アイザックの最先端医療技術
クラレンス城城内
ルシファー:ゴホゴホ……(吐血)
アルフレッド:もう少しだ姫!もう少しで医療施設に着く!
背中で吐血をし続けどんどん息が弱っていくルシファーをアルフレッドは励まし続けながら医療施設へ足を運び続けのであった……
そして医療施設へ着くと同時に中にいる衛生兵に対しルシファーの治療をするように命令をするのであった……
アルフレッド:お前たち姫を今直ぐ治療しろ!
アイヴィス:アルフレッド様一体どうなされたので……!?今準備を!お前たち直ぐ動け!非番の奴も招集してこい!
衛生兵:りょ、了解です!
衛生兵のトップであるアイヴィスはアルフレッドの声を訝しげに思いながら
アルフレッドの背中を見ると弱々しい息をしているルシファーを確認したので
医療施設に居たメンバーに指示を飛ばす
そのアイヴィスの号令が掛かると医療施設の中がバタバタと慌しくなっていった
アルフレッド:着いたぞ姫!
ルシファー:………………………
アルフレッド:……姫?
アルフレッドは反応の無くなったルシファーを揺らしながら声をかけるが
ルシファーは反応を全く示そうとしないのであった
アルフレッド:アイヴィス急げ!姫の反応が無くなった!
アイヴィス:アルフレッド様取り敢えずそこに寝かせて下さい!
アルフレッド:あ、あぁ……
ルシファー:………………………
アイヴィス:(目立った外傷は……背中の傷くらいか………)
アルフレッド:アイヴィスどうした?
アイヴィス:アルフレッド様ルシファー様は何故このような事に?
アルフレッド:姫は自分が巻き添えを食らう事を覚悟の上で超々至近距離なのにオベルタスへ目掛けてインパクトハンマーをぶっ放したんだよ……そしたらその衝撃波で背後へ大きく飛ばされて……地面に叩き付けられたんだ………
アイヴィス:(と言う事は……打ちどころが悪かったか……もしくは……受け身が取れなかったか…………)
アイヴィスはアルフレッドと対話をしながらルシファーの症状を触診しながら確認していく
アルフレッド:姫は助かるんだろうな!
アイヴィス:全力は尽くします
アルフレッド:ちっ……何とかしろ!
アイヴィス:最上位ポーションはまだか!さっさと持ってこい!
衛生兵:アイヴィス様これを
アイヴィス:遅いぞ!
アイヴィスは奪い取る様に最上位ポーションを取るとルシファーにそっと振り掛ける
アルフレッド:アイヴィスどうだ?
アイヴィス:ダメです……効果が見受けられません
アルフレッド:クソ……どうすれば………………
アルフレッドはルシファーの容態が依然回復しない事に無力感を覚え始めたのか思わず近くの壁に拳を思いっきり叩きつけてしまう
アイヴィス:今度はルシファー様の体内に最上位ポーションを直接入れてみましょう
アルフレッド:そんな事出来るのか?
アイヴィスの話が聞こえるとアルフレッドはアイヴィスの方へ詰めより肩を揺する
アイヴィス:落ち着いて下さいアルフレッド様
アルフレッド:す、すまん……
アルフレッドは自身がやっている行動が異常であると気付くとバツが悪そうに頭を搔きながらアイヴィスより距離を取る
アルフレッド:それでアイヴィスどうするつもりだ?
アイヴィス:我がドラギオン帝国の属国アイザックで主に使われている注射と呼ばれる医療技術が存在します
アルフレッド:大丈夫なんだろうな!?
アイヴィス:本国ではあまり馴染みはありませんがアイザックではよく用いられている処置法だそうです
アルフレッド:なるほど……試してみろ
アイヴィス:了解しました……お前たち例の処置法を試す!今すぐ準備しろ!
衛生兵:了解致しましたアイヴィス様……今すぐに
衛生兵たちは注射器と呼ばれる器具を持ち出し消毒などを施しアイヴィスに手渡す
アルフレッド:なんだその針の得物は!?
アイヴィス:お、お待ちくださいアルフレッド様!これが注射器と呼ばれる医療器具だそうです……この針の先に穴が開いており………
アルフレッドは見た事もない器具を見るとルシファーをかばうように立ってアイオーンを構える……その様子を見たアイヴィスは慌てて注射器の説明を始めこれが安全なものであると説明する
アルフレッドはその器具が安全なものであると知るとアイオーンを仕舞い込みルシファーの傍から少し離れる事にした
アルフレッド:そ、そうか……すまん……
アイヴィス:い、いえ……こちらこそしっかりとした説明もなしに突然持ち出し申し訳ございませんでした
アルフレッド:ふぅ……なるほどな……それを用いて最上位ポーションを姫の体内に直接入れる訳か
アイヴィス:許可を頂けますでしょうか
アルフレッド:いいだろ……許可する
アイヴィス:それでは只今
アイヴィスはアルフレッドの許可を貰うと注射器の中に最上位ポーションを注入して
針を慎重にルシファーの腕に差し込み
ゆっくり最上位ポーションの液体をルシファーの体内へ送り込む
そして暫くするとルシファーの顔色がほんの少し良くなっていく
アルフレッド:どうだ?
アイヴィス:成功です……まだ予断は許しませんが効果は見受けられました
アルフレッド:そうか……(姫……良かったな)
アイヴィス:アルフレッド様
アルフレッド:なんだアイヴィス?
アイヴィス:注射器と同じ様な医療器具で点滴と言うものがございます……それを使用しても宜しいでしょうか?
アルフレッド:許可を出せるかは詳細を聞いてからだ
アイヴィス:承知致しました……
アイヴィスは手短に点滴と言う医療器具について説明をする
アルフレッド:なるほどなぁ……いいだろ……許可する
アイヴィス:お前たちルシファー様に点滴を使用する!今すぐ準備をしろ!
衛生兵:はっ!只今!
アイヴィス達が点滴の準備を始めた頃合いに医療施設へアイメルが顔を出してきた
そしてアイメルはアルフレッドの心配そうな様子を見ると敢えてルシファーの容態を聞く事にした
アイメル:アルフレッドルシファーの様子は?
アルフレッド:今アイヴィスが点滴なるものを使用するとの事です
アイメル:アイザックの医療技術ね……ならルシファーの事はアイヴィスに任せましょう
アイヴィス:お任せ下さいアイメル様
アイメル:それじゃあアルフレッドちょっと付き合いなさい
アルフレッド:それは構いませんがどうかなさったのですか?
アイメル:フィリエルの未来予知で神々の黄昏が新兵器を使ってドラギオンの属領国家の1つ水上国家エルウッドを攻撃するって分かったのよ
アルフレッド:その新兵器ってまさか……
アイメル:……………(アルフレッドの言葉に静かに頷く)
アルフレッド:(もう完成していたのかワールドキラー……)アイメル様それでアジトの目星は?
アイメル:そこはフィリエルに聞いて
アルフレッド:了解しました
そのフィリエルは自室に籠ってホルスを手に持ち静かに瞑想をしていた
アイメル:フィリエル……何か視えたかしら?
フィリエル:アイメル様ですか………
フィリエルは目を瞑ったままアイメルの言葉に反応する
アイメル:えぇ……
アルフレッド:俺も居るぞ
フィリエル:アルフレッド様もご一緒でしたか
フィリエルはアルフレッドの存在を感じ取るとゆっくり目を開けホルスを降ろす
アイメル:それでフィリエル何か視えたかしら?
フィリエル:はいアイメル様・アルフレッド様単刀直入に申し上げます……我々ドラギオン帝国が水上国家エルウッドを失う事は避けられません
アルフレッド:なん……だと………………
フィリエル:そして……避難勧告を出す事は可能ですが避難率76.4%の段階でワールドキラーの砲撃が直撃しエルウッドは消滅致します
アイメル:それではエルウッドの国民は?
フィリエル:全ての人を救う事は出来ません……
アイメル:そう……でも76.4%は救えるのね?
フィリエル:はいアイメル様
アイメル:でしたら直ぐに行動しましょう
アルフレッド:相手のアジトを叩く事は出来ねぇのか?
フィリエル:探してみます……その未来を………………
フィリエルはそう言うと再びホルスを手に瞑想を始める
アルフレッド:アイメル様……
アイメル:何かしらアルフレッド?
アルフレッド:……いえ……何でもありません
アイメル:そ……
暫く瞑想をしていたフィリエルはゆっくり目を開けホルスを降ろす
アイメル:フィリエルどう?何か視えたかしら?
フィリエル:はいアイメル様……ワールドキラーのあるアジトを叩く事は可能ではあります
アルフレッド:なんだその歯切れの悪い言い方は……
フィリエル:それは……その………………
アイメル:言ってみなさいフィリエル
フィリエル:はい……その……ワールドキラーを破壊出来るコンマ005秒前にワールドキラーがエルウッドに発射されエルウッドの消滅が確認されました……
アルフレッド:つまり……
アイメル:エルウッドを失う前にワールドキラーを破壊出来るかはかなり微妙なラインという訳ね
フィリエル:はい……おっしゃる通りですアイメル様
アルフレッド:フィリエルそれがお前の視えた未来なのか?
フィリエル:正確にはその可能性が高い世界線が多いと言う事ですね……
アルフレッド:アイメル様どうされますか?
アイメル:………………エルウッドへ救援に行きましょう……
アルフレッド:ワールドキラーの方は?
アイメル:今回は放置するわ
フィリエル・アルフレッド:アイメル様の仰せのままに
アイメル達が今後の方針について苦難していると廊下が突然騒がしくなってきた
???:ルシファー様!お戻りください!
???:………うる……さい……だま……黙……って……
???:ルシファー様!お戻りください!
アイメル:何事かしら?
廊下からルシファーの声がはっきりと聞こえてきたのでアイメルとフィリエルとアルフレッドは廊下に出る
するとルシファーが廊下の壁に摑まり体をよろけさせアイメル達の下へと向かって歩いてきていた
ルシファー:お姉……さま……
アイメル:ルシファー!?
フィリエル:ルシファー様!
ルシファー:あたしも……あたしもつれてって……くっ……ゴホ……ゴホ…………
ルシファーはアイメルの下へ辿り着くと安心したのか苦しみながら膝をつき咳き込む
そして自身の傷を案じて後を追ってきたアイヴィスの制止を振り切り再びアイメルの下へと歩を進める
アイヴィス:ルシファー様お戻りください!そのような状態で動かれてはお体に障ります!
アルフレッド:姫無理するな……暫く大人しくしてろ
ルシファー:あんたは……あんたは……黙ってて……アルフレッド……あたしは……あたしは……お姉さまに……お姉さまに……話しかけてるの……
ルシファーは自身を案じて手を伸ばしてきたアルフレッドの手を払いのけて一瞬アルフレッドを睨みつけるとアイメルに目線を戻す
ルシファー:お姉……さ……ま……おね……がい………………
アイメル:ルシファー……お姉ちゃんからの言葉も一緒よ?大人しくクラレンス城で養生してて?
ルシファー:そん……そんな……お姉さ……ウグ………………
ルシファーは姉アイメルから望みの言葉が得られなかった事でアドレナリンが切れたのか胸に手を当て苦痛に顔を歪める
アイメル:そんな体で何が出来るのルシファー
ルシファー:お姉……さま……
アイメル:神々の黄昏との決戦までに傷を回復させて?神々の黄昏との闘いには貴女の力が必要だから
ルシファー:お姉……さ……ま…………
アイメル:ね?
ルシファー:………(コクリ
アイヴィス:ルシファー様……参りましょう……
ルシファー:え、えぇ……
ルシファーはアイメルの優しい言葉に頷くと大人しくアイヴィスと共に医療施設へ戻っていく




