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男嫌い魔法使いエルフ  作者: お茶のこ
第1章 エルフの村
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第10話 アリスは村を見たい①

数話日常パートを書きます

ドラゴン討伐の翌朝

「…こんなに気分がいい朝はいつぶりだろう」

アリスはふと呟く。前世ではまた1日が始まるのかと憂鬱になったのだが、今はそんな事は思わない。

あの後、泊まる場所がないのでリンさんたちの家に泊まらせてもらった。夕食もご馳走になった。温かい食事。もちろん食べ物が温かいのは当たり前なのだが、不思議と心まで温かくなったのだった。アリスは起き上がりすでに起床しているリンさんたちの元に向かう。

「おはようございます」

「あら、おはよう。そんなに丁寧な言葉を使わなくてもいいのに。家族でしょ?」

リンさん…じゃなかった。おかあさんに言われ昨日の出来事を思い出す。そうだ、昨日は初めて人前号泣してしまったんだった。それがなんだか恥ずかしくて赤面してしまう。

「むぅ…なかなか慣れなくて難しいんですよ」

顔を赤らめたまま不満そうに言う。

「まぁ突然変えるのは無理よね。少しずつでいいのよ」

笑顔でそう言ってくれる。優しいな…だから私は甘えてしまうんだな。

「そうだ、今日は村を見て来ても良いですか?どんな場所があるのか知りたいので」

特にやる事もないアリスは今日は村を見て回ろうと考えていた。

「もちろん良いわよ。案内しようか?」

嬉しい提案だ。ぜひともお願いしたい。

「忙しくなければお願いしたいです」

「忙しくてもアリスのためなら最優先で行動するわ」

いちいち嬉しい事を言ってくれるからいくら感動しても足りないな。そういえば気づいたら呼び方が変わってる。ちゃんが取れて呼び捨てになってる。より親密になったということなのかな。全く嫌じゃないしむしろ嬉しいからこのまま呼んでもらおう。

「ありがたいけどそれはまずいんじゃないかな…」

率直な感想を言っておく。重要な仕事を投げ捨ててまで面倒を見てもらったりなんかしたら申し訳ないし。

「それだけ大事に思ってるのよ?さて、特に用事もないし朝ご飯を食べたら行きましょうか。小さな村ではあるけど見る場所には困らないわよ」

楽しみだな。親子っぽく手を繋いだりしてくれるかな?

親子っぽい事などした事がなかったアリスは母親と手を繋いで歩くのは子供のする事だというような考えは無かった。

会話の流れ的にリリーちゃんが会話に参加させてあげる事がなかなかできなくて悩んでますがいつもちゃんとリンの隣にくっついています。リリーちゃんは基本的に静かで見た目が小さく年齢も7〜8歳程でエルフにしては若い方の部類です。なので難しい話は黙って聞いているだけです。日常パートではアリスと仲良くすると思います。ちなみに第10話では2人が話している時テーブルで静かに朝ご飯を食べています。

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