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異世界ナイチンゲールの奮闘記!!  作者: ぶるどっく
第3章 8歳児と銀狼の戦士。

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8歳児と目覚めた狼さんとの5日間。

 狼さんが目覚めて5日ほどが経過しようとしています。はっきり言って、何の収穫も、進展もありません・・・。

 狼さんが目覚めた最初の日は、あまりの警戒心に側に歩み寄る事すら断念しました。



 狼さんが目覚めて2日目の朝。

 昨日の夜に部屋へ持って行き、狼さんのご飯ですと伝えたはずの夕食は全く手をつけられることなく放置されていました。もしかしたら食べないのでは無いかという思いはありましたが、数日眠り続けていた身体は栄養を欲しているはずです。まあ、水だけは飲んだ形跡がありましたけど・・・・・。

 このままでは治るものも治りません・・・・・。ただ、無理矢理食べさせる事は出来ません。どうしたものかと考えて、思いついたのが"毒味"でした。冷え切った前日の夕食を下げてから、狼さんの前で1口ずつ持ってきたご飯をそれぞれ食べて見せます。

 毒なんて入っていませんよ、とばかりに笑顔を見せてみます・・・・が、何故でしょう?身体を引かれてしまいました。・・・・・私は、そんなに変な顔をしていたんでしょうか。

 2日目は、私の心が少し傷ついて終わりました。



 狼さんが目覚めて3日目。

 昨日から毎食毒味をしています。そのおかげか、食事は食べてくれるようになりました。お師匠様とキースさんからの情報ですけれど、狼さんはトイレの場所は教えているため私がいないときに静かに部屋を出て行って戻っているとのことです。狼さんは、いまだに口も聞いてくれず、側に寄る事すら許してはくれません。・・・落ち込んでしまいます。

 そんな私の様子を、夕飯の席でお師匠様とキースさんは心配そうに声をかけてくれます。リオや守護者である2匹も私を心配してくれている気がします。みんなに励まされて、嬉しかった3日目でした。



 狼さんが目覚めて4日目。

 私が寝ている夜の間にお師匠様やキースさんと狼さんは出会ったみたいです。

 なんだか険悪な雰囲気で、自己紹介すらしていないかもしれません。2人に聞いてもはぐらかされてしまいました。狼さんの心が遠のいた気がします・・・。ですが、毒味を続ければ食事はしっかりと全部食べてくれますし、側に寄れないためはっきりとはわかりませんが熱も下がっている様子に安心します。

 でも、時々私に困惑の眼差しを送ってく来ます。気がつかないうちに変な事をしたのかもしれませんけど、私的には思いつきません。なんだか、狼さんも私もお互いにすっきりしない4日目でした。



 狼さんが目覚めて5日目。

 今日は、リオの夜泣きが少なかったとの事でお師匠様も、キースさんも、朝から起き出してきていました。久しぶりにキースさんが作ってくれた美味しい朝ご飯に、歩み寄る機会すら無い狼さんとの関わりで疲れ始めていた私の心を癒してくれます。4日目くらいから、なんだかお師匠様とキースさん、それに守護者であるジェダとあーやんが狼さんの世話をしようとすると嫌そうな顔をするようになりました。

 私を心配してくれているのが分かるので、嬉しいけれど困ってしまいます。そろそろ、狼さんともせめて言葉を交わせるようになれると良いんですけどね・・・。まあ、無事に怪我が治ればそれで良いですし、狼さんもちゃんと怪我は治そうと渡しているサラシは毎日交換している様子なので大丈夫だと思います。サラシにも、多少の血液などは付着していますが傷が化膿した時に出るような膿は付着していませんでした。おそらく順調に治っているでしょう。汚れたサラシを洗いながら、考える5日目でした。

 

いつも呼んで頂きありがとうございます。

なかなか進まない狼さんとの関係に、いまだに名前すら出てきていない事に、もう少し早く更新できると良いなと考える次第です。

これからも宜しければ温かな目で見守って頂けると嬉しいです。

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