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新世界で  作者: 前田浩二
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第六話

 弓道を始めて二週間が経った。その間基本の型を先輩に教えてもらい、現在は「ゴム弓」なる道具を使って練習している。30センチくらいの棒にゴムチューブがついているもので、実際に弓をひく前段階で使うらしい。


「小笠原君、明日の昼休憩はご飯を食べ終わったら部室に来てね」

「何かあるんですか?」

「明日は弓具屋さんが来てくれるから、小笠原君の掛けを作るのに手形を取ってもらうの」

「やった。ついに掛けですか。それが出来たら遂に弓を引けますね!ただ…」

「まあ、しかたがないわ」

先輩は渋い顔をして言う。

 弓具店なんかはそうそう数があるものではない。県内で一店だ。需要を考えたら納得である。そこに県内の全弓道人口が通う…そんなわけはなかった。需要のある弓具をワンボックスカーに積んで訪問販売をしてもらえるのである。新入生が入るこの時期は道具を揃える為に普段よりも多めに来てもらえるらしい。

 今回のメインは掛けー弓掛けと呼ばれるもので、弦を引く為に右手(弓道的には馬手めてとか勝手かってと言うらしい。左手は弓手ゆんで、押しおして)に付ける弓具である。薬指と小指が包まれていない手袋みたいな物で、鹿の革で出来ているそうだ(もちろん全部がそうなわけじゃない)これは個人の手に合わせて作る為に最初に手形を採って、後日完成品を受け取るらしい。この時期一番発注があって、完成までにある程度時間がかかるので、できれば早めに注文したい。しかし、何度も来てもらうわけにもいかず一回で全員分発注したい。そうなると新入部員が集まりきった時期じゃないといけないのだが、遅すぎれば練習に支障をきたすし、早すぎれば人が集まっていない。つまり掛けを発注すると言うことは、新入部員の集まりに一つの見切りをつけたと言うことだ。もちろん弓具店側のスケジュールもあるが。

 

 そして現在北高の弓道同好会の新入部員は俺一人だった。


「こればっかりはどうしようもないわ。これ以上待ったら小笠原君の練習の進捗に影響があるし、正直待っても増えそうな気配が無いもの」

「何人か見学に来た人達もそれっきりですものね」

「来てくれた子に声をかけたりしたんだけど、他に決めたりそこまで興味をもってもらえなかったみたいで」

「かなり面白いと思うんだけどなぁ」

「物凄くやる気のある小笠原君が入ってくれて良かったと思わなきゃ。最初から居なかったわけじゃないけど、実際三年生は居なくて二年も私だけなわけだし」

「その、同好会の存続的に大丈夫なんですか?」

「去年までは居たし、今年すぐにどうこうって事はないわ。ただ、来年が厳しくはなったけどね…」

「それは、俺も頑張ります」

「期待してるわね」


 翌日弓具店が来て手形を採ってもらった。今回注文したのは掛けと袴一式だけだ。

 弓は備品を借りて使うらしい。特に始めたばかりの頃は慣れと体の成長ですぐに自分に合う弓の強さ(キロ計算らしい)が変わるので個人で購入するのは問題があるらしい。うちの同好会にそこまで備品の弓があるわけではないが、新入生が俺一人であるから全く問題は無いらしい。矢も備品の物を使って、後日購入するとのこと。 


 それから練習で弓を使い始めた。まだ掛けがないので弦を素手で逆手に持って引く形だ。因みに絶対に弦を放すなと言われた。確かに放したら顔が大惨事になりそうだ。あれ?先輩を見てるとぜんぜんそんな気配は無いんんだけど、掛けがあるかとか技術の問題なんだろうか?

 最初強さが7キロの弓を引いたのだが、めっちゃきつかった。それなりに腕力には自身がある方なのだが、今まで使わなかった筋肉を使うみたいでプルプルしながら引いたのである。先輩が使っている弓は…10キロだった。弓の強さと引く人間の相場を全く知らないし、経験者と初心者の差はあるが、身長176センチでそこそこ筋肉質な俺と160センチ位の細めな女の先輩だ。へこんでも当然ではないだろうか?


 二週間ほどして掛けが届いた。遂に念願の弓が引ける。


大した文章量でもないのに更新が遅くなって申し訳ありません。なかなkに忙しく、睡眠時間を削って頑張って…殺意に溢れる魔王様とかプルプルする魔王様とか色々読破していました。

モウシワケアリマセン

最初に書き忘れましたが、この作品は短編のつもりで始めたのでそこまで長い話にはなりません。先の話を書けないわけじゃないんですが、当初の予定を消化したら一旦区切りを付けるつもりです。今で五割くらいかな?

とりあえず最後までお付き合いいただけたら幸いです。

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