第1話 見知らぬ草原に1人の幼女
初投稿です。ダメなところが多いと思いますが少しずつ直しつつ書いていこうかと思います。
「どこだろう」
ふとそんなことを呟く。見覚えがなく、見渡す限り何もない草原。いつのまにこんなところに来てしまったのだろうか。
「確か私は自殺したような」
記憶を遡ってみるが、やはり自殺をしたということ以外思い出せない。様々な男に嫌がらせをされ、すっかり男嫌いになってしまい、何もかも嫌になってしまった結果学校の屋上から飛び降りてしまった。
「お目覚めかな?」
どこからか声が聞こえてくる。聞いたこともないような美しい声。
「私は神だ」
言葉だけ聞くと痛々しいことを言っている白い髪の小さな女の子がいつのまにか後ろに立っていた。
「女の子?どこから来たの?」
「失礼な、私は人間が生まれる遥か昔から存在する神だぞ」
そんなことを言われても可愛い女の子にしか見えない。撫でたい。
「それでなんで神様がこんなところに?」
とりあえず信じてないけど聞いてみる。もし本当に神だったらこの後どうすればいいのか教えたくなるかもしれないし。
「実はな、転生の準備をしなくてはならんのだ」
転生?異世界に行って無双するやつ?最近流行ってるよね。
「別に死んだ人間全員に転生させてやることはないのだが今回は死因が死因なのでな」
死因?私の死因は自殺だよね?自分以外にもそういう人は多いと思うけど大変じゃないのかな。
「性的な嫌がらせ等を受けて死んだ者には新しい人生を授かることが規律で決められているのだよ」
「なぜ?」
「人間の男の一部が性欲を爆発させてしまう事があるのは神が人間を生み出した時に失敗してしまったせいだという意見が神界で出たのだ。それでその被害にあったのち、死んでしまった者にはお詫びも兼ねて新しい人生を与え少しでも失敗を挽回したいという訳だ」
なるほど、それで私はここにいるわけか。
「転生時に何か希望があれば聞くことになっている。何か希望はあるか?」
希望かーとりあえず前世みたいなことにならないように戦える体が良いかな。よし、決めた。
「エルフになりたい」
以前少しだけゲームをやったことがあった。その時に出てきたエルフが美しく、そして魔法を扱い強くてカッコ良かった。あとまた人間になって前世のようになりたくない。
「ほう、エルフか。となると魔法特化になるがそれで良いか?」
やっぱりエルフは魔法を使うのか。なんとなく物理より魔法を使うイメージがある。
「あと前世みたいなことにならないように強くして欲しいんだけど」
「なるほどなるほど、では魔法に関する知識を与えてやろう。これで転生先の世界に存在する魔法は全て使えるはずだ」
全て!?そんなにサービスして大丈夫なの!?嬉しいけども!
「もちろん、魔法というのは自分で作り出すこともできる。術式を組み替えたり、考え方を変えてみることで新たな効果が出たり、強力なものに変わることもある」
それは便利だな。生活で不便なところは魔法で解決できそうだね。
「他に何かあるか?」
「特にないかな」
「わかった、ではこれで転生準備は完了とする。様々な苦難があるかもしれないが我の与えた力を使いそれを乗り越え、幸せになる事を願っているぞ」
「ありがとう」
そう返事をすると突然体が光り出した。
「新たな生命の誕生に祝福を」
そんな言葉が聞こえ、直後私は意識を手放した。
暇な時に少しずつ書いていくので次が出せるのはいつになるかわかりません。