表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男嫌い魔法使いエルフ  作者: お茶のこ
第1章 エルフの村
5/19

第5話 だから私は戦う

その後、村には約10分程で到着した。割と小さな村だったが人数的にはちょうどいいらしい。

「ではまず私たちの家に案内しても大丈夫ですか?」

この村のことは全然知らないしその方が良いね

「はい、お願いします」

どんな家なんだろう、楽しみだなー

周りを見ると確かに女性しかいない。私としては安心するのだが普通に考えて異常な光景ではあるんだよね。

家は木造住宅だった。前世でも見たことがあるような木造。しかし素人目で見てもわかるほど綺麗に作られていた。きっと優秀な建築士がいるに違いない。いつか私もこんな家に住みたいな。中も非常に綺麗でまるで新築のようだ。

「凄く綺麗なお家ですね、いつか私もこんな家に住んでみたいです」

「あら、ありがとう。普段から汚さないように心がけているからかしらね。掃除も丁寧にやっているのよ」

リンさんは嬉しそうに言う。そういえばリリーちゃんは全然話さないな。無口な子なのかな?それとも人見知りで警戒されてるのかな?

「ねえアリスお姉ちゃん」

初めてリリーちゃんに話しかけられた。小さな子に嫌われるのは嫌だしたくさん話して仲良くなりたいな。

「どうしたの?」

「あのね、アリスお姉ちゃんはここに来たばかりでみんなのこと知らないのにどうして助けてくれるの?」

それが聞きたくて不思議そうな表情をしていたのか。私は自分の信念を伝える事にした。

「私は困ってる人を助けられる人になりたいの」

「何で?」

「私は困ってるのに助けてもらえない事があったの。だから困ってるのに助けてもらえない人の辛さを知っている。自分のように苦しみ続ける人は見たくない。リリーちゃんもみんなが笑っていた方が嬉しいでしょ?」

「うん!」

満面の笑みで返事をしてくれた。そうだよ、私はその笑顔を守りたい。自分も含めてみんなが幸せに笑って暮らせる世界にしたい。誰かが悲しむ世界なんてもう嫌だ。だから私は戦う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ