表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇帝家の日誌  作者: ルシファー
第1部
48/65

八代の力を奪い取れ

時は少し戻り里の北側から侵入してきていたメルカルトとオベルタスは……


オベルタス:一丁前に門のつもりかな?


メルカルト:俺に任せろオベルタス


オベルタス:どうする気?


メルカルト:ただの板なら俺の前では何の意味も持たないさ……クラニチャール!


オベルタス:そうか


メルカルト:お前も気付いたようだなオベルタス……そう……燃やせばいいだけ……焼き尽くせクラニチャール!


メルカルトは己の魔封具(グングニル)魔焔クラニチャールを使い眼前にある木の門だけを起用に焼き尽くす


メルカルト:さぁ開いたぞ


オベルタス:それじゃあこの先は僕の役割だね


メルカルト:頼めるか?


オベルタス:うん……メルカルトはまず此処の住民にその護符を使いたいんだよね?


メルカルト:あぁ……アナスタシオスからの指示でもあるからな


時は八代の里へ飛ぶ少し前に遡り……


アルテメシア:了解……なんか合ったら教えるわ


アナスタシオス:勝手にしろ


メルカルト:決まったなら行くか


アナスタシオス:だな……(そうだ……ちょっと面白い事思い付いたぜ)メルカルトちょっと待て


メルカルト:ん?なんだアナスタシオス


アナスタシオス:……………と言う事だ………


メルカルト:そんな事をして何になるんだ?


アナスタシオス:まぁちょっとしたショーの準備さ


メルカルト:お前の考える事はたまによく分からんがお前が楽しめるのなら力になるぜ?


アナスタシオス:なら頼むぞ


メルカルト:おぅ!


そして時は現在……


メルカルト:強力な力を持っている住民を探してくれるかオベルタス


オベルタス:簡単な事だよ任せて……行っておいで僕の眷族たち


オベルタスは自身の使役している蝶を解き放つと共に里内部のMAPの制作を始める


メルカルト:始めたようだな……(ボソ


オベルタス:メルカルト?


メルカルト:いや……なんでもない


オベルタス:そう?


メルカルト:俺たちは戦闘はしないぞ


オベルタス:それじゃあ何するの?


メルカルト:此処で集められている資料や財宝を探す


オベルタス:それじゃあ探すべき対象は宝物庫だね


メルカルト:そうだ……見つけ次第奪うぞ


オベルタス:持って帰るのはいいけれど……僕たちで分かるの?


メルカルト:そこはアナスタシアに任せればいい


オベルタス:なるほど


メルカルト:それよりそろそろ戻ってこないのか?


オベルタス:もう少し掛かりそうだよ


メルカルト:まぁ……此処は広いからな


メルカルトとオベルタスが今後の方針を確定させた時螢華と鈴と言う双子の姉妹が

メルカルトとオベルタスの目の前に現れぶつかってしまうのであった


螢華:お姉ちゃん待ってー


鈴:この道なら誰にも見付からないでスターゲートへ行けると思うけれど万が一があるから


螢華:わ、分かってるけれど……


鈴:取り敢えず急い……


ドン


フィレスティア:鈴大丈夫か?


鈴:う、うん


メルカルト:誰だ!


鈴:ご、ごめん……って!あんた達誰!


オベルタス:どうやら僕たちの求めてた人材……


メルカルト:あぁ……どうやら見付かったようだ


螢華:お、お姉ちゃん……わたし……怖い……


シルフィード:螢華大丈夫だ!俺も鈴も当然フィレスティアも居る!安心しろ


螢華:う、うん……(涙目)


人見知りの螢華は双子の姉鈴の陰に隠れた状態で震え声を出し様子を窺う

鈴はその様子を見て螢華をしっかり守る様に立って不審者を見据えながら今後の行動方針を考える


鈴:大丈夫よ螢華……それよりあんた達質問に答えて!あんた達は誰!何でこんなところに居るの!観光客って訳でもお仕事をお願いしに来たわけでもお仕事を請け負いに来たわけでもないわよね!


メルカルト:お前は質問ばっかりだな


鈴:不審者に問答するのは当然でしょ!


メルカルト:とは言っても俺達がその質問に答える義務はないがな


鈴:それじゃあ力ずくで排除させて貰うわ!


メルカルト:ほぉ……お前単独で俺達2人を相手に出来ると本気で思っているのか?


鈴:侵入者が大口叩くじゃない!


メルカルト:弱者が舐めた口を利くな!


鈴:アイシクルバレット!


メルカルト:ほぉ……随分強力な氷魔法だな……だが……俺に氷技は効かないぜ?


鈴:何を言って……


メルカルト:直ぐに解かるさ……燃え上がれ魔焔クラニチャール!


鈴が使った氷の巨大な弾丸はメルカルトの使った魔焔の前にあっけなく一瞬で水に変わってしまうのであった

アイシクルバレットは巨大な弾丸ではあるがあくまでも氷の塊である為に熱攻撃にめっぽう弱いのである


鈴:(なっ!?ほ、焔使い……)


メルカルト:どうやら想定外って顔をしてるな


鈴:そんな事ないわ!焔使いがわたしの目の前に現れるなんてよくある事だもの!そんな事でこのわたしが驚くだなんて思わないでよね!アブソリュートゼロ……ワールド!


鈴は自身との相性が悪いと分かり次第直ぐ螢華に凍結対策を施して

いつもの如く眼前の敵を排除するのに有利な空間を作るため絶対氷結の世界アブソリュートゼロワールドを作り出した


メルカルト:何……???クラニチャールが凍り始めた???


鈴:このアブソリュートゼロワールドは如何に高温の存在の力であっても必ずマイナスへと変換される絶対氷結の空間!この空間内に居る限りあんたの持つ焔はその力を失う!


メルカルト:まぁ……さっきの力ではあの程度か……これは……少し火力を上げないとだな……クラニチャール!俺の魔力を糧とし全てを焼き尽くせ


ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


鈴:こ、これは一体……


メルカルト:あの程度で俺の力が抑え込まれると本気で思っているのなら笑いすら出て来ねぇぜ


鈴:こ、こんなのあり得ない……あり得る訳がない……だ、だって……この絶対氷結空間内部で焔の顕現は出来ないんだから!


このメルカルトの存在が鈴にとって今までにない想定外の事態へとどんどんと進んでいく事になった

それの引き金になったのはどんなに高温の存在であっても必ずマイナスへと変換される絶対氷結空間の内部にもかかわらずメルカルトが焔の力を顕現させたからである


鈴:それに何であんた達まだ氷結しないで普通に動けるの?


メルカルト:まさか……俺たちがこの程度で凍ると本当に思っているのか?


オベルタス:随分と舐められたものだねメルカルト


メルカルト:まったくだ……笑いを通り越して呆れすら出てきたぞ


鈴:(こ、これは一体……何が……どういう事……)


メルカルト:お前の力如きでこの俺の持つ力が失われる事はない……


メルカルトが饒舌に話してる時鈴はほんの一瞬風が舞ったのを感じた

それは螢華の狙撃が完了した合図である


鈴:(螢華ナイスタイミング)


螢華:ウィンドニードルアロー!


鈴:螢華絶妙なタイミングよ


オベルタス:メルカルト後ろ!


メルカルト:言われなくても分かっているさ!クラニチャール防壁!


螢華は自身にとって有利な狙撃位置であるメルカルトとオベルタスの死角へと移動し乾坤一擲の時を待ち一撃必殺の風の矢を射ったのであるがメルカルトはいとも容易くクラニチャールの力で焔の防壁を作り防いだのであった


螢華:う、嘘……お姉ちゃんの方へ意識が完全に向いていた筈なのにどうしてわたしの気配に気付けるの?


鈴:なっ!?い、今のを……あのタイミングで対処出来るの!?


メルカルト:はぁ……


鈴:(こ、このままじゃダメ……このままじゃいずれどちらかが……此処は……)【螢華先にスターゲートへ行って!】


螢華:【お姉ちゃんは?】


鈴:【なんとか時間を稼いでみる……でも螢華を護りながらじゃ闘えない】


螢華:【わ、わかった……お姉ちゃん気を付け……】


鈴は螢華の死角から射た矢が全く効力を発揮しない所を見た瞬間に現状妹を護りながらではどっちかが倒されると判断したのか妹へ逃げるように指示を出すしかなくなるのであった

しかしメルカルトはその行動すら許さずアナスタシオスから渡された相手を洗脳させる事の出来る護符を懐から取り出すと目を閉じ詠唱を始めるのであった


メルカルト:逃がすかよ……(精神力をまだ完全に削り切れてないが……まぁ……行けるだろ……)


螢華:な、何……????


メルカルト:光をその身を宿す器よ……


螢華:あ、頭が……頭が……


メルカルト:闇に溺れ……快楽の海を漂え


螢華:お姉ちゃん!お姉ちゃん!


鈴:螢華!螢華大丈夫!螢華!


螢華:い、いや……いや……いやああああああああああああああああ


シルフィード:ぐわああああああああああああああああ


メルカルトがアナスタシオスから預かった洗脳術の護符は本来あり得る訳がない神霊にも効力が及んでいた


メルカルト:いっちょアガリ


螢華:……………………………


妹の様子がおかしくなった事で心配した鈴は直ぐ駆け寄って妹の肩を揺するが目の焦点がおかしく意識がはっきりしない状態になっているので合った

そしてフィレスティアもまた螢華の契約している風の神霊シルフィードに話しかけるがもシルフィードもまた沈黙していた

その際螢華の傍に行く為に鈴が駆け寄ろうとした時メルカルトもオベルタスもただ鈴の行動を目で追いはしたが何の邪魔もせず横を通らせたのであった


螢華:……………………………


鈴:螢華!螢華!(ゆさゆさ)


螢華:……………………………


鈴:あんた達わたしの螢華に何してくれたのよ!


鈴は螢華を抱きしめながら涙目でメルカルトとオベルタスを睨み付けるがメルカルトもオベルタスも腰に手を当て上から鈴を見下ろすように目を向けて言葉を発する


オベルタス:君も直ぐ分かるさ……


鈴:えっ?


メルカルト:まっ……そう言う事だ……今は黙して時を待て……八代の少女よ……光をその身を宿す器よ……闇に溺れ……快楽の海を漂え


鈴:な、何……これ……目が……目が……回る……


フィレスティア:くっ……こ、これは……意識が……奪われる…………………


メルカルトは螢華の双子の姉鈴にも洗脳の護符を使い意識を奪うと共に

鈴の契約神霊である氷のフィレスティアの意識も奪う事に成功するのであった


メルカルト:もういっちょアガリ……これでアナスタシオスからのオーダーは完了だな


鈴:…………………………


メルカルトは螢華と鈴の意識を奪い取るとアナスタシオスの下へ向かうと言う簡単な指示を出すのであった


鈴:分かった……わ…………


螢華:直ぐ……行って……きます…………


意識を奪われ自由が利かない螢華と鈴は仙麗と闘っているアナスタシオスの下へゆっくり歩を進め始めるのであった


メルカルト:さてと……アナスタシオスからのオーダーが終わったところで俺たちの目的を済ませるか


オベルタス:丁度僕の眷族も戻って来たよー


メルカルト:そうか……それじゃあ俺たちも行くか


オベルタス:そうだねー


メルカルトとオベルタスは退屈を紛らわすために暫く歩きながら雑談をしていた


メルカルト:どうだ?この里のMAPは出来たか?


オベルタス:一応ねー


メルカルト:流石オベルタスだ


オベルタス:ついでに宝物庫も直ぐだよー


メルカルト:そうなのか?


オベルタス:ほら其処の蔵だよ


メルカルト:本当に直ぐだったな


オベルタス:でも……厳重にロックが


メルカルト:そこは俺に任せな


オベルタス:?


メルカルト:まぁ見てろって


メルカルトはそう言うと蔵の壁と壁の隙間に魔焔を送り込み熱膨張を起こさせ穴をあける


オベルタス:おぉー


メルカルト:まっ……ざっとこんなものだ


オベルタス:それじゃあ早速!


メルカルト:お宝頂戴しようか


メルカルトが開けた穴を使い宝物庫へと入ったメルカルトとオベルタスは全ての財宝を奪い取り宝物庫を後にする

八代の人間の持っている幾つかの力について3


共鳴魔法について


(1)

神霊と契約した八代の人間同士の神力と魔力の波長を合わせるように相乗させて使う八代家の固有魔法である


(2)

殆どの属性の魔法は相乗させる事が出来るが反属性同士は重ねる事が出来ない


(3)

共鳴魔法は神力と魔力の波長を合わせる必要がある為普通の魔法と比べて威力は高いものの発動に時間が掛かるのが欠点となる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ