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皇帝家の日誌  作者: ルシファー
第1部
38/65

指輪の予言2(アナスタシオス・メルカルト編)

仙麗:があああああああああああ………


アナスタシオス:ククク……なんだなんだ仲間割れか?


仙麗:カハ……陽……介………………


アルヴィート:陽介お前何やってんだやめろ!


ウーラノス:(仙麗無事か!)


仙麗:あ……あぁ……一……応……な……(だが……だが突然……なんで……陽介は………)


ウーラノス:(あれは彼奴の意思でやってる訳じゃない……何らかの理由でやらされている)


仙麗:と……言う……事……は………………


仙麗は這い蹲ったまま宙に浮いているアナスタシオスを見上げる


ウーラノス:(だろうな……彼奴が何かをした……何かまでは分からないが…………)


仙麗:なら……あいつをなんとか………………


アナスタシオス:なんだてめぇ?俺に何か言いてぇ事あんのか?


仙麗:お前が陽介に何かしたのは分かっている!さっさとそれを解除して貰おうか!


そう言うと仙麗は意識が混濁している陽介をその場においてアナスタシオスを討つ為に空中へ飛び出す


陽介:行か……せない……雷将……撃破………………


仙麗:(ウーラノス雷属性全てをレジストしろ!)


ウーラノス:(了解だ仙麗!)


陽介は仙麗がアナスタシオスへ向かおうとしたので天雷を起こし妨害を始めるが……

トロイヤの町を覆っている雷雲から放たれた雷撃は

仙麗を通り過ぎ地面へ直撃し大きなクレーターが出来る


アナスタシオス:ほぉ~……あの雷撃を退けるか


仙麗:いつまでも頭上から見下ろしてんじゃねぇよ!ウィンドカッター!


アナスタシオス:ふん……るせぇ雑魚が……貴様如きがこの俺と対等な目線で話せると思うなどと思い上がりも甚だしい身の程を知れ!下等生物!


そう言うとアナスタシオスは指を少し動かす

すると陽介が突然仙麗の背後へ飛んでいきエルフィードを振るう


仙麗:カハ……


陽介:仙麗……兄………………


仙麗:陽介……気が付い……たか……


陽介:仙麗……兄……その……怪我は……俺は……一体何を………………


ウーラノス:(いいや……まだ陽介の目の焦点が合ってない……)


仙麗:(だが……あの男の力の片鱗は何となく見えたな……)


ウーラノス:(あぁ……恐らく彼奴の使う力は【幻術】で間違いないだろそれもかなり強力な)


仙麗:(だが幾ら強力で合っても……あくまでもその個人が使うレベルの力だ……)


ウーラノス:(お前考えでもあるのか?)


仙麗:(まあな……)


陽介:仙麗……兄……死んで……くれ……


仙麗:(ウーラノス!蜃気楼!)


陽介は意識が混濁している状況でそう言うと仙麗に向ってエンフィールドを振り下ろす

その瞬間にアナスタシオスがトロイヤに張った幻霧より広範囲に仙麗は幻霧を発生させる

すると陽介が振り下ろしたエルフィードの刃は仙麗が居た辺りを通り過ぎ空を斬る


仙麗の声:そう来ると思ったよ……やっとお前の力の一端が分かってきた


アナスタシオス:何?(どこだ……どこから喋ってやがる)


仙麗の声:てめぇの使う力は幻術……それもかなり高位のな


アナスタシオス:(ちっ……この程度この俺の力をもってすれば!)


仙麗の声:おっと……言っておくがこの力を打ち消す事も上書きする事も出来ねぇぜ?


アナスタシオス:何?(幻覚を魅せられている……だと?この俺が?)


仙麗の声:これは俺の力じゃない……大自然に存在する力を貸して頂いているのでな


アナスタシオス:はぁ?意味分かんねぇ事ほざいてんじゃねぇよ!


仙麗の声:要するに君の敵は俺じゃなく大自然そのものだって事さ……君に大自然その物の力を完全に上書きする事が出来るかい?


アナスタシオス:て、てめぇ!


仙麗の声:でもまぁ……今回は俺たちの負けって事にしておくさ……陽介の回収も出来たしな


アナスタシオス:なん……だと………………????


アナスタシオスはそう言うと目の前にいる陽介を袈裟斬りにする……が………斬った陽介は空へ溶けるように消えていった


アナスタシオス:……な……な……なんだこれはああああああああ


アナスタシオスが吠えて暫くした瞬間トロイヤを覆っていた霧が晴れていくのであった


アナスタシオス:くそがああああああああああ


メルカルト:ど、どうしたアナスタシオス……八代の奴らと遊んできた……


アナスタシオス:てめぇその名を出すんじゃねえ!殺すぞ!


メルカルト:お、おぅ……


アナスタシオス:(八代仙麗……この受けた屈辱必ず返すぞ……必ずだ……)


メルカルト:ア、アナスタシオス……どこへ行くんだ!


アナスタシオス:散歩だ散歩!


メルカルト:ウルの宝珠の捜索は!


アナスタシオス:んなのてめぇが勝手にしてろ!


アナスタシオスはぶっきらぼうにそう言い残すと独りトロイヤから早々にどこか別の世界へと離脱してしまうのであった

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