チーズ肉まんなんて食べなきゃよかった
昨日の私は機嫌が悪かった。
その日はやたらと忙しくて未処理の案件はみるみる溜まり山となり、そういう時に限ってクレーマーから電話がきた。電話は1時間を越えひたすら謝り続けた私の喉は枯れた。上司に引き継ぎたくてたまらなかったがこういう手合いは人の話を聞かず、かまって欲しいのか同じ話を延々と喋り続ける。喉渇かないのか?しかし内容的に私では対応できなかったため、より詳しいものからご説明をさせていただけますか、とご提案を差し上げたら「それはいらない。だけど〜」とまた同じ話を最初からお話になった。思わず片手ににぎりしめていたボールペンを10回ほどカチカチと言わせて白目を向いてしまったが、ここで気絶しなかった私を誰か褒めたたえてほしい。現実は無情なるかななんの慰めもなかったが。「はい」「左様でございますか」「お客様の仰せの通りでございます」「誠に申し訳ありません」「私共も改善に勤めさせていただきます」「上の者にお伝え致します」なぜ担当でもない私がこんなこと言わなきゃならんのか。ひたすら壊れたレコーダーのように答えていると、お客さんは色々言ってすみませんといってすっきりした様子で電話を切り、あまりの猛攻に眩暈をおこした私は10分ほど机に突っ伏したのであった。
ちなみにタイトルだが、チーズ肉まんに罪はない。とても美味しかった。体感温度0度に近い寒空の中で暖かい幸福を私に与えてくれた救世主、まさにメシアであった。
私の電子マネーか財布かポケットに電車代が入ってさえいれば。
三駅分の距離を歩くハメになったことに気づいたとき己の金銭管理能力に絶望した。でもチーズ肉まんは本当に美味しかったので、みんなどうか一度試して欲しい。