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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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九告目  清水郁己 2

 先に待っていた清水郁己は滝村涼香と後藤柚姫にプリントアウトしたレポートを渡した。タイトルには「シニコクの呪いの噂」と書いてあり、Usher Dollmanという投稿者がアップした「予告動画」と呼ばれるものを文章化してまとめたものだった。


 内容を一読して後藤柚姫が清水郁己に言う。

「じゃあ鷹翔くんや千輝の赤い傷は呪いのせいだっていうの?」

「僕もはっきりとは分からないよ。見たのは初めてだからね」

「ここから分かるのは、呪いをかけられるのは嘘告をされた人間かその知り合い。そして相手の私物を手に入れられる、鷹翔君や千輝の近くにいる人間、だったらこの学校の中にいる可能性が高い。そんなところかしら」

 後藤柚姫が推理めいた考えを口にする。

「そうかもしれないね。でも同じ嘘告に対しては何人にでも呪いがかけられるみたいだね」

「……そうか。あの二人は共犯で一緒に呪いをかけられた。同じ頃に傷ができたのもそれなら納得できるわね」

「傷じゃなくて影って呼んでるみたいだね。だから出たり消えたりしてるのかな」

(影か……映り込んだものだから厚みもないし、光源が遠ざかれば薄くなるってことなのかしら)

 滝村涼香は後藤柚姫の隣でそんなことを考えていた。


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