルシファー:詳しい話を聞かせて貰うわよアナスタシア!


アナスタシア:詳しくも何もさっきの言葉通りですけれど?


ルシファー:こ、この……この……外道があああああああ――――……クレセントアックス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ルシファーはアナスタシアの言葉で今まで騙されていた事にようやく気付き

自身の愛用してる二振りの大斧クレセントアックスを取り出す


ルシファー:インパクトハンマ――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メルカトル:魔焔!


ルシファーはクレセントアックスに瞬時に高密度のエネルギーを圧縮させ

怒りに任せ圧縮させたエネルギーの溜まったクレセントアックスをアナスタシア達3人へ向けて振り下ろす

しかし飛んで行ったエネルギーはメルカルトの作った魔焔クラニチャールの防壁により防がれ搔き消されることになるのであった


ルシファー:ちっ………オーバーブースト!神速!バスタードアックス!


アルテメシア:エルメイダ・クラウジオ


ルシファーはインパクトハンマーによる遠距離攻撃が効果を示さないと分かると

オーバーブーストで身体能力を向上させた上に自身の極限まで加速させる神速を行使し

アナスタシアたちの懐へ飛び込みクレセントアックスで斬り込むが

今度はアルテメシアの2つの大鎌で防がれる


ルシファー:こ、小賢しい……小賢しい真似を……大人しく……大人しく死ねぇええええええ―――――………………!!!!!!!!!!!


アルテメシア:アハハ………必死ねルシファー………必死じゃないルシファー(冷笑)


怒りで我を忘れたルシファーはこれでもかと言うほどアルテメシアに斬り込むが

冷笑を浮かべながらアルテメシ全てを受け流しルシファーの行動を弄ぶ


アイメル:ルシファー!落ち着いて!


ルシファー:外野は……お姉さまは黙ってて


アイメル:黙らない!落ち着いてルシファー!相手は神々の黄昏(ラグナロク)幹部の3人よ!幾らルシファーでも単独で捌くのは無理!此処はわたしも!


ルシファー:だから外野は黙……


アイメル:外野じゃない!ドラギオン帝国に侵攻した連中に報復をしたいのならわたしにも介入する権利はある!


ルシファー:……………勝手にしたらいいわお姉さま……ただしあたしの邪魔になるようなら一緒に消すわよ


必死に語り掛けてきた姉アイメルの言葉に一瞬頭が冷えたのかルシファーは顔こそ向けないものの姉の言葉に同意して眼前のアナスタシア達3名の姿をしっかり捉える


アイメル:分かったわルシファー


アルフレッド:待たせたな姫


ルシファー:アルフレッド何してたの?


アルフレッド:村の奴らを近くの洞窟へ避難させていた……これでお前が全力を出しても里の奴らに被害は出ない


ルシファー:感謝するわアルフレッド


アルフレッド:お前の行動をサポートするのが俺の役目……当然の行動をしただけだ


アルフレッドはこの戦場に遅刻した理由を説明した後

アイメルとフィリエルの姿を確認すると冷たい目を向け吐き捨てるように言葉を発す


アイメル:アルフレッド貴方も来ていたのね


アルフレッド:これはこれは同胞殺しのアイメル様ではありませんか


フィリエル:ご、誤解ですアルフレッド様!


アルフレッド:黙れ!貴様たちの行動で姫がどれほど……


ルシファー:どうやらわたし達の方が誤解してたみたいよアルフレッド


アルフレッド:姫?


ルシファーはアルフレッドに自分たちが今まで騙されていたという事実を伝え本来の記憶を教える


ルシファー:わたし達はジェディの遺体をマルコシアスと誤認させられていたみたいでマルコシアスは無事みたいよ……そして目の前の外道がわたし達を騙していたみたいよ


そう言い終わるとルシファーはグッとクレセントアックスの柄を握りしめて唇を嚙み飛び出しそうな自分をぎりぎりの状態で抑え込む


アルフレッド:なんだと……だが……


ルシファー:話は後!今はあの外道を木端微塵にするわ!手を貸しなさいアルフレッド!


アルフレッド:姫本気か!


ルシファー:今までいいように使われてきたお礼をしてあげないと気が済まない!


アルフレッドの言葉に力強く頷いてクレセントアックスをアナスタシア達の方へと向ける


アナスタシア:あらあら……こわいですね


メルカトル:全く人聞きが悪い


アルテメシア:ただ利害が一致していただけでしょ?


メルカトル:それに……雑魚が1人増えたところでどうと言う事はない


アルテメシア:だよねぇ~


アナスタシア:ルシファーさん、アルフレッドさん今まで協力してくれて来た報酬として1つだけ伝えておくことがあります


ルシファー:何よ


アイメル達はアナスタシアの言葉に怪訝な表情を浮かべる

ただしルシファーだけはどうでもいいような様子を見せるがアナスタシアの言葉を聞くと

雰囲気が一瞬でガラっと変わる


アナスタシア:貴女がたの離反はお兄さまにとって最初から想定の範囲内です……ついでに言えば今の段階での離反は寧ろ遅いくらいですね


ルシファー:なっ!?


アルフレッド:てめぇらの掌の上だったとでもいうつもりか!


アルテメシア:えぇその通りよ


メルカトル:俺たちは1秒としてお前らを共闘相手ともましてや仲間とも思った事もねぇよ


ルシファーはアナスタシア達の言葉に再び感情のコントロールが効かなくなってきたのか

クレセントアックスの柄が壊れると言わん程に思いっきりに握る


ルシファー:……ざけんじゃ………ふざけんじゃないわよ!人を良い様に散々扱き使っておいて共闘相手とも思ってない?冗談じゃない!冗談じゃないわよ!


アイメル:ルシファー………


フィリエル:ひ、酷い……


アルフレッド:腐れ外道が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アルテメシア:あははは………なかなか心地いい叫び声じゃない♪


メルカトル:ははは♪笑うとは趣味が悪いぞアルテメシア


アナスタシア:ふふっ……メルカトルさんも笑ってるではないですか


アルテメシア:アナスタシアだって


これ以上ない程に楽しそうに笑うアナスタシア達3名の声に

ルシファーは怒りと共に哀しみを止められず涙が溢れる


ルシファー:あ、あんた達全員纏めて殺してあげる!


アルテメシア:やれるもんならやってみな!


アナスタシア:貴女程度の力では1人として無理ですけれどね


メルカトル:本当のことを言って煽ってやるなよかわいそうに


ルシファー:な、舐めんじゃないわよ!


アルフレッド:お、落ち着け姫!


アイメル:ルシファー此処は挑発に乗らず退こうよ


ルシファー:五月蠅い!


フィリエル:お、落ち着いて下さいルシファー様


ルシファー:神降ろし!


完全に自分の感情のコントロールを出来なくなったルシファーは未だ完全に使いこなすことが出来ていない自身の魔力を触媒にその土地の土地神をその身に宿す神降ろしを使用する


アルフレッド:お、おい姫!此処で神降ろしを使うのかよ!


アイメル:ルシファーに何かあったらこのわたしが何とかするわ


アルフレッド:アイメル様……


アイメル:あぁなったルシファーはテコでも動かない……あなたもよく知ってるんじゃないかしら?


アルフレッド:そ、それは……


アイメル:ルシファーが戦闘し易い様にわたしがサポートへ回るから2人は撤退準備を!


アイメルは鋭い眼光をフィリエルとアルフレッドへ向け撤退準備の指示を飛ばす


フィリエル:はいアイメル様


アルフレッド:了解ですアイメル様


アイメルの指示を受けフィリエルとアルフレッドはアイメルとルシファーの下から離れると帝都クラレンスへの転移陣を展開し始める


ルシファー:水神!


アナスタシア:その程度わたしにかかれば


水の土地神テティスの力の一端を行使しルシファーの作った大量の水が波となりアナスタシアたち襲う

しかしアナスタシアは指を動かしただけで押し寄せる波の行く先を近くの森へと変更させるので合った


ルシファー:くっ……ならば……流水監獄!


アナスタシア:無駄ですよルシファーさん


ルシファーは水を操り3人を水の牢獄に封じようとするが

アナスタシアは指を動かし水を爆散させる


ルシファー:水術が駄目って言うなら直接殺るだけ!神速!剛腕


水を爆散させられたルシファーはクレセントアックスを構えてアナスタシアたちの懐へ瞬時に走り出す


アイメル:此処!ディバインゲート!


アナスタシア:えっ!?


ルシファー:えっ?


アイメルはルシファーがアナスタシアたちの懐へ走り出したのを確認すると

アイメルは空間と空間を自由に入れ替えるディバインゲートを使用し

ルシファーを異空間へ一旦飛ばしアナスタシアたちの前へと移動させる

ディバインゲートによるワープに驚いたアナスタシアとルシファーは

一瞬行動を止めてしまう


アイメル:止まらない!そのまま斬り裂いてルシファー!


一瞬行動を止めたルシファーに対してアイメルは声を飛ばす

その声にルシファーは一瞬目だけを後ろへ向けると頷きクレセントアックスを強振する


ルシファー:バスタードアックス!


アルテメシア:くっ……


ガキィン

アルテメシアはアナスタシアとメルカルトの一歩間へと出て

エルメイダとクラウジオを前でクロスさせ斬撃を防ぐ


ルシファー:ま、まだま……くっ…………………


ルシファーは次の行動をしようとするが体から力が抜けるようにその場で膝をつく

その様子を見たアイメルはルシファーの撤退策をアルテメシアはルシファーへ攻撃策をそれぞれ取ろうとしていた


アルテメシア:!?(よくわからないけれどチャーンス)悲劇の断・頭・台!


アイメル:(不味い!)ディバインゲート!


アルテメシアはルシファーが力を使い果たし地面に膝をついたタイミングを使い

ルシファーの首を狩るためにクラウジオを振るう

アイメルはそのルシファーの危機を瞬時に察知して再びディバインゲートで空間と空間を入れ替えて下がらせる


ルシファー:な、何するのお姉さま!


アイメル:タイムアップよルシファー


ルシファー:か、勝手なことを言わないで!


アイメル:本気でそれを言ってるの?体にガタが来てるのは貴女が一番分かってるでしょルシファー


ルシファー:そ、それは……


膝をついたまま立ち上がれないルシファーに対してキツめの声音で言葉を発する

その言葉にルシファーは二の句が継げず目を逸らしてしまう


アイメル:退くのも勇気よ………死んだらそれで終わりでも生きていればやり返すチャンスは幾らでも出てくる……今はこの場から退いて態勢を整えるの


ルシファー:…………くっ………分かったわよ…………従えば……従えばいいんでしょ


アイメル:えぇ……


アイメルはその言葉と行動を見た後今度はそっとルシファーの頭に手を置いて優しい言葉を掛ける

そしてルシファーの声に頷くと後方に居るフィリエルとアルフレッドに声を飛ばす


アイメル:フィリエル!アルフレッド!撤退準備の方は!


アルフレッド:いつでも行けますアイメル様!


フィリエル:こちらも大丈夫ですアイメル様


アイメル:直ぐ転移陣を起動して!


アルフレッド:了解ですアイメル様


フィリエル:はいアイメル様


アルフレッド・フィリエル:異世界間超長距離転移!


フィリエル達の声を聴くとルシファーを連れ後方へ退避し

アイメルとルシファーが合流したのを確認したフィリエルとアルフレッドは

転移陣を起動さアッシリア村から離脱する


アナスタシア:あら逃げちゃった


アルテメシア:しかも神宝【デレピエ】を持ったままな


メルカトル:しょうがない……アナスタシオスにこのまま報告するか


3人:異世界間超長距離転移


アナスタシア達はアイメル達がアッシリア村から離脱したのを確認すると

やる事の無くなったアナスタシアたちも離脱する

そして時は少し進み神々の黄昏(ラグナロク)のとあるアジト


アナスタシオス:お?戻ってきたか


アナスタシア:お兄さまルシファーさんとアルフレッドさんは本気でわたし達と敵対関係を取ったみたいよ


アナスタシオス:それは随分遅かったな


アルテメシア:その上あんたが仕掛けた罠の存在にも気付いてたみたい


アナスタシオス:ほぉ……あの駒もようやく俺が仕掛けた罠に気付いたか……随分遅かったな


メルカトル:それと謝ることがある


アナスタシオス:水の神宝【デレピエ】の入手に失敗したか?


メルカトル:分かっていたのか?


アナスタシオス:まぁな……すべては予定調和だ……残り3つの神宝はタイミングみて水の神宝と共に纏めて取りに行くぞ


ユーダイクス:いいのかアナスタシオス


アナスタシオス:あぁ……彼奴等に一安心と言う甘い蜜を吸わせてやろうかと思ってな


オベルタス:なるほどね


アナスタシア:お兄さま次はどうされますか?


アナスタシオス:次は…………


アナスタシオス達神々の黄昏(ラグナロク)は次の行動方針を話してゆくのであった

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