王子、クビ
「何んだと!? この魔獣の素材はそんなに安いのか!? これだけ数があるのに、これっぽっちでしか買ってくれないのか!?」
「す、すみません。 元々はそれなりの金額だったんですけど、その……ここ最近あまりにも数が多く、物の価値が下がってしまったというか。 他のモノなら、適正金額で買い取れるんですが……」
カウンターに座る職員は、冷や汗を流しながら身を引いた。
とはいえ、こればかりは仕方がない事だろう。
ここは冒険者ギルド。
彼は素材買い取りの受付職員でしかない、あまり事を荒げた所でメリットはないだろう。
こちらも高圧的な態度を取ってしまった上、彼のいう値下がりの原因を作ってしまったのは間違いなく私達なのだから。
「はぁ……わかった、すまない。 その金額で買い取ってくれ、今度からは別のモノを狩る事にするよ」
「あ、ありがとうございます。 そうしてくれると、こちらも助かります」
差し出された麻袋は、今までよりずっと軽い。
それを受け取ってからため息を一つ溢し、パーティメンバーが待つテーブルへと戻った。
「おう、どうだったよ王子」
「こらソフィー、貴女は少しくらい空気を読みなさいよ」
迎えてくれた二人は、それぞれ対照的な雰囲気を晒しながら待っていた。
困り顔を浮かべながら相方を諭すアイリ。
真っ白な修道服に身を包み、以前と変わらぬ杖を携えている。
そして対面の席に座った、ニヤリといやらしい笑みを浮かべているソフィー。
こちらは以前とあまり変わらない黒いドレスを身を纏っているが、昔と違って仰々しい雰囲気は無く、単純にお洒落の為の服装と言った感じだ。
「やはり買い取り額が大幅に下がっていた。 金になるからといって狩り過ぎた私達の責任だということは分かっているが……この程度にしかならないとは」
そういいながら、テーブルの真ん中に今さっき渡された袋を放り投げた。
いち早くソフォーが掻っ攫い、中身を確認していく。
「ひーふーみー……うーん、まぁ普通ならコレでも上々な稼ぎなんだけどな。 クエスト報酬も合わせりゃ、一か月は遊んで暮らせるぜ? 節約しながら行けば2、3か月は生きていける」
分かっているだろうに、意地悪くそんな言葉を吐いてくる。
キッと睨みつけると、彼女は気にした様子もなく買い取り金を三等分にして各自に配る。
自分の前に置かれた金貨と銀貨を見つめ、はぁぁと大きなため息をついてテーブルに突っ伏した。
「おいおい王子、情けない声上げてんじゃねぇよ。 買い取り高額な魔獣をひたすら狩りまくって来たんだ、いつかはこうなるってわかってたんだろ?」
「あぁ、まぁ分かってはいたが……あと私はもう王子ではない。 何度言えば分かるんだ」
へっ、と軽く流されしまい地味にショックを受ける。
そんな私に、アイリが困った様に笑いながら皆の食事を注文し始めた。
正直助かる。
今食べたい物を選べと言われても、まるで食欲など湧かないから選べたものではないだろう。
「もう、あれから3か月も経つのか……」
「だなぁ……溜まった金もそれなりだが、まぁまだまだ足りねえわな。 アイツを買い戻すには」
「スミノ、ソフィー。 二人共辛気臭い顔ばっかりしてないで、明日からの事を考えましょう? ホラ、料理も来たみたいですよ?」
各々呟いている内に、ついさっき頼んだはずの料理がもう運ばれてきた。
一体どういう原理なのかわからないが、冒険者ギルドの食事は提供までがとてつもなく早い。
特大のアイテムボックスのスキル持ちが居るのではないかと噂される程に、だ。
アイテムボックスのスキルさえ持っていれば、時間の経過は関係ない。
インベントリとも呼ばれる亜空間に物体を補完し、時を止めて保管する便利なスキル。
生き物以外は補完できるらしく、料理なんかを放り込めばいつでも作り立てが食べられるという訳だ。
詳しい事はそのスキルを持っている人間にしか分からないが、時間を止めるバッグの様なモノだと聞いている。
「はいお待ちどう様ぁー! エール三つと朝鳴き鶏の唐揚げ定食みっつ!」
給仕が運んできたのは、ちょっと胃に重そうな量が積みあがっている揚げ物定食。
今日は気分的に少し摘まんで、後は酒でもいいかと思っていたのだが……随分とガッツリしたもの頼んだな。
アイリにしては珍しい。
本人も大食いという訳ではないから、こんなもの頼むなんて普段からは考えられないのだが……
「私が知っている限り、あの子が一番おいしそうに食べていた物ですから。 こんな時くらい、奮い立たせるにはいいかと思いまして」
それだけ言って、アイリはバクっと唐揚げの一つを豪快に口に放り込んだ。
多分、彼女の真似をしているんだろう。
案の定「あつっ、あっつ!」なんて涙目になっているが。
「ったく、まぁいいさ。 アイツのおかげで私達は解放された様なモンだ。 付き合ってやらぁ! ってアッツ!?」
同じく唐揚げを一口で頬張ったソフィーも、口を押えてバタバタと暴れ始めた。
そうか、彼女はコレが好きだったのか。
思い出してみれば、私はあの子の事をまるで知らない。
何が好きなのか、何が嫌いなのか。
そんな暇さえないまま、戦場を共にしただけ。
考えてみれば、本当に短い付き合いでしかないのだ。
それが、何となく悔しかった。
その悔しさを紛らわす様に、唐揚げを勢いよく口に放り込む。
「ぐっ!? ……うむ、熱い! 熱いが、旨い!」
ソレだけ言ってから、私たちは一心不乱に大盛りの定食を胃に押しこんだ。
彼女を開放する。
たった一つの目的の為に結成したパーティ。
そんな私達だが、今の所上手くやっていけている気がする。
目標金額には随分と遠いし、二人にも無理をさせてしまっているが。
それでも、やるんだ。
どんな手を使っても、どれだけ意地汚くなろうとも。
私は彼女と、対等な存在として隣に立ちたい。
ソレだけを願い、私は今日も生きていく。
待っていてくれクロエ、約束は必ず守って見せるから。
――――
あの戦争の後、私たちはノコ・ケノコ両国からクロエとカラスマ殿の身分証を返還してもらう為、一度国に戻った。
「あの銀鎧は……あぁいや、聞かないでおく。 なんつうか、すまなかったな」
「大会の優勝賞金、そして賭け金。 決勝がまだだが、“剣の勇者”があの様子ではな。 不戦勝という事にして繰り上げさせてもらった。 あとは今回の戦争の最大功労者としての報酬も入れてある。 そして……何かあった時はこの国を頼りなさい。 貴女は決して一人ではない」
両国の王からそんな言葉を頂いたクロエは、黙ったまま二枚の身分証を受け取ったまま呆然としていた。
無理もない。
死んだわけではないしろ、この世界から父親を失ったのだ。
誰も言葉を駆けられぬまま、私たちはイムプレッザに乗り込んだ。
「クゥーン……」
車内にはクロエの魔獣の鳴き声だけが響き、誰も喋らないままストロング王国についてしまった。
その後。
「で、相手の国には何も要求せず帰って来た、と」
「はっ、その通りであります。 しかしこれで両国とは信頼関係が――」
「この大バカ者がぁぁぁ!」
即座に城へと通され、全員で父上と謁見する事になり、今に至る。
そして事情と経緯を説明した途端、王の雷が落ちた。
「置手紙一つで失踪した挙句、連れ帰ると言っていた勇者の片割れは“異世界”へ帰還。 しかも残ったのは“出来損ない”の娘の方ではないか! それどころか儂の魔導馬車をガラクタに変え、力を貸した国からは一銭も取らぬ約束をしてきた!? 馬鹿か貴様は!」
「申し訳ありません、ですが勇者を帰還させる事は決して悪い事では……それにクロエは強い女性です。 決して出来損ないなどではありません。 そして魔導馬車に関しては謝罪する他ありませんが、かの両国とはこれからの取引、協力が容易になるのではないかと――」
話の途中で、王が床をダンッ! と踏みしめた音で言葉が途切れる。
「お前は馬鹿だ。 それは昔から分かっていた事だが、これほどまでとは……」
はぁぁと大きなため息を吐いた後、頬杖をついた状態で父は口を開いた。
あまり王としてはふさわしくない行為ではないだろうか? なんて周りに視線を向けてみれば、父を非難するどころか私達の事を軽蔑するような視線の数々。
「よいか? まず勇者の件。 一般的には彼らは自由にするべきだ、国の道具にするべきではないという声が多い。 彼らは我らと同じ人間であり、道具ではないと声を上げる集団や教団まである。 だが、そんなものはクソ食らえだ。 儂が言っている意味が分かるか?」
「いえ、わかりません」
きっぱりと答えると、王は更にため息を吐いた。
周りにいる兵士達も、嘲笑うかのように鼻を鳴らしている。
普段ならすぐさま罰が与えられそうな態度だというのに、王は気に留めた様子もない。
「お前にも分かりやすく説明してやろう。 勇者の持つ力や知恵、コレは我々にとって“進化”にも値する程の重要なモノなのだ。 ソレを綺麗事だけで手放す馬鹿が居ると思うか? 我々の生活は、異世界の恩恵を多く受けている。 その恩恵を受けながら、“勇者”の自由を謳うなど愚の骨頂。 より良い生活を望みながら、綺麗事を並べているだけの大馬鹿者にすぎん」
「し、しかし……“勇者”とは言え人間です。 それを道具の様に扱うのは――」
「そやつは奴隷だ。 奴隷とは道具だ、儂は何か間違った事を言っているか? カラスマ殿ならまだしも、“ソレ”は道具に過ぎん」
その言葉を聞いた瞬間、何かが切れた。
怒りの限界を超えると人は暴力的になると聞いた事があるが、私の場合は逆だった。
どこまでも冷静に、思考が冷たくなっていく。
あぁ、この国はダメだ。
そんな風に思えてしまう程に。
今では何故今まで気づかなかったのか不思議に思える程だ。
「そして……クロエは強い女性だ、だったか? 前回の戦場で、敵を前に嘔吐して震えていただけだったようだが? そんなモノが戦場で何の役に立つ? 我が国は勇者を抱えている、という言葉だけの脅し以外には使えんだろう。 それともお前は、戦場に女が立つだけでその者は強者だというつもりか? 吐いても漏らしてもいいなら、奴隷の女たちを前線に連れていくがいい。 今まで裏方の仕事しか与えていなかった様な者たちでも、皆強者になるぞ?」
王の言葉に、側近どころか周りの兵士までもが声を漏らして笑い声を漏らす。
者によっては腹を抱えているほどだ。
なんだこいつらは、何がおかしいんだろう?
男女問わず若い人間が初めて戦場に立ったのだ。
吐こうが泣こうが、それこそ漏らそうが何がいけない?
こうして生きて帰ってきているのだ、まずはそれを称えるべきだろうに。
そんな単純な事が、何故出来ない?
「そしてノコ王国とケノコ王国との協力関係だったか。 はっ、下らん。 魔導馬車で寝ずに数日走らなければ辿り着かない遠い土地と協力して何になる? 物品の搬入なら商人だけで十分、それ以上にあの国々は仕入れる価値がある物があるのか? それとも戦争時に無償で助けに来てくれるか? 何日も何週間も掛けてまで。 はっ、それでは遅すぎるのだ。 彼らがヨチヨチ頑張って歩いて来た所で、戦争は終わっているだろうよ。 そんな国と協定を結んで、何の得があるのだ? 魔導馬車が有り余っている訳ではないのだろう? 我が国でも貴重なのだ、その一台も貴様がガラクタに変えてしまったがな」
捲し立てる様に怒気の混じった声を上げれば、兵士たちはもはや隠すことなく大笑いし始めた。
全員叩き切ってやろうか。
そんな風に冷めた思考が結論を出そうとしていた頃、王はもう一言言い放った。
「スミノ、お前の地位を剥奪する。 家族であった温情で、犯罪者や奴隷には堕とさずにおくが、これからはストロングの名を名乗る事は許さん。 明日からお前は、お前が大好きな民、平民と同じになるのだ。 国外追放もせん、存分にこの国を味わうと良い」
その言葉を聞いた瞬間、本気で剣を抜こうとその手を掛けた。
こいつらはダメだ。
民の苦労も、異世界から来た人々の苦しみも分かってない。
今すぐに全員、その首を落して――
「アイリとソフィーはどうなるんですか?」
一人の少女が声を上げた。
今まで黙っていた彼女が、ここに来て初めて声を放った。
その衝撃に思わず声を掛けそうになったが、私よりも早く王が口を開いた。
「この者達には相応の対価が支払われる。 バカ息子……いや、スミノの計らいで貴様の捜索依頼に“魔導依頼書”が使われていた為、無下には出来んのでな。 とんでもない額が記入されていたから、目を疑ったが……」
魔導契約書、アレは保険だった。
ソレを用いて誰かに依頼すれば、両者ともに依頼に縛られる事になる。
もしも依頼を破棄したりすれば受注主は呪われ、正当な報酬を用意できなければ結果は同じ。
逆に受注側が失敗したら効果は逆になる。
まあ詰まる話、きっちり依頼を熟し報酬を渡せば何の問題もない契約書な訳だが……この事態ではありがたい保険になったのは間違いない。
なんせ私の地位が剥奪されてしまったのだ、国が報酬の支払いを拒否しても、私には何ら文句が言えない事態だ。
しかしあの契約書には、依頼主に“ストロング王国”と書いた。
こんな事態を予測していた訳ではないが、国の依頼として彼女達を雇ったのだ。
こうすれば、私がどうなっても王国として報酬を支払うしかなくなる。
なんたって契約を結んだ際には、私は間違いなく王家の人間だったのだから。
「それで、二人は解放されるんですか?」
頭を下げたまま、クロエが相手の声を遮る様に言い放った。
本来なら不敬罪にもあたりそうなところだが、王は特に気にした様子もなく彼女の質問に答える。
「足りんな、あと一歩という所だろう。 あといくつか戦争に参加すれば、お釣りとしていくらかの金を手に奴隷解放となるだろう。 いやはや、実に惜しいな。 あと一歩だったのに、相場が上がらない事を祈ろう」
クックックといやらしい笑いを浮かべる王に向かって、ギリッと奥歯を再び噛みしめた。
コイツは彼女達すら解放する気はない。
そもそも奴隷は最初に設定された金額から値上がる事などあり得ない。
その金額をこの場で明かさないという事は、つまりいつまでもこの国の戦力として使うつもりなのだろう。
そしてもちろん、クロエの事も。
値段その物を変える事は出来ないが、戦場の報酬を変える事は出来る。
戦場報酬とは、王が決めるものなのだから。
「そうですか……では、これに入っている分のお金で彼女達を開放してください。 その代わり、彼女達の分まで僕が敵を倒しますので」
そう言いながら、クロエは二枚の身分証を差し出した。
は? と後ろから声が聞こえた。
私にだって理解できない。
彼女は、何をしているのだ。
「“出来損ない”のお前に出来るのか? 彼女達は有能だぞ?」
「彼女達と同じ事は出来ませんが、それ以上に屠る事なら出来ますよ。 これでも勇者なので」
会話が進んでいく、私達を置き去りにしたまま。
何を……クロエは何を言っているのだろう?
混乱している内に、二枚の身分証の残高を確認したローブの男が慌てて首を縦に振っている。
きっと彼女達の解放以上、それどころか驚くほどの金額が表示されていたのだろう。
「本当にいいのか? その金を使えば、お前の解放が早くなるかもしれないのだぞ?」
そんな事を言う王に対して、クロエは乾いた笑いを漏らしながら暗い瞳で呟いた。
「もう、僕の身分とかどうでもいいんですよ。 それに先生と約束しましたから、“ヒーロー”になるんだって」
「ヒーローとやら良く分からんが……そうか。 あい分かった。 彼女達は貴様の金を含め、奴隷の身分を開放する事とする。 安心せよ、この国では金が正義だ。 見合った金額を用意する相手に、嘘はつかんよ」
どこか嘲笑う様な瞳を浮かべながら王は頷き、その場で二人の首輪は外された。
これで二人との約束は果たせた事になる、なるのだが……納得できるはずがない。
「父上! それなら私の資産でお支払いします! ですから彼女の、クロエの解放金の見直しを!」
「黙れ! もはや貴様に父と呼ばれる筋合いはないわ! どうしてもと言うなら自身の稼ぎでこの娘を買い直してみせろ! おい、こいつらを城の外まで摘まみ出せ!」
「父う……ストロング王! せめて彼女に信用のおける人間を付けていただきたい! どうか、どうかお願い致します!」
「……連れていけ」
それが親子最後の会話だった。
正直そこはどうでもいい。
今すぐ叩き切ってやりたいという気持ちが先行し、王家から追い出された絶望感など微塵も感じる事が出来なかった。
これから私は平民として生きていく。
それがどうした、むしろ望む所だ。
そんな風に思えるが、ソレは彼女に会ったから。
あの子の隣に居られるなら、立場や身分など投げ捨ても構わないと思えた。
だというのに今や彼女は王家に捕らえられ、私はこうして城を追い出されている。
本当に、上手くいかないものだ。
もっと私が利口であれば、別の未来が待っていたかもしれないのに。
「くそっ! 放せ!」
城の外まで連行され、罪人の様に蹴飛ばされる。
地に転がった私達に対して、兵士たちは武装と荷物を投げて渡した。
「王に感謝するんだな、こうして私物は返してもらえるんだからな」
ヘラヘラと笑いながら彼らは去っていく。
残ったのは城の前で情けなく座り込む三人。
それぞれの胸に、装備と少ない私物を抱えながら呆然と腰を下ろしている。
「は、はは。 20年も城に居て、務めて。 私の私物はコレだけか……なんとも情けない」
胸に収まる程度の旅行鞄一つに収まる私物。
高価な物品などは、おそらく国の物だと判断されたのであろう。
中には部屋着の類がいくつか詰め込まれ、身分証明の為のカードが一枚。
あとは今着ているフルプレートの鎧と、大盾と剣が一対。
たったそれだけ。
私の手に入れた物などこの程度だと、改めて知らしめているかの様だった。
「おい、いつまでも呆けてんな。 いくぞ」
「ま、こうなったからには仕方ありませんね」
両サイドに居た女性二人が、いつも通りの声色でそう言い放つ。
君たちは何も感じないのか? 二人の為に彼女は自ら身を捧げたんだぞ?
そんな事を考えながら睨み上げれば……
「借りは返さねぇとな。 何だアレ、出来損ないだなんだと言いながら、結局アイツを“買い”やがった」
「ですね、王様の言い分にもイラッと来ました。 要はお金があればいいんでしょう?」
二人の顔は何処までも険しく、そして今まで見たこともない程怒りに満ちたモノだった。




