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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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二百四十一告目  刑部秀穂 4

「何でお前が聖のことを? そんなことよりあいつは無事なのか?」

「はい、今は安全な場所で暮らしてもらっていますよ」

「それは本当なの? 稜くん! セイが……」

「うん。先輩が……よかった」

 刑部秀穂の言葉を聞いて阿川飛名子と奥村稜も手を取り合う。

「そうか……それならこっちに異存はねえ。人質みたいな扱いは気に食わないがな」

「そういうつもりじゃなかったんですが彼女も傷ついてますからね。会わせるのは少し時間を置いたほうがいいと思ったんですよ。それで……」

「ちょっと! 勝手に話を進めないでくれる? そんなことしたら大損じゃないの!」

 二人の会話に三条虹弓が口を挟んでくる。


黎明うちも慈善事業じゃないのよ。今は一人でも多く所持者ホルダーが必要なのに何言ってんのよ」

「その話は今はいいでしょう。ちょっと黙っててくれませんか」

 三条虹弓の剣幕を刑部秀穂がたしなめようとするがすでに遅く、その言葉に信岡玄が顔色を変える。

所持者ホルダー? 何の話だ。三条、刑部、お前らはグルなのか? ここで俺と会わなかったらお前ら聖に何をするつもりだったんだ? くそったれが!」

 信岡玄のすっかり冷えた目に刑部秀穂がため息をつく。

「はあ……だからあなたと組むのは嫌だったんですよ。根っからのトラブルメーカーですからね、木田村さんは」

「その名前で呼ぶなって言ってるでしょ、バカ!」

「痴話ゲンカなら後にして俺の質問に答えろや!」


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