表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
238/260

二百三十八告目  刑部秀穂 1

「誰だお前。こいつ(・・・)はお前の仕業か」

 信岡玄が男に目をやる。銃口は城戸琉侍に向けたままだ。

「すみませんが強硬手段を取らせてもらいました。撃つのをやめれば動けるようになりますよ」

 男は刑部秀穂おさかべしゅうほと名乗り陰陽師の末裔だと告げた。この場に後藤柚姫がいれば彼が清水郁巳と気づいたかもしれない。


「陰陽師というならお前もシニコクの関係者か。いまさら出てきて何のつもりだ」

「呪いを止めるため、そう言うと語弊がありますか。これ以上シニコクを悪用されないためですよ」

「悪用? ……どういうことだ」

「ここで多門真夕貴を殺せば彼女を媒介にしてまた呪いが変容してしまう。嘘告と関係なく人を殺せるようになるかもしれません。

 でもそれは僕の望んだことじゃない。僕は世の中を変えたいのであって恐怖で縛って支配したいとかは思ってないんですよ。その点に関してはそこにいる外道とは違います」

 そう言って刑部秀穂は琉星狼のうちの一人の顔を見た。全員の視線が集まる中、畑中敬というその男の雰囲気が突然変わる。

「久しぶりに会うのに好き勝手言ってくれるな。ああ、ここでは秀穂(・・・・・・)か」

「お久しぶりです。僕は会いたくなかったですけどね。鎌波の当代」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ