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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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二十二告目  滝村涼香 10

 日曜の深夜、日が変わって月曜になっても滝村涼香は机の前で自分を苛んでいた。

(明日学校で話さなきゃ。どうにもならないとは分かっているけど……いなくなる前に、最後にせめてみんなに謝っておきたい)

 西木千輝と佐島鷹翔を軽い気持ちで嘘告に巻き込んでしまった事、本気で心配してくれる後藤柚姫を騙していた事を。

 カーストとか家柄とか、ゆがんだ価値観でしかものを見れない、ふいに柊修二の言葉を思い出す。そして今の滝村涼香は全部を失ってしまった。


(とにかく少しでも眠っておかないと……) 

 シャワーを浴びようと浴室に向かう。しかし服を脱ぎかけて滝村涼香は洗面台の前で固まってしまう。

「何よこれ……どうして?」

 彼女の胸の真ん中に赤い影が浮かび上がっていた。


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