均衡
掲載日:2015/06/01
何も見えない
穏やかで何も分からない
世界に対して
目隠しがやけにすべらかで
びっくりするほど
心の中になんにもなくて
どんなに周りに何かあっても
心の中にはなんにもなくて
ふたを外したら
出てくる何か
その何かは
本当にそこにあるのかどうか
たまに顔を出す鋭い牙が
もしも優先度の高いものなら
奥底のぬるく広い湖は
一体なんのためにそこに
手をのばして
浅瀬を探って
少し濡れた手を
すぐに引っ込めて
本当は最初から
何に触れるつもりもなくて
抗うのも 従うのも
あなたにとっても私にとっても
結局は
毒にも薬にもならないんじゃないかって




