表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/26

空想の花

 花から生まれた姫は、紆余曲折を経て王子と出会い、結ばれ幸せになる。

 花の国の女王はどうやらそういう煌びやかで幸せな逸話があると民は噂しているんだとか。


「んなわけないのにねえ」


 確かに合ってる。合ってるわよ。

 私は花から生まれたし、多種多様の外見の輩からプロポーズされたわ。


 そしてその後、この場所で花の国の王子だった今の旦那と出逢って恋をして、結婚する。

 そんな「童話みたい」なお話は確かに美談として存在していたわ。

 但し、それはもうとっくの昔の話なのよ。わかる?

 旦那は思ったより草食系で優柔不断、花の国は優雅で温かくて、刺激なんて何も無い。


 ああ、それに噂では隣国の沼の国の王子が攻め入ろうと画策しているらしいじゃない。

 彼処の王子って私がプロポーズされて逃げ出した人でしょ。だって蛙って。だってヒキガエルって。

 まあいいわ、何だっていいのよそんなのは。

 うちの国に戦争吹っ掛けてこようとする国なんて大層なものだわ。


 ねえ、あんた。

 もしあんたが私の「物語」を記録する人間ならね、ちゃんと書いていて。

 私のお話は花から生まれて王子と結婚した可愛らしくてちっぽけで何処にでもある話になんかしないでよね。


 チューリップから生まれた小さな小さな「リルラ」姫は、大変な戦闘狂でした、とか書いておいて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ