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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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二十六告目  拡散 4

 衝撃的だったのはお笑いコンビ「ぶらっでぃ☆まりぃ」の生放送中の事故だった。

 ブラちんがファンの女の子に手を出していることを暴露され、司会の先輩島鳥樺縞の「お前そのうちシニコクされるで?」という言葉に「オレは潔白や! どこに証拠があんねん!」といつものキレ芸でパンツ一丁になったとき、彼は背中に浮き出た2本の×印の影を全国に晒してしまう。

 そしていつもなら彼が相方のまりぃ(柔道2段)の絞め技にかかって「当たってる! 胸当たってるから!」と言うのだが、この日ブラちんは無表情のままの彼女に秒で絞め落とされ、二人はそのままコンビを解散した。

 

 恋多き女として世間を騒がせたエッセイストの浄土ヶ浜絵理の婚約発表も惨事となった。実業家の婚約者の横で婚約指輪をテレビカメラに向けていた彼女の手の甲に赤い影が浮かび上がったのだ。

 婚約破棄の後、マスコミ各社に彼女の直筆メッセージが届く。自分を見つめ直したいという言葉とともに出家したことを報告する内容だった。


 その後、掲示板には一般人の写真も投稿されるようになる(顔や目を一応隠してはあるが)。そして行き過ぎた正義は事態をさらに悪化させていく。


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