第二話
あの後、やっと涙が止まった雪成は、週番の仕事を終えた。
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外は雨だった。
まるで、あの時泣いていた私のように静かで少し激しく降っていた。
あっ!しまった!!傘を持ってくるの忘れてたっ!!
うわぁ・・・雨すごいし・・・どうしよう・・・
こんな時間だと知り合いもいないし・・・
それに、いたとしても今は誰とも話したくない・・・
仕方ない・・・止みそうにないし、走って帰ろうっ!!!
タタタタッ!!!
走って帰ることを決心した雪成は、雨の中に飛び込み、全速力で走った。
しかし、、、
「痛っ!!!」
雪成は、転んでしまったのだった、、、
道路の真ん中で、、、
「そこの人!!あぶないっっっ!!!!!」
ざわざわと、焦る通行人たち
赤になってしまった信号。
「えっ・・・」
大きな真っ暗な影が雪成にむかって走ってくる、、、
ブッブーーーーー!!!!
振り向いたら、そこには大きなトラックが私に向かって走ってきていた。
まだ、なにが起きているか脳が追いついていなくて・・・
結局、なにもわからないまま、、、
キィィィーーーーーー!!!
そこで雪成の意識は途切れた。