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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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十四告目  滝村涼香 4

 滝村涼香は清水郁己に礼を言って後藤柚姫と視聴覚室を出た。一応清水郁己に口止めはしたがあまり期待はできない。あの動画はネットではかなり広まっているらしい。


「あの二人に呪いをかけたのは誰なの? もしあの動画の子だったらこの学校に……でも行方不明とかになってたら気づかないわけないわよね。じゃあ違うのかしら……ねえ、涼香は何か知らない?」

「ううん……でももしかしたらグズ美のことが絡んでるかも」

 後藤柚姫に聞かれ滝村涼香は鎌田久留美の名前を出した。彼女が自殺したことはまだ後藤柚姫は知らないはずだ。

「グズ美? 鎌田久留美のこと? 三年にあがる前に転校していった……転校したのも嘘告のせい? じゃあ鷹翔君が久留美に嘘告してたってこと?」

「そうかもね……想像だけど」

 滝村涼香はここでも嘘をつく。今更自分がやらせたとは言えないし、柊修二の事も同様だ。


「じゃあ2人を呪っているのは久留美なの? それとも久留美と転校先で知り合った誰かってこと? それじゃ調べようがないわよ!」

 後藤柚姫はお手上げというふうに首を振る。

「久留美の転校先のことは土日に父の伝手で私が調べてみるわ。とにかく月曜日まで待ってくれないかしら」

「そう? じゃあ私は動画のことを調べてみるわ」


 後藤柚姫に動かれる前に時間を稼ぐしかない。何とか隠し通したい、今の滝村涼香の頭にあるのはそれだけだった。


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