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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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二十三告目  滝村涼香 11

 滝村涼香は髪を掻いて耳元にあるはずの影を確認する。そこにも影はあった。

「う、嘘! 何で……何で増えてるのよ! 一体なんなのよ……」

 柊修二は死んだはずだ。それなのにどうして新しい影が出来ているのか。その答えに滝村涼香は気づき愕然とする。

「学校で私を呪った人が他にもいる。そう……そうなのね?」


 シニコクの呪いは嘘告を仕掛けた側の人間をされた側の人間が呪う儀式だ。その前提条件さえ変わらなければ直接本人でなくても呪いは成立する。そして相手の死がその目的でない以上、呪いは何度でもかけられる可能性がある。つまり滝村涼香が嘘告をした数だけ。

 目の前が暗くなり滝村涼香はその場に崩れ落ちてしまった。


 次の日、滝村涼香は学校を休んだ。彼女はその後も欠席を続け後藤柚姫たちが電話しても繋がらず、自宅からも病気を理由にして訪問を断られた。


 そして夏休みを2週間後に控えたその日、滝村涼香が外国に行ったと突然担任から連絡があった。後藤柚姫が校長に掛け合っても理由は家の都合としか教えて貰えなかった。


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