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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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十八告目  滝村涼香 6

 関口が引き取って質問を変える。

「では鎌田久留美さんはどうですか?」

「久留美……さんは転校する前は同じグループでしたから」

「その後連絡とかはされてない?」

「はい、全然……」

「そうですか。彼女もね、亡くなってます。こちらも自殺です。心当たりは?」

「いえ……ありません」

 刑事たちがじっと見てくるが滝村涼香から何か話すつもりはない。浅里誠一も無言のまま彼女を見ている。


「こちらの高校にいたとき、柊修二くんと鎌田久留美さんに接点はありましたか?」

「……分かりません。それが私と何か関係が?」

 それには答えず関口は内ポケットからポリ袋を取り出す。中にはハンカチが入っている。

「これに見覚えは? ちょっと出して確認してもらっていいですか?」

 関口の言葉に従って滝村涼香はハンカチを出して確認する。ブランド物のハンカチで彼女が愛用しているものと同じだった。

「たぶん……私が持っているものと同じだと思います」

「あなたのものではない? 他に同じものを持っている人は」

「友達にあげたりしたのでその人は持ってると思います」

「盗まれたとかはなかったですか?」

「いえ……はっきりとは覚えてないです。これも何か関係があるんですか?」

「今はお答えできません。ご協力ありがとうございます」

 関口はやはり質問に答えない。

「ああ、それはこちらに貰います。ありがとうございました」

 石谷がハンカチを回収する。滝村涼香は彼に何か違和感を感じたが、関口が質問を再開したのでそちらに意識が向いてしまう。


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