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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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二十九告目  波紋 3

 見る間に血相を変える西木千輝を見て、荻野海渚がケラケラ笑う。

「気づいちゃった? 意外と鋭いね。でもさすがにこれはバレるか~」

 彼女にこのタイミングで会ったのは偶然ではない。宮田と連絡を取り合っていたのだろう。


 暮林夏凛が滝村涼香と張り合っていたように、荻野海渚は事あるごとに西木千輝に絡んできた。そして滝村涼香がいなくなってグループが崩壊したことで、西木千輝は彼女らに負け犬、ただの人などと馬鹿にされる。それを無視しても反論しても結局最後に残るのは後悔と自己嫌悪だ。


「いい加減にして! 何であたしにつきまとうのよ。海渚に何かした?」

「ちょっと変な言いがかりやめてよ。アタシは正しいことしてるんだから」

「正しい? 何言ってるのよ」

「店長に教えてあげたのよ。西木千輝を雇うと店が大変なことになる、最悪炎上するかもってね」

「炎上? 意味わかんないんだけど!」

「はぁ……あんた自覚無いの? 友達をいじめて転校させたヤツに居場所なんてないって言ってんのよ!」

 荻野海渚はそう言ってあざ笑うように舌を出す。


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