出会いと魔法
私は好調である。そう、好調な校長だ。
しかし、なんだあれは、朝っぱらから校庭で人が倒れてるではないか!
私の生徒が危うい!早く助けねば!
「おーい!調子はどうだーい?」
おいおい!よく見ればここの生徒ではないな!
どうする私… よし地下牢に運ぶぞ!
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なんだここ…?
「あ、起きた?君誰?どっから来た?私のこと見
える? それと、お前天使か?」
「違う!」
「そうか。では!自己紹介をしよう!私はこの学
園の校長オエイレットである!」
「俺は…思い出せない…」
俺は誰だ?確か、誰かといたよな…
「ふむ」
「校長、この子はゲートでここに来た痕跡があり
ます。校庭にあんな大きな穴、私たちでも厳
しいかと」
ゲート…
「なぁ、オエイレットさん。ここはどこだ?」
「ここは見ての通り地下牢だ。そして対天使用魔
法学園だ。君を調べたところ魔力がとても高い」
「魔力?」
「ああ。どうだ、ここで鍛えてみないか?」
「校長よろしいのですか?最近は戦いもあって生
徒もピリピリしてますよ」
「そこは生徒会長の君に任せるよ、ところで君は
名前を覚えていないようだからな…そうだな、今日からナナシと名付けよう」
この人何、勝手に名付けてんだ!?
こうして俺はナナシとしてこの学園で鍛えることになった。
この世界では天使による攻撃で壊滅状態、人間の
人口は約5万人になってる。しかし、魔法の進 歩により天使に対抗できるようになっている。
ここの学園では極大魔法により天使によって見つかるこはない。人間はここを拠点とし、訓練された人間は精鋭部隊、特殊部隊、突撃部隊、遠距離部隊などに配属される。
「さて、ナナシ君。私はこの学園の生徒会長のナナシです」
「ナナシ?俺と一緒じゃないか」
「そうです。私も校長に拾われてナナシと名付けてもらったの、私のことは会長とでも呼んでね」
あの校長雑だな… 後先心配だぞ
「ところでどこに行くんだ?」
「そうね、ナナシ君にはまずテストを受けてもらうわ」
「いきなりテストなんて無理だぞ。剣すら持ったことがない」
「あら、剣なんて今更使わないわ、天使に勝てないもの。
魔法よ、貴方には強大な魔力がある。そうね、努力次第ではSクラスには行くんじゃないかな?」
「Sクラス?」
「そう。魔法強さはクラスによって分けられてるのよ」
魔法はEXクラス、Sクラス、Aクラス、Bクラス、Cクラスによって分けられている。
EXクラスは世界で10人しか使えない魔法で俺が使った?ゲートもその分類、この学園を守ってる魔法もそうらしい。
Sクラスは国を壊滅にさせるほどの魔法。
Aクラスは対天使に必須な攻撃魔法など。
Bクラスは目眩しや、爆音を放すなど。
Cクラスは水を出す程度だ。
「俺がSクラスもできるのか?」
「できるけど、場合によっては魔力の切れで死ぬわ。まずはBクラスからやってみることね、けど力加減に気をつけなさい」
魔力がある奴は、手を前に突き出すと魔法陣がでるらしい。魔法陣の大きさはクラスによって、技によって色が変わる。
目眩し程度のシャウトを使ってみたが…
「シャウト!」
「うわっ!ちょっと何してんの!魔力出しすぎ
!」
俺は目の前が真っ暗がなり気絶した。周囲は黒い煙幕で端から端、光が一切なくなりその刹那の巨大な魔力に学園の人間が一斉に警戒したようだ。
忘れてた、力加減に気をつけろと言ってたな…